メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【読む子育て】書店活性化案があっても逆算すると子どもの「早期デジタル漬け」が10年後の客を減らしてる…と悲しくなる訳

    *************
    本屋にふらりと立ち寄って
    ぶらり歩いて手にした本は
    表紙・手ざわり・においと共に
    いまもむかしも根を張り心(ここ)に
    *************

    読む子のキラキラ 心の種まき


     お子さんに読書をすすめたいパパさんママさんこんにちは😊私もそのひとりです。
     
     デジタル社会だからこそ子どもの「安定した情緒と伸びしろのある思考力」には紙の読書が最強だと思うのです。心の根が張り強みが育ちます。

     でもどうしたら本を読むようになるの? そんな方のヒントに少しでもなれたら嬉しいです。


    【子の読書】シリーズ前回はこちらから↓↓↓ 
    ・なぜ「絵本の読み聞かせ」が必ずしも「本好き小学生」に繋がらないのかー5、6歳の寄り道が簡単に「読む気」を奪うかも

    *******************

    「どうしたら書店を守れるか」「子どもがデジタル漬け」・・・すべて繋がっている


     最近、いても立ってもいられない気持ちになることがあります。書店に関する記事や情報に触れていて、もう、モヤモヤざわざわ。

     書店を真剣に守ろうとしている人。書店を新しく開こうとしている人ーーもう、感謝と尊敬しかありません。いろんな機関や立場からの書店救済案、活性化案もあるーーそうですよね、ぜひお願いします。

     「子どもに読書を」と願う親の声。「読みなさい」と言われて微妙な顔をする子ども。ネットやゲーム漬けになる子どもと、悩む親ーーわかる、わかります。
     
     紙の教科書に回帰するスウェーデンやフィンランドーーいいと思う。
     デジタル教科書が現実味をおびてきた日本ーー悲しい。 国は「紙のほうが記憶に定着する」を推進する立場じゃないんだ・・・。

      考えるほどに、これらすべてが繋がって見えてしまうのです。
     その繋がりが示すのは、子どもを早期にデジタル漬けにしないというテーマ。そして読書の「楽しさ」を「先に」伝えることの重要性。

     なぜって「本屋に行くのはどんな人?」と考えた時、逆算するとそういう人が生まれる道筋に「デジタルの壁」ができているのが現状だから。肌に刺さるほどこの10年の子育てでそれを感じてきました。

     出会う順番、道筋によって人は変わります。今日はその道筋を逆算しながら考えてみたいので、興味のある方はお付き合いくださると嬉しいです!

    画像
    誰にとっても身近な場所であるといい

    未来の書店に人が行かなきゃ意味がない

     
     書店が好きな人は、子どもの頃から本を読んでいたという話をよく聞きます。ごく自然に考えて、今を生きる子どもの多くが本好きになれば10年後20年後、書店のお客さんになるはずですよね。

     現存する書店の活性化案や利益が増える仕組みは絶対に必要ですが、それだけでなく紙の本に親しんでいる人の絶対数を今増やすことを考えなければ、本質的な解決とは言えないのではないでしょうか。

     書店に足を運び、日常的に本を買うのはどんな人? それは

    (1)(紙の)本が「好き」で 
    (2)求める本を自分で選ぶことができ、偶然的な本との出会いも楽しめて、
    (3)本にはお金を払う価値があると考えている人

     ・・・だと思います。さらに加えるなら、
    (4)本を通したポジティブな経験をしたことのある人、でしょうか。

     では逆算すると、どういう人がこの条件を備える道筋をたどるのか、ちょっと考えてみましょう。

    画像
    電子書籍はある程度成長してからなら使い勝手がありますが、子どもにはあくまで副次的なものだと思います

    逆算(1)↓↓↓【気軽に書店に行って本を買うのはどんな人?】


     
    さて現在、【気軽に書店に行って本を買う人】がいるとします。
     
     この人は、夢中で読める小説、疲れた心を癒してくれるエッセイ、ある事柄についての専門書、時代の流れを的確につかんだ新書・・・等が欲しいのかもしれません。
     または、店を散策しながら今日読む本を見つけたいのかも。書店員さんによるPOPや新刊の帯を見るのが好きな人もいますよね。

     そしてこの人は「これはどうかな?」とワクワクしながら気になる1冊を手に取ることができる。本は自分に良いものを与えてくれる、という経験や感覚の持ち主が本好き、書店好きな人だと思うんです。

    逆算(2)↓↓↓【過去に本が面白い、好きだと感じる体験】


     
    さて、数年前なのかちょっと前なのか、その人は【本が楽しい、好きだと感じる体験】をしたことでしょう。

     もし「本は勉強のためのもの」「読みなさいと大人に言われるもの」・・・というのが本に対する認識の土台であれば、その後で「本は楽しい」に変換されるのってなかなか難しいと思いませんか?

     スポーツや音楽と同じで、後から頑張って苦しい練習を積むにしても、最初は「楽しい」「やってみたい」がなければ人は動きません。逆にはじめに「楽しい」ありきなら、やがて知識や勉強のためにも本を読むようになる。経験上、そういう人は多彩な選書を目的に書店に足を運ぶようになります。

     ――すべては、本に対する何かしらのポジティブな印象なんですよね。

    画像
    なんか面白い! がベース

    逆算(3)↓↓↓【その読書体験はどうやって?】

     
     本好きになる体験
    を最もしやすいのは子ども時代です。本当は何歳でもよいのですが、子ども時代が断然染みやすい。
     身近な大人がその環境を用意するなら、子どもの好みや成長に合わせた本を家に揃えること自体はさほど難しくないと思うんです。読みさえすれば「面白かった」という感想を持つこともあるでしょう。

     ――ところがこの、「面白い」「楽しい」という感情が実はクセ者!

     どういうことかと言うと、「楽しい」「面白い」には「瞬間的に興味をひかれること」も含まれるからなんですね。

     だからデジタル娯楽が浸透している子どもに、後から本を同列の「楽しい」「面白い」ものとして認識してもらうのが難しい。

     子どもにとっては「楽しいものならもうあるし」「本ってめんどくさそう」となるわけです。

     それならば・・・とさらに「読書すると賢くなるよ!」と宣伝したところで、その時点ですでに楽しいものではなくなっている。ここからは大人側がドツボです(笑)。既に小学生以上の場合なら「学校の勉強もあるのにどうしてさらに〝勉強〟が必要なの?」と問われて返す言葉もなくなってしまったり(汗)。

     もしも本当に親子間でこういう会話があったとして、これは本質からずれてしまっているのですが、なぜこういうやりとりが生まれるのでしょう?


    画像
    昔だって読まない子は読まなかったよね? とも思いますが、読む可能性のある子までデジタル漬けなのが今の子どもの現状なんです

    逆算(4)↓↓↓【デジタル漬けの後で読書好き…は要注意の遠回りルート】

     
     こうした心理的な入口はすごく大事だと思っています。
     読む方にはわかって頂けるでしょうが、まず読書の楽しい、とデジタル娯楽の楽しいは性質がぜんぜん違う。

     読書では文章を読みます。私達は目から入った文字情報から、自分の頭と心をつかい、想像をめぐらせて本1冊が発するメッセージを内面にとらえていく。ある程度時間をかけて自分に染みて、相性の良い本なら「あっそうか!」と感じたり。何かしら自分の変化に気づくこともある。特に子どもがそういう読書体験をした時は、本当に瞳が宝石みたいに輝いたりするんです。
     
     ただ、それには「読んでみよう」という本人の能動的な意識が必要。静かに集中できる環境も。デジタル娯楽とはここも違います。

    画像
    キッカケひとつでガラリと変わることもある

     この性質の「違い」は、特に本好きでなくとも人格形成がある程度終わっている年齢の人には言葉を介して伝えやすいのですが、無限に広がるネット動画やゲームの強い刺激にワクワクしている子どもには伝えづらいもの。大人として頑張って伝えようとするほど「うるさいな~」となるばかりです(でも本人が読んで腑に落ちた瞬間から変わるんですけどね)。

     不可能とは思いませんが、何かのきっかけがなければ、「後から本好き」は難関ルート。逆ならすんなりいくのにな・・・といつも思います。

     ただ、読書に苦手意識を持っていない子ももちろんいるので、それならばこれができるとさらにいい! という、早い段階で経験しておきたいことがあるんです。

    逆算(5)↓↓↓【気軽に書店に行く人はある時期に選書のトライ&エラーを経験している】


     それは、「店頭で読みたい本に出会う」「本棚から気になる本を取り出す」という経験。

     本選びって実は身体的な感覚を伴うもの。読書って頭を使うものでは? と言う人もいるかもしれませんが、並んだ表紙や背表紙を見て、ピンときて手を伸ばし、ぺらぺらめくって・・・というのは五感が友達。本の手触りや匂いが好きという人もいます。「読めそう」 には「文字の大きさや行間の空き具合」が関係する人もいて、こればかりは自分の感覚。

     読んでみて「面白かった」「まぁまぁ」「イマイチ」と感想はいろいろでしょうが、どれもが自分の体験。このトライ&エラーをある時期に繰り返した人は、並んだ本から自分の1冊を選ぶ力が強いです。

     ーー余談ですが、普段あまり本を読まない友人と何かの機会で書店に行くと、店を出るまでなんとなく所在なげにしていることがあります。
     「ぐるっと歩いてみたら?」と言っても「いや・・・」と表情が曇ってしまう。聞くと、大量の本に威圧感を覚えてしまうそう。そうだよね、慣れない場所って疲れるよね・・・と自分に置き換えてみて納得します(私はアウトドアに慣れなくて1泊2日のキャンプすら苦痛です・笑)。

     本って本来は気軽なものなのですが、その気軽が難しいこともある。

     人は無力感を感じる場所には行きません。
     大人でも子どもでも「自分が何かできる感じがする」場所に行きたいもの。
     だからこそ並んだ本の前で「選べるかも」「実際読んだら面白かったし」と思えることが大事で、その道筋を歩いてきた人が書店のお客さんになると思うんです。

    画像
    親子で楽しく本選びを繰り返すならまずは図書館がおすすめ。「こういうの好き!」がきっと見つかり、買うべき本のヒントも得られます

    逆算終わりますが、最後は「本にお金を払っていい」と思えること


     最後になりますが、当然ながら書店ではお金を払います。
     
    お金が余っている人なんて・・・たぶんいませんから(笑)、「本にはお金を払う価値がある」と思う人が、自ら足を運ぶわけですよね。

     最初の結論に少し付け加えると、

    (1)本を「好き」になる道筋をたどった人で
    (2)求める本を自分で選ぶことが「できる」あるいは「してみよう」と思える人で
    (3)本にはお金を払う価値があると考えている人

     ・・・が書店の主なお客さん。

    (4)本を通したポジティブな経験があればなおよくて、これは「身近な大人と笑顔で本を読んだ」ことかもしれないし、「ある本を読んで『これは面白い!』と心底感動した」ことかもしれない。

    画像
    このオレを夢中にさせるとは…

     そうなんです。
     今を生きる小学生の何割かでもこの経験ができたら、10年後20年後の書店の姿、いやもしかしたら国の姿まで(少し)変わったりして・・・と思うのは、私の勝手な願望ですが・・・。

     そうだったらすごいなぁと思います。

     けれどもこれは、本好きな大人(私)が満足するためだけの願望ではありません。
     子どもにとってもすごくいいことだと思います。なぜなら、読書が身近な子どもが本から得る心の安定や引き出しって、大人1人2人が教える物事を遙かに超えてその子の人生を導くことがあるからなんです。いや大人も頑張ってるんですけどね。それはそれとして。

     
    本1冊をただ気軽に読めること。
     
    現代の子どもの「本との触れ合い」をちょっと工夫して、さらにデジタル漬けを2~3年後ろにずらすだけでも違うのに・・・とモヤモヤざわざわする今日この頃です。

     最後まで読んでくださってありがとうございました!

    *************
    子どもが本を身近に感じ
    手に取り読んでワクワクもらう
    それにはやっぱり紙の本
    一緒にだって眠れるよ
    *************

    画像
    本や本棚は人類にとって物としての価値も非常に高いですよね。本棚から本を取り出す行為なくして人類の英知が生まれたでしょうか(写真はプラハの修道院…なんて美しいの!)
    画像
    『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』の主人公マインに「全部電子書籍でもいいじゃない」と言ったら気絶するでしょうね。フェルディナンド様に「マイン落ち着きなさい」と叱られそうです(わかる人はわかる)


    ・【子の読書】シリーズ 本が読めると人生の「楽しみ」「思考の選択肢」が倍増して絶望しづらくなるから、幸せを願って君に読書を教えた↓↓↓


    ・【子の読書】シリーズ よかったら親子で試してみてほしい「10冊から3冊選ぶ」リピートで「好きな本」だけじゃなく「好きの本質」が見えてくる↓↓↓

    ・【子の読書】シリーズ 本を「買う」ことでしか起きない奇跡があるー最初は借りても「気に入ったら買う」「家にある」のすごい効果↓↓↓


    ・ジョブズも我が子には早期にスマホを渡さなかった…!中1長女がスマホを持ったことで、改めて「読書の土台」の重要さに気づかされた話↓↓↓


    ・小3次女がハリー・ポッターをどうしても読めなかった本当の理由に驚いた話↓↓↓


    ・【自己紹介】2025です↓↓↓




    この記事が参加している募集

     
     
    読書こそ自然には身に付かないスキル📚本好きに導く「優しい仕掛け」を実体験から親目線で提案しています✨小中学生のアラフィフ母。出版業界で15年勤務後、家族のサポートに奮闘中。また、子と引き離されたまま無念死した姉の「面会交流調停リアル」、ミステリと映画についても🎬

    あなたへのおすすめ