
#落とし物の落とし主|『特殊遺失物』|#拝啓文芸部
客「これ、落とし物です」
私「ありがとうございます。どちらにありましたか?」
私はとあるテーマパークのスタッフ。
こう毎日、何百人もの人が訪れるわけだから、
当然、落とし物もそれなりに届く。
パーク内で購入した物、家や車の鍵。そういったものは比較的直ぐに持ち主が取りに来る。
傘やハンカチ等の小物類。
こういったものは、そもそも無くした事に気づかないか、少額なので諦めてしまう人が多いのだろう。中々持ち主が現れてくれない。
この場合は、一定期間が過ぎると処分する決まりだ。
でも、中にはどうすればいいか、判断に困るものがある。
それはなんというか…とても複雑な気持ちにさせられるもの…
「今日は楽しかったね!」
「…あんまり」
「ん?楽しくなかったの?え、なんでなんで?俺こんなに楽しかったのに!」
「マサキはいつもそう!自分ばっかり楽しんで。もうやめようこういうの」
「え?」
私が届いて欲しくない落とし物、それは…
・・・

『肩』そして『暗い影』
Fin.
(407字/410字)
こちらの企画に参加させていただきました。
#拝啓文芸部
#落とし物の持ち主
ショートショートで挑戦してみました。
ご精読ありがとうございました。
よろしければ他の作品にも触れてみてください。