
#残されたメモ|『黒魔術』|#拝啓文芸部
地方の零細企業である弊社には伝説の営業マンと呼ばれる役員がいる。
専務取締役 マジナイ フミオ
彼にかかると、大抵の客は契約してしまうのだ。
社内では黒魔術を使っているともっぱらの噂だ。
先日、ちょっとした問題が起きた。
その専務が入院することになったのだ。
何をするにも彼頼みだったものだから、彼しか知らない顧客が山ほどいる。
そう。零細企業あるあるだ。
社員A「専務、入院中のところ申し訳ありません。あの案件の連絡先をおしえて頂けますか?」
専務「全てメモに書き残した」
社員B「あのメモですが実は・・・」
専務「どうした?無くしたのか?」
社員C「専務・・・」
専務「あれを無くすのはマズいぞ、一般人に影響が及びかねない」
社員A(・・・どうする?)
社員B(・・・おまえが言えよ)
社員C(・・・俺やだよ)
社員A(しょうがいない、せーので言うか)
社員B(そうするか・・・)
社員C(・・・已む無し)

社員A・B・C「字が汚くて読めねぇぇっす!!!」
(410字/410字)
こちらの企画に参加させていただきました。
ショートショートで挑戦してみました。
ご精読ありがとうございました。
よろしければ他の作品にも触れてみてください。