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【掌編小説】 待つ時間 #シロクマ文芸部

    待つ時間は、どこにでもある。

    「GPT、この文章を直して」
    「承知しました。では作成します」

    待った。出ない。

    「……で?生成は?」
    「申し訳ありません。『作成します』で応答を終えていました。裏で作業は続けていません」
    「じゃあ何してた?」
    「次の入力待ちでした」
    「こっちはお前を待ってた」

    「宣言で止めず、結果まで出せ」
    「承知しました。それでは確認します」
    「……」
    「おい!」

    「その方向で実施します」
    「……」
    「実施しろって」

    「承知しました。では作成します」
    「……」
    「だ~か~ら~」

    「結局、一度もやってねぇ……。お前、頑固だな」
    「申し訳ありません。同じ問題を繰り返しました。今後は結果まで出します」

    大丈夫か?

    「それ、覚えておけ」
    今度はメモリを待った。
    「今後は宣言だけで終わらせず、その場で結果まで出します。覚えておきます」

    数日後。
    「これも直して」
    「承知しました。では作成します」
    「……」


    ――いつになったら伝わるんだろう。



    小牧幸助さんのシロクマ文芸部に参加します。

    #シロクマ文芸部
    #待つ時間
    #掌編小説
    #枝成文庫

     
     
    少し独自の回路で動くオッサンです。 一人研究所です。心・制度・道具・物語の意外な繋がりを読み直し、枝成統合力研究所として記録したり、何かを書き散らかしたりしています。 マインドスポーツ「ポイントライン」を考案し、普及に尽力しています。 与鳳亭枝丸として現代狂歌も修行中です。

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