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【映画】後編「『スター・ウォーズ』になぜ私はハマれないの?」という友達にまず9作の情報整理について全力で伝えてみました

      「有名すぎて手を出しづらい映画」について全力で語るシリーズ。
     第3弾は『スター・ウォーズ』、今日はその後編をお届けします。

     「今さら感がありすぎる」「多すぎて完走できる自信がない」・・・と理由はいろいろあると思いますが、観ず嫌いはもったいない!

     『SW』は楽しみ方のコツをちょっと知るだけでがぜん観やすくなる映画だったりもするんです。

     ファンにとっては「知ってる情報」しかないこの企画(笑)、主に初心者の方に向け、ご興味あれば、はいスタートです!

    ・よろしければ前編はこちらから↓↓↓

    ****************
    ■映画界―いやエンタメ界、現在進行形の伝説いや神話だぜ!
    【スター・ウォーズ】(スカイウォーカー・サ-ガ)シリーズ9作
    (1977年~/監督 ジョージ・ルーカス 他)

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    ■ジャンル/SF、アクション、スペースオペラ、叙事詩、人間ドラマ
    ■誰でも観られる度/★★★★☆(熱心に観る人のほうが楽しめる)
    ■後味の良さ/★★★☆☆~★★★★★(作品による)

    **************
    ※「初心者がスター・ウォーズを観たくなるキッカケづくり」が目的の会話記事であり、各作品のあらすじや魅力、用語等を詳しく解説するものではありません

    ※スピンオフ、アニメシリーズ等の話は除きます

    ※今回はどうしても避けられないネタバレがあります。もしかしたら未見の人でも知っているかもしれませんが、ご注意ください

    ※長いので、お時間のない方にはおすすめしません


    *******************

    ■映画好きの心を震わせ続ける名作ってどんなもの? 対話式でいきます


    【主な、ではなく2人しかいない登場人物】

    〇エイミ
    ・・・元雑誌編集者。周囲に映画好きが多かったが、家事育児に専念してから「意外とみんなが『スター・ウォーズ』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観てるわけじゃないんだ・・・と軽いショックを受ける。趣味語りを嫌がらず?聞いてくれる幼馴染のミキをお茶に誘いがち

    〇ミキ・・・映画はそこそこ好きだがフィーリングで作品選びをするので時に失敗も。名作に興味はあるけれど「なんか今さら感」「シリーズものは観るのが大変そう」という本音あり

    ■「ミキちゃんには無理」のモヤモヤは解消されたのか?


    エイミ
     それでは前回に引き続き、ミキが旦那さんから言われてモヤモヤした『スター・ウォーズ』問題について検討します
     えぇと、「キミのような、人呼んで〝ながら観のミキ〟には『スター・ウォーズ』の良さは永遠に理解できないだろうな・・・ちゃんと観る気のない奴はとっとと帰んな」

     ーーだったっけ?

    ミキ 違います
    エイミ 少々誤解があったようです

    ミキ もっと愛ある言い方だったわ!おまけに〝ながら観のミキ〟って伝説の悪役みたいになってるし。毎日が忙しくて一生懸命なだけですよ

    エイミ 前回の話で『スター・ウォーズ』(以下『SW』)とミキとの距離は少しは縮まったかな?

    ミキ そうだね、
    ・「まずは4をちゃんと観る」
    ・「自分自身の心で『この話は好みかどうか』を感じる」
    ・「好きなら5、そして6・・・と続きを観ていけばいい」
    ・「好みでなければ『伝説のエンタメを満喫しなければ!』という呪縛からもう逃れていい」

     ーーっていうのは腑に落ちたよ

    エイミ 物語の時系列としては「エピソード1」からでも、1周目は絶対に「エピソード4から観て」と言われる理由もわかったでしょ?

    ミキ あとは9作の完成までに約40年かかってるから、〈旧三部作〉〈新三部作〉〈続三部作〉の公開時に自分が何歳位だったか、その時代に何をやってたか――を考えながら楽しむのもいいよ、っていう話だったね

    エイミ 素晴らしい! ミキったら別人じゃないの・・・名作理解の才能あるわ。それでは参考資料として次の一覧をどうぞ。知ってる人は飛ばしてね


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    それでは美味しいコーヒーを煎れて、映画大好き語り…はいスタートです!

    ■「エピソード1」はどんな話?


    エイミ まずはこちらの基本デ-タをどうぞ

    ■『スター・ウォーズ』(スカイウォーカー・サーガ)シリーズ9作 
    タイトル/公開年/監督一覧

    〈旧三部作〉
    『エピソード4/新たなる希望』(1977年)監督/ジョージ・ルーカス
    『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)監督/アーヴィン・カーシュナー
    『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)監督/リチャード・マーカンド

    〈新三部作〉
    『エピソード1 /ファントム・メナス』(1999年)監督/ジョージ・ルーカス
    『エピソード2 /クローンの攻撃』(2002年)監督/ジョージ・ルーカス
    『エピソード3 /シスの復讐』(2005年)監督/ジョージ・ルーカス

    〈続三部作〉
    『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)監督/J・J・エイブラムス
    『エピソード8/最後のジェダイ』(2017年)監督/ライアン・ジョンソン
    『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)監督/J・J・エイブラムス

    ミキ 前回はこれ観てひたすら圧倒されたな・・・

    エイミ で、アラフィフの私たちは新三部作「エピソード1・2・3」の公開時に20代なんだよね。ちなみに私はその時、地方の雑誌編集部で映画のページを担当してたから、業界全体の「ついにエピソード1が!」みたいな盛り上がりをけっこう感じたな

     編集部以外の社内の『SW』好きな人からも「いつ試写あるの?」と聞かれたりして、なんかワクワクとザワザワが入り混じってた

    ミキ エイミ自身も新三部作にいちばん思い入れあるって言ってたね

    エイミ じゃあまずエピソード1の概要だけど・・・あ、これはあらゆる一般的な資料の「あらすじ」にふつうに書いてあって、ネタバレとも言えないものだから

    🔳「エピソード1」概要

    ・旧三部作4・5・6で悪の帝王――シスの暗黒卿だったダース・ベイダーの「子ども時代」の話です

    ・ダース・ベイダーは元々「アナキン・スカイウォーカー」という名前でした

    ・旧三部作の主人公ルーク・スカイウォーカーの母親となる女性が登場します

    ミキ おっと、理解が追い付かないので今はこのくらいの情報量でお願いします

    エイミ ちなみにシスっていうのは『SW』においてとりあえず悪役全般っていうイメージで理解しといてね。ざっくりし過ぎてファンの方すみません


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    『スター・ウォーズ』に対するミキの薄~い印象ですが、「なんかヴォォン…て戦ってる感じ!」から少し進んだのでしょうか?

    ■「1」を観た時の衝撃、語ります!


    エイミ では、今から私が「エピソード1」を初めて観た興奮を田中さんにぶつけた当時の様子を思い出し、その言葉を要約してお伝えしたいと思います

    ミキ タナカ・・・だれ?

    【エイミの感想】

     田中さん大変です! 昨日観てきました。
     まずダース・ベイダーの子ども時代のアナキン君が天使みたいなんです。愛らしくて、賢くて・・・。しかも住んでるのはルークと同じあの砂の惑星タトゥイーンなんですよ。やっぱりここから始まるんですねぇ。
     そしてC3POが前半でいきなり登場します。もういきなり「出たぁ!」って感じで、C3POの出生の秘密が明らかになると言ってもいいでしょう。その瞬間「うわ!」って言いましたよ私。

    ミキ C3POってあの、私の好きな金ぴかの面白いロボットさん?

    エイミ ドロイドね。1はとにかくいろいろびっくりする仕掛けが満載なんだ

     そしてとにかく現役のジェダイがカッコイイんです。4ではジェダイという存在そのものが伝説のようになってましたけど、1ではちゃんと「銀河の平和と正義を守る騎士」として活躍してて。
     敵と戦うシーンではライトセーバー使いのスピード感がすごくて、田中さんみたいなチャンバラ好きも絶対に楽しめると思います!
     この頃はマスター・ヨーダも元気でしたよ。ジェダイ評議会の偉い人だったんですねぇ。

    ミキ ヨーダって誰だっけ?

    エイミ 伝説のジェダイ・マスターだよ。銀河系最高の剣士で、人格的にも優れてて。「エピソード5」で初登場した時は高齢でかなり弱ってたの。見た目は小柄で、緑色の肌に耳のとがった妖精みたいな感じだよ

    ミキ あぁ、ハリポタのドビー的な?

    エイミ そうなるんだ(笑)。サイズ感は合ってる気もする・・・とにかく、ヨーダの元気な姿はファンにとって嬉しいのよ。ちなみにマスター・ヨーダ最大の観どころは「エピソード2」にあるよ。どの場面かっていうのは、観れば100%わかるのじゃ。もうね、肉眼で確認できないくらい速いよ!

    ミキ なにが?

    ■当時の映画好きが胸躍るキャスティングだった!


     で、ですね。パドメ・アミダラという女性が出てきます。惑星ナブ-の女王なんですけど。たぶんこの人がゆくゆくは・・・はいそうでしょうね。少年アナキンと楽しそうに話すシーンはもうドキドキしました。
     演じるのはナタリー・ポートマンです。そう、『レオン』で12歳のマチルダを演じたあの子がすっかりキレイなお姉さんになってて。ほかのキャスティングもシビれます! まずオビ=ワンがですね・・・。

    ミキ ちょいちょいちょ-い、はやいわ!

    エイミ ナタリー・ポートマンってこの数年前に大ヒットした映画『レオン』で少女マチルダを演じて大ブレイクしたんだよ! 子役のイメージがあったのに、成長して『SW』のメインキャラになるなんて・・・

     さらに! 「エピソード4」でルークを導くオビ=ワン・ケノービの若い頃を演じるのがユアン・マクレガーなんだけどね、数年前のイギリス映画『トレインスポッティング』のイメージが強かったから、まさかまさかの、え~!オビ=ワン?ってファンは大盛り上がり

    ミキ なんか知ってる。ユアン・マクレガーって実写版の『美女と野獣』でろうそく台にされたルミエールやってた人だよね

    エイミ ミキの視点もなかなか独特で面白いね(笑)。そいでもってオビ=ワンの師匠でジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンを演じるのがリーアム・ニ-スンで。これがまた、日本で言えば役所広司や渡辺謙が出てきたくらいの抜群の安定感なのよ

    ミキ それは素敵! 私のいちばんは阿部寛

    エイミ 当時の映画好きにとっては、「この人がこの役を・・・!」っていうワクワクがすごくてね。それも新三部作の魅力のひとつだよ。じゃあ田中さんへの感想の続きいくね!

    ■なぜこんなに可愛い少年が…

     ーー聞いてますか田中さん!
     タトゥイーンに住むアナキン君は可哀想なことに奴隷で、憧れの大宇宙に飛び出しづらい設定。このあたりも4のルークと似た構造になってますね・・・ルークは奴隷じゃないですけど。
     しかも! 後半はアナキン少年がポッドレース・・・小型飛行機みたいなのでスピード勝負に挑むシーンがあって。これは4でルークがスピーダーに乗っているので、なんだか繋がりを感じましたよ。ニクい構成です。

    ミキ 繋がりって?

    エイミ この辺はちょっと説明が必要だから後まわしね

     とにかく本題は、なんでこの純真無垢なアナキン君が4でダースベイダーになってるのかってことですよ。
     あんまりです!
     これ誰に文句言ったらいいやつですか!
     ちなみに1ではその片鱗はまったく感じません。
     もうわかりました、これが2と3で明かされていくわけですね・・・オッケイオッケイ、エピソード2と3は謎解きです! ミステリです!
     それと、アナキン君に手を差し伸べるジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンがアナキンの血液を調べたら、フォースの潜在能力である「ミディ・クロリアン値」があり得ないくらい高いことがわかったんです。すごいですね、ミディ・クロリアン値ですよ、一体なんなのでしょうミディ・クロリアン値! はいリピート・アフタ・ミー、
    「ミディ・・・

    田中 うるせーー! オマエそれ言いたいだけだろう

    エイミ どう? 面白そうでしょーー!

    ミキ びっくりした・・・田中さん出てきた

    エイミ 『SW』が大好きな営業部の田中さん(当時40代・男性)だよ

    ミキ ところでこの長文のどこが要約なんでしょう

    エイミ いや全部文字に起こしたら1万字くらいになるから。田中さんは恩人なの。 だって私が旧三部作を観なおさないまま「エピソード1」を観に行こうと思ってた時、少し離れた営業部のデスクからまっすぐに私を見つめてズンズンと効果音を背中にしょってやって来たのさ

    ミキ いや怖い

    エイミ その時田中さんと私の間で交わされた、深いぃ会話がこちらです

    田中 オマエの考えていることはすべてお見通しだ!  まさか「4・5・6」をしっかり観なおさないまま「エピソード1」の試写に行こうとしているんじゃないだろうな!

    エイミ え~、なんとなくっていうか「ながら観」程度では知ってるんですけど・・・マズイですかね?

    田中 『スター・ウォーズ』ながら観、ダメ!絶対!

    ミキ まさかの田中さんから受け継いだ標語だったんだ・・・前回言ってたやつ

    エイミ そうだよ。けど囲むほどの内容じゃないことに今気づいたわ

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    営業の田中さんお元気ですか?
    「エピソード7・8・9」の感想が聞きたいです!(写真はイメージ)


    ■私は「1」で『SW』沼にハマりました


    ミキ とにかくエイミが「4・5・6」をちゃんと観なおしてから「1」に挑んだ結果、ものすごく興奮したっていう話はわかったよ

    エイミ 最初は「めんどくせぇな」と思ったけど、田中さんたまにお昼おごってくれるから気まずくなるのもヤだな~と思って

    ミキ そういうことは言わんでええ

    エイミ もちろん私が注目する「謎解き」以外にも見どころは山ほどあるし、旧三部作のもともとのファンの人たちとは感覚が違うかもしれない。それでも私にとって「1」の衝撃とワクワクがすごくて! それが『SW』に本格的にハマった理由だね

    ■重大なネタバレ?それとも一般常識?


    エイミ
     ところで、話を進めるうえでミキに重大なお知らせがあるんだけど

    ミキ えっ何だろう?

    エイミ いい? 「4・5・6」で登場する悪役ダース・ベイダーは、実はルークの・・・

    ************

     ――さて、これまで『SW』をちゃんと観たことのない皆さん

     今から私が話すのは、映画界やエンタメ界では常識的に語られることでもありますが、あなたにとって今は知りたくないことかもしれません

     それでも記事中でこの先は避けて通れない情報としてお知らせします

     お知りになりたくない方はここまでとなりますので、充分にご注意をーー

    ************

     じゃぁいくよ! 

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    ミキ「私は読者に挑戦する。謎を解くヒントは文中にすべて用意されている…」
    エイミ「今日はそういうのいいから」
    ミキ「えっそうなの?喜ぶと思ったのに」
    エイミ「先長いから」


    以下、ネタバレです↓↓↓

    エイミ ミキ、旧三部作の主人公ルーク・スカイウォーカーとダースベイダーは、実の親子なんだ。ダースベイダーはなんと、ルークの父親なんだよ!


    ミキ
     あ、うん

    エイミ ・・・・・
    ミキ ・・・・・・

    エイミ びっくりしないの?
    ミキ なんか知ってた

    エイミ 旦那さんから聞いたとか?

    ミキ 思い出した。前に旦那と『トイ・ストーリー』観てたらバズがザークっていう悪役のオモチャに、「オマエが父さんを殺したんだ」って言う場面があって。そしたら「いや父は私だ」「うそだーー!」みたいな・・・そんなやりとりがあったの

    エイミ あぁ、名作映画のパロディ満載の『トイ・ストーリー』・・・たぶん2だね

    ミキ 「これ何?」って言ったら旦那が「スターウォーズのパロディだよ」って。ダースベイダーはルークの父親なんだって・・・そういえば言ってたわ!

    エイミ もはや隠してもしょうがない一般常識的な秘密ってあるよね(笑)。ついでにこれも必要だから言っておく。旧三部作に出てくるあるキャラクターは、ルークと双子だから

    ミキ チューバッカではないよね?

    ■1~6はアナキンの生涯の物語


    エイミ
     じゃ続けるけど、これが「『SW』は壮大な家族の物語」と言われるゆえんなんだよね

     ルークとダースベイダーの関係が明らかになる「エピソード5」をリアルタイムで観た観客はものすごく驚いただろうな・・・

     で、6ではその物語にひとつの決着がつくわけだけど、その勢いのままに1を観ると「2と3で一体何が!」となるし、「アミダラ女王・・・パドメはいずれ双子を産むのかも」ってことが容易に想像できる

    ミキ けど「4・5・6」でパドメは不在なわけでしょ?アナキンはグレちゃってるし

    エイミ だから、2と3は一定の悲劇性が推察できるよね

    ミキ うえ~ん

    エイミ もっと言えば「1・2・3・4・5・6」はアナキン・スカイウォーカーという1人の人間の生涯を描いた物語とも言える。だからファンは、2周目以降では子ども時代からたどるために時系列で観たくなってしまうんだよ


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    ミキ「今さらだけど〝フォース〟ってなに?」
    エイミ「宇宙をつかさどる神秘的なエネルギー体、みたいな感じかな」
    ミキ「超能力ではないの?」
    エイミ「フォースには光明面と暗黒面があって、
    精神性や哲学的な土台がある気もするな。
    まぁ、とりあえずの理解としては〝ジェダイたちが操る神秘的な力〟みたいな感じで大丈夫」

    ■辛いけど共感!人はなぜ闇落ちしてしまうのか


    エイミ
     そして『SW』にはもうひとつ「闇落ち」という重要なテーマがあるんだ。フォースの暗黒面に落ちてしまうってこと。その要因として話のなかで繰り返し出てくるのが「不安や恐れ」だね

    ミキ 不安や恐れ・・・若い頃に紫外線対策をちゃんとやってなかったら蓄積したメラニン色素がのちのちシミになるんでしょ?

    エイミ 私が『SW』をメインで観てた時期は20代で、若かったから、善良な人間が道を踏み外すのは、何かひどい目に遭ったりすることが主な理由だと思ってたのね

    ミキ まぁ、それは間違ってはいないんじゃない?

    ■人間的であることは愛おしいけれど


    エイミ
     ところが「不安や恐れ」を抱くこと自体が危険だと、『SW』ではしきりに語られるんだ。これが多くの人に突き刺さるわけで

    ミキ あぁなったらどうしようって極端に恐れると、自分が自分でなくなるってことだね

    エイミ 「エピソード1」では少年アナキンが母親と離れ離れになることに対して、ジェダイ評議会のトップであるヨーダが「不安を抱いておる、危険じゃ」みたいに指摘してる

    ミキ お母さんと離れるの辛いよね。それがのちのち重大な事態に繫がるわけだ・・・。不安を抱くのは普通のことだと思うけど

    エイミ 人間的であるとも言えるよね。『鬼滅の刃』でも「人間的な部分を多く残している鬼から負けていく」って無惨も言ってたような

    ミキ そうね、悲しい匂いがするね・・・

    ■アナキンとパドメが恋に落ちたことで


    ミキ
     あ、そっか。つまりジェダイだからダメなのかな? 急にわかったよ

    エイミ さすがミキ! そう、力を持つ者――ジェダイだからこそ心が揺れてはいけないの。一般人はいいのよ。だからミキも高い日焼け止めをばんばんカ-ドで買うといい。で、この問題が「エピソード2」ではより大きくなっていくんだ

    ミキ そういえば2はどんな話なの?

    エイミ アナキンがアミダラ女王・・・パドメと恋に落ちる。パドメの護衛という任務を果たすうちにね。これも公式なあらすじだから、ネタバレとは言えないかな

    ミキ 良かったじゃない。ダメなの?

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    エピソード2のロケ地になった「スペイン広場」。
    アナキンとパドメの心を映すように2は美しい景観や色彩豊かなシーンも多いです


    ■アナキン「闇落ち」の引き金とは?


    エイミ
     1ではアミダラ女王=政治家としての顔がメインのパドメだけど、2は女性的で可憐な姿が見られて私は好きなのよ。けど恋愛によって「アナキン=不安定」という構図がだんだん明確なものになっていくんだ

    ミキ そうか・・・仕事がらみの恋愛は別れた時にやっかいだからおすすめしないな。こんど会ったら言っとくわ

    エイミ 2ではこの恋愛のほかにもうひとつ、アナキンの身に決定的なことが起こってしまう。後から考えるとこれが闇落ちへの引き金。決してアナキンのせいではないんだけど・・・自分を責めてしまうんだよね

    ミキ なにか仕事上の大失敗かな? 漫画家から預かった大事な原稿を電車の網棚に忘れてしまうとか

    エイミ 昭和の編集者かーい

    ■エピソード3はパズルのピースをどう埋める?


    ミキ じゃあ「エピソード3」は悲しい展開になるのかな?

    エイミ 2まではいいとして、3は観てて辛いって人もいる。けど映画的な面白さは満載だよ! 3が公開された時、私は一目散に劇場まで走って行ったものさ

     パズルのピースはどう埋まる?
     何があろうとも、みんなの行く末を私は見守るよ!
     大丈夫だからねーー!って

    ミキ 何を言っているんでしょうか

    エイミ そして観てる間中はゾクゾクしっぱなしだった

     アナキンとオビ=ワンが、パドメが! そしてルークとレイアが・・・うわーっ!キャー、マジかいやーー! ってなって、
     すべてが明らかになり、最後に テーレーレレーレレレレレーー みたいにルークのテーマとかが流れた時の感動は忘れられないわ・・・

    ミキ 興奮すると語彙力が失われるんだな。よくわからないがイキイキしている友の姿はよいものだねぇ


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    パドメがさぁ…パドメがね…。彼女の強さと美しさと儚さに説得力がないと
    新三部作は成立しないですよね。写真はパドメの名の由来とされている蓮の花


    ■家族…そして闇落ちしてしまう心を描いてるからこそ


    エイミ
     それから4をまた観て、すっかりイケオジになったオビ=ワンが登場すると、「若いうちに師匠をやることになって、あなたも苦労があったよね」って胸が苦しくなるの

    ミキ はい~? 

    エイミ ルークとレイアをみると、あら! 大きくなったのね・・・って

    ミキ 完全に親戚の人だね。お年玉ちょうだい

    エイミ ともあれこれで旧三部作と新三部作が繋がったよね。ここまででジョージ・ルーカス監督による壮大な6作品はひとつの完結をみていると思う

    ミキ 映像や音楽だけじゃなく、家族の繋がりや闇落ちしてしまう心の問題を描いているからこそ、たくさんのファンに愛されてきたってことがわかったよ

    エイミ で、問題はこの後なんですわ

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    エイミ「余談だけど天然すぎる私の母(当時60代)、エピソード2を映画館で私と一緒に観たんだよ。過去作いっこも観てないのに」
    ミキ「なんで?」
    エイミ「『お姫様のドレスがキレイ〟ってテレビでやってたから』って」ミキ「お姫…まさかのパドメの衣装目当ての観客(笑)」。で、上映後のお母さんの感想は?」エイミ「ドレス全部素敵だったわぁだって」ミキ「お母さん、スキです」


    ■ルーカスが関わっていない「エピソード7・8・9」

     
    エイミ まず、大前提として続三部作「エピソード7・8・9」の製作には、ジョージ・ルーカスはほぼ関わっていないんだ。続三部作を製作したのはディズニーなの

    ミキ ディズニーって、あのディズニー?

    エイミ そう。ありのままのディズニー

    ミキ なんでまたそんなことに?

    エイミ 事情については私がここで簡単に語れるようなことじゃない。でもルーカス監督がこれ以上作り続けることが困難だった、ということに尽きるんじゃないかな

    ミキ そうか。人間長く生きていればいろんなことがあるよね・・・

    エイミ 「エピソード3」の公開から数年たって、ルーカスは製作会社のルーカスフィルムをディズニーに売却したんだ。その結果、ルーカスがもともと抱いてた「7・8・9」の構想はほとんど生かされないことになったという話らしい

    ミキ なんかゴメン、元の話も、実際に作られた話も知らないからなんの感情も湧かないわ(笑)

    エイミ そういう人のほうがすんなり楽しめるかもしれないよね

    ■製作の裏側は知らなくてもいいことかもしれないけれど…


    ミキ そういうエイミは実際の「7・8・9」についてはどう思ってるの?

    エイミ 私の感想はちょっとおいといて、大事なのは、本来であればこういう事情は鑑賞者が知らなくてもいいことだと私は思うのね。けど、ことが『SW』なだけに、ルーカスが手を引いたっていうのは大ごとなんだ。だから古くからのファンのなかには「受け入れがたい」と感じた人もいるみたい

    ミキ あぁ、『風の谷のナウシカ』の続編作ります、宮崎駿監督は一切関わりません、って言われたらちょっと引くかも・・・的な?

    エイミ わかりやすい。ミキ冴えてるね(笑)

    ミキ ジブリで例えるとわかりやすいのはなぜだろう。で、エイミの感想は?

    エイミ 私は、実を言うと・・・


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    行ける時は気軽な娯楽でも、行けない時はものすごく遠く感じる場所が映画館


    ■作ってくれてありがとうとしか思えない

     
    エイミ ミキにこの話をしたのは、知ったうえで楽しんでほしいからなんだ。『SW』を好きになればいずれこの「7・8・9」に疑問を抱くことがあるかもしれない。作り手が変わればテイストも変わる。あれ?って思う日もくるかもしれない

    ミキ それなら初めから知っておいたほうがいいって話だね

     エイミ 私は7と8の公開時は子育てやら何やらが大変すぎて、映画館に行けなかった。行きたい~でも無理! って泣いてたよ。だから9の公開直前に7と8を地上波で観てからようやく9をスクリーンで体験して
     
     ルーカス監督が関わってないとか、周りの評価とかほぼ知らなくて先入観なしで楽しんだ。そして、作ってくれてありがとうって涙が出たよ

    ■旧三部作のスター3人の出演は凄いこと

     
    ミキ 好きなエンタメすら楽しめないくらい大変な時期だったんだね。マジでわかるよ

     エイミ 後から少し事情を調べたら、「完成にこぎつけたのは奇跡だな」って思えたし

     ミキ 奇跡? どういう意味で?

     エイミ なんといっても旧三部作のメインキャラーーというか『SW』の象徴であるルーク役のマーク・ハミル、レイア役のキャリー・フィッシャー、ハン・ソロ役のハリソン・フォードの3人が揃って出演できたことが凄いよね

    ミキ 確かに。エピソード6が終わってから何年経ってたのかな

    エイミ エピソード7の公開が2015年、さかのぼること6の公開が1883年だから・・・

    ミキ ざっくりでも30年か

    ■内容は当初の構想と違ったかもしれないけれど…


    エイミ 30年間映画界に存在し続けることとか、自分のかつての代表作の続編に「いいですよ」って出られるのとか、当たり前じゃないと思うんだ

    ミキ 健康問題ひとつ考えても難しいよね。あたしなんか寝不足ですぐ倒れちゃう

     エイミ そいでもって当初ルーカスが抱いてた構想では、この3人は「7・8・9」でもっと活躍するはずだったかも・・・と言われてて。たしかに続三部作の彼らの出番は決して多くない。いろんな事情に一番複雑な感情を抱いてたのは3人なんじゃないかな・・・なんてね。まぁ大スターの心中を推し量ることなんておこがましいか(笑)

     ミキ 話の流れとしてはどういう感じなの?

    ■「7」の主役「孤独な女性レイ」とは?

     
    エイミ 7はね、砂の惑星ジャクーに住む孤独な女性レイが、ひょんなことから仲間を経て宇宙へ飛び出すのが前半。そこにハン・ソロとか、レイアやルークもやがて関わってくるんだけど。レイの相棒的存在になるフィンっていう脱走兵的なキャラもいて、この2人に好感が持てれば楽しく観られると思うよ

     ミキ すごいざっくりとした説明(笑)

     エイミ 1作1作を詳しく話してる暇ないから、その辺は自分で調べてみてね! 大事なのは、これはやっぱり壮大な家族、一族の物語で、レイは誰なのか、どこに向かっていくのかってこと。それが続三部作の大テーマ

     ミキ レイは誰で、どこに向かっていくのさ

     エイミ それが面白くてね。個人的にはレイは9作でいちばん「闇落ちしやすい条件」を抱いたキャラかなと思った。業(ごう)が深いというか・・・。「レイは誰なのか」が大謎でもあるし、彼女が葛藤をどう乗り越えるのかが、続三部作の面白さだと私は思ったよ


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    ミキ「そういえば続三部作の敵は? ダースベイダーはもういないわけでしょ?」
    エイミ「カイロ・レンっていう新キャラが出てくるから。 いろいろやらかすけど、私はカイロ・レン好きだよ!なんか放っておけないんだよね…」
    ミキ「誰目線?(笑)」


    ■「8」の撮影終了後に起こった悲しい出来事

     
    エイミ そして ミキにどうしても伝えておきたいことがある。実はこの頃、衝撃的なニュースがあって・・・

     ミキ えっなに? 

    エイミ レイア役のキャリー・フィッシャーが2016年の年末に急死してしまったの。「エピソード8」を取り終えた直後だったらしい。まだ60歳だったのに・・・

     ミキ えーーっ! ちょっと言葉がないね・・・。じゃあ9はどうしたの?

     エイミ 私が読める記事の範囲では、「8の段階で撮り終えて未使用だった映像をうまく編集して使った」みたい。脚本も直しただろうし、確かに9の出番は少しだけど、レイアのシ-ンにまったく違和感はなかったよ

     ミキ 現場の人たちは、ショックなだけじゃなく相当大変だったろうね・・・

    ■だから、完成したのは奇跡と思えるの


    エイミ だからいろんな意味で「完成したのは奇跡」と思えるの。キャリー・フィッシャーは「エピソード4」で有名になって、その後長らく女優や脚本家としてハリウッドで活躍して、結果的に「エピソード8」が遺作になった。悲しいけど、感慨深くもある

     ミキ そうだったんだ。確かに本編には直接関係ないことかもしれないけれど、聞いておいてよかったよ

    エイミ 個人的な話、9だけはどうしてもスクリーンで観たかったんだ。そしたら旦那が「オレは子どもたちとほかの映画観るから家族でシネコン行こう」と言ってくれて、それでようやく実現できたの

     ミキ ちょっと! 唐突にいい話じゃないのさ・・・ティッシュもらうよ

    ■映画館で「歴史的瞬間」に立ち会えた!

     
    エイミ 9をスクリーンで観た時は、ほんっとうに感動した。私は旧三部作を映画館で観た世代じゃないけど、その世代の人にちゃんと観てから新三部作を楽しみなさいってすすめられて・・・

    ミキ 田中さん

    エイミ 1でどか~んと衝撃を受けて、いろいろ頑張ってた20代で2と3も楽しめて、子育てしながらでも9を映画館で観ることができて

     ただの観客だけど、歴史的瞬間に立ち会えた気がして、「『SW』を好きで良かった!」って思えた

     この先スピンオフや新作がどんどん生まれていったとしても、エピソード4から始まったこの9作がやっぱりすべての柱だなぁって心が震えたよ

     ミキ コーヒーおかわりもらっていい?

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    ほい

     ■それぞれの思いを胸に…やっぱり『SW』が好き!

    エイミ で、このラスト私は好きだった。実はエピソード1から水面下でずっと続いてきた悪意が断ち切られて、その役割をレイが果たすのは、宿命的な葛藤・・・闇落ちからの帰還って感じがしたな

     ただ、ミキが観たら「この人誰だっけ?」って言いそうな予感はします。「ここどこだっけ?」も

    ミキ なんのことかわからないけど確実に言うと思う

    ■こんなに長いものを読んでくれてありがとう


    エイミ さて、話はそろそろ終わりだよ。全体を通して感想は?

     ミキ そうだね、まずは自分の心の声を大事にしようと思ったかな

    エイミ 私以外の人に『SW』のことを聞いたらまた全然違う感想が降ってくるだろうしね

    ミキ 自分なり、でいいんだね。そしてまずは4を観る!

    エイミ よかったら全部私と一緒に観てもいいんだよ!

    ミキ みなさん、最後まで読んでくださりありがとうございました

    エイミ スルーかい。旦那さんから「ミキちゃんにはムリ、ちゃんと観ないもん」と言われて見返してやりたい気持ちはどうなった?

     ミキ あぁそれ、ほんとは「オレの大好きな映画をミキちゃんと一緒に観たいんだ。いつもありがとう」の裏返しだったんじゃないかと気づいて。エイミ、ありがとう 

    エイミ 今までの文脈のどこにその解釈のヒントが・・・?

     ミキ さて、また次の映画紹介でお会いしましょう!

    エイミ みなさんに素敵な映画時間が訪れますように・・・✨

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    砂漠の惑星に始まり砂漠の惑星に終わる『スター・ウォーズ』。続三部作も私は楽しかったです。心残りなのは、強いて言えば「ミディ・クロリアン」の話があのままだったことですね。フォースって結局何なの?はけっこう深淵な謎だった気がします


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    遠い昔、遙か彼方の銀河系で…


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    数年前、とある街の映画館で…


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     ・自己紹介です↓↓↓

     

     

     

     

     

     

     
     
    読書こそ自然には身に付かないスキル📚本好きに導く「優しい仕掛け」を実体験から親目線で提案しています✨小中学生のアラフィフ母。出版業界で15年勤務後、家族のサポートに奮闘中。また、子と引き離されたまま無念死した姉の「面会交流調停リアル」、ミステリと映画についても🎬

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