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ほのかちゃんに ほのかに恋して♥ー5ー

    最初からはこちら⬇
    その記事各回の最後に続きの回の貼り付けがあります。

    前回は、こちら⬇

    ほのかちゃんは、すっ転んだ。自転車ごと。そんなドジをするような子ではないと思っていたので、僕はびっくりした。
    「ほのかちゃん!」
    いつの間にか、苗字でなく名前で呼んでしまう。
    「いたたたた……」
    ほのかちゃんは、膝を押さえる。
    見ると、少し血が……
    「あ、待ってて」
    僕は、持ってたリュックからマ○ロンを取り出し、自分のハンカチに含ませて傷口を押さえた。
    「あちー、沁みるー!」
    ほのかちゃん、痛そう。
    そうして、しばらく経つと、ビッコをひいて立ち上がって、
    「ありがとう」
    と、自転車を支えながら言った。
    「なんか、助けられてばかり」
    「いや、いいけど……」
    僕は、ほのかちゃんが辛そうなのが心配だ。
    「ハンカチで押さえてて。バイキンが入ると大変だから」
    「うん。だけど、いつもそれ持ってるの?」
    「なに?」
    「マ○ロン」
    「うん、運動部だからね」

    ほのかちゃんが、ゆっくりと自転車をひいて去るのを見送りながら、僕は自分の高校へ向かった。

    2、3日後……

    僕は、学校の昼休みに呼び出された。うちは女子のいない高校だったが、女子が呼んでいる、というのだ。

    「放課後だと、君が部活みたいでいつになっても会えないから」
    と、その女の子。
    (……?見たことないけど、近くの不良の呼び出しではないみたい)
    その校門に立つ女子の後ろに髪の長い子が隠れてる。生け垣の 背の高さしかない木の陰……ほのかちゃんだ。
    「あ、あれ?なんで隠れてるの?」
    僕は、慌てて照れていうと、
    「う……、うん」
    と、ほのかちゃんも何とも歯切れが悪い。
    「ほのかが、ハンカチ何度も返しに来たらしいの。けど、夕方何時になっても逢えなかったっていうから、私も付いてきたの。なんか、急に尻込みし始めて……あ、私、ほのかの友達の薫」
    (『ほのか』に『薫』ちゃんか……)
    なんて、僕はこころの中で密かにツッコミを入れたが、ほのかちゃんは、なんか、真っ赤になって俯いている。

    どうしたんだろう?と、気になったが、僕はこの機会とばかりに閃いた。
    「あ、ああー!」
    僕は、叫びをあげた。
    「?」
    ほのかちゃんたちは、ぽかんとして。
    「僕のハンカチ、血が取れないみたいだねー(わざとらしく)」
    薫ちゃんが、
    「あ、だからそれは……」
    「これ、ブランド物で、高かったんだ」
    ほのかちゃん、顔が真っ青になり、泣きそう……
    「代わりに……」
    僕は、内心で(してやったり!)と、思った。
    「僕を映画に連れてってくれない?」
    ほのかちゃんたちは、呆気にとられる。
    「観たい映画があるんだ。後で連絡するから、この携帯番号にね。」 
    サラサラとメモに番号を書いて渡し、颯爽と去る。………そして、コケる。
    「わあ……!」
    僕は、校庭の段差でつまづいていた。(おいおい、ほのかちゃんを騙して脅すからだぞ……)と、僕はこころの中で諭したが、ほのかちゃんと繋ぎがとれるなら、僕はなんだってやりますヨ!



                つづく


    ©2023.7.1.山田えみこ


     
     
    よろず物ごと書いています。 このアカウントで、わたしの内省や試みごと、成長を促してくださった方々に尽くせない感謝を申し上げます。

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