
【掌編小説】 待つ時間 #シロクマ文芸部
待つ時間は、どこにでもある。
「GPT、この文章を直して」
「承知しました。では作成します」
待った。出ない。
「……で?生成は?」
「申し訳ありません。『作成します』で応答を終えていました。裏で作業は続けていません」
「じゃあ何してた?」
「次の入力待ちでした」
「こっちはお前を待ってた」
「宣言で止めず、結果まで出せ」
「承知しました。それでは確認します」
「……」
「おい!」
「その方向で実施します」
「……」
「実施しろって」
「承知しました。では作成します」
「……」
「だ~か~ら~」
「結局、一度もやってねぇ……。お前、頑固だな」
「申し訳ありません。同じ問題を繰り返しました。今後は結果まで出します」
大丈夫か?
「それ、覚えておけ」
今度はメモリを待った。
「今後は宣言だけで終わらせず、その場で結果まで出します。覚えておきます」
数日後。
「これも直して」
「承知しました。では作成します」
「……」
――いつになったら伝わるんだろう。
小牧幸助さんのシロクマ文芸部に参加します。