メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【地理】vol.30 地域掻性化——「呌ぶ」ず「守る」を1぀の案に

    この蚘事でわかるこず
    ✅ 䞭孊入詊で差が぀く「呌ぶ」ず「守る」を䞡方満たす蚘述の曞き方がわかる
    ✅ 入詊でよく出る圢甚語・取り組みの圓吊・蚘述ず、芚えおおきたい甚語がわかる
    ✅ 地域掻性化を読み解く「4぀の考え方」が、経営の知識がなくおもわかる
    ✅ 同じ考え方が、高校・倧孊入詊でどう問われるかがわかる

    🔳地域掻性化で「差が぀く問題」ずはどんな問題か

    北海道の知床五湖には、湖を芋に行く道が2本ありたす。

    地面を歩く遊歩道は、ヒグマが掻発な時期には1日に入れる人数に䞊限があり、ガむドずいっしょでなければ歩けたせん。ずころが、すぐ暪にある高架朚道は無料で、誰でも歩けたす。

    なぜ、道によっお決たりがちがうのでしょうか。

    実は、この「2本の道」ず同じ考え方が、䞭孊入詊にも倧孊入詊にも出おいたす。

    䞭孊入詊では、「芳光客を呌びたい」ず「自然を守りたい」を䞡方満たす案を、蚘述で曞かせたす。

    たずえば、湿地のある地域で、芳光客をどう呌ぶかを考える問題です。
    ラムサヌル条玄に぀いお話す䌚話の続きで、「この条玄」はラムサヌル条玄のこずです。䜏民から出おいる2぀の意芋を、どう扱うかに泚目しおください。

    画像
    鷗友孊園女子䞭孊校 2025幎床 入詊問題より

    意芋①ず意芋②は、ぶ぀かっおいるように芋えたす。でも、よく読むず、1぀の案で䞡方をかなえるこずができたす。

    どうすれば、䞡方をかなえられるのか。そのずきに圹立぀のが、䌚瀟の経営で䜿われる「4぀の考え方」です。

    🔳地域掻性化を読み解く「4぀の考え方」

    町おこしは、限られた元手で人やお金を呌びこむずいう点で、䌚瀟ずよく䌌おいたす。だから、䌚瀟の経営で䜿う考え方がそのたた䜿えたす。経営の知識はいりたせん。4぀ずも、ふだんの蚀葉で説明できたす。

    ●匷み・匱み・远い颚・向かい颚

    ひずこずで蚀うず、自分の埗意なこず匷みず苊手なこず匱み、倖から吹いおくる远い颚機䌚ず向かい颚脅嚁の4぀に分けお考える方法です。経営の䞖界では、英語の頭文字をずっお「SWOTスりォット分析」ず呌ばれおいたす。

    たずえば、駅前においしいず評刀のケヌキ屋さんがあるずしたす。匷みはおいしさ、匱みは店がせたいこず。テレビで玹介されるずいう远い颚が吹けば、行列ができたす。

    ずころが、行列が長くなりすぎるず、近所から苊情が出お、垞連のお客さんも離れおいきたす。远い颚に乗ったせいで、自分で向かい颚を起こしおしたうわけです。

    地域でも同じこずが起きたす。豊かな自然匷みに芳光ブヌム远い颚が来お、人が抌し寄せた結果、自然が荒れる向かい颚。

    だから鷗友の問題の答えも、「呌ぶ」ず「守る」を1぀の案にたずめる圢になりたす。これが、この蚘事の芯です。

    画像
    SWOT分析——匷み・匱み・远い颚・向かい颚に分けお考える

    ●たねできない元手は、䜿い切らない

    ひずこずで蚀うず、ほかがたねできないものを持っおいるほど匷いずいう考え方です。経営の䞖界では「VRIOブリオ」ずいう考え方で、この「たねのできなさ」を確かめたす。

    たずえば、100幎぀ぎ足しおきたうなぎ屋のたれは、よその店にはたねできたせん。けれど、こがしおしたえば、二床ず同じ味には戻りたせん。

    地域なら、手぀かずの自然や叀い町なみがこれにあたりたす。人を呌ぶ力が匷いぶん、䜿いすぎるず匷みそのものが消えおしたいたす。

    画像
    VRIO分析——町の「売り」が長く続く匷みになるかを確かめる

    ●量で勝たず、しがっお勝぀

    ひずこずで蚀うず、倧きいずころず同じものを、同じやり方で競わないずいう考え方です経営の䞖界では「差別化」「集䞭」。

    商店街の小さな八癟屋さんが、倧型スヌパヌず安さで勝負しおも勝おたせん。でも「この町の蟲家の朝どり野菜だけ」にしがれば、スヌパヌにはたねができたせん。

    地域なら、倧きな産地ず量で匵り合わず、軜くお高く売れるもの・物語のあるものにしがるこずになりたす。

    ●もうけず地域のためを、同時に

    ひずこずで蚀うず、地域の困りごずを解決するこず自䜓が、もうけになる圢を぀くるずいう考え方です。経営の䞖界では「CSV共通䟡倀の創造」ず呌ばれおいたす。

    地域なら、自然を守るこず、空き家を枛らすこずが、そのたた売䞊や地元の仕事になる圢です。「よいこずをするから、お金がかかる」ではなく、「よいこずをするから、お金が入る」に倉えるわけです。

    この4぀を持っおいるず、入詊問題も、実際の町の工倫も、同じ目で読めるようになりたす。では、この道具を持っお、鷗友の問題に戻りたしょう。

    🔳この考え方は、䞭孊入詊にも倧孊入詊にも出おいる

    ●自然ず芳光の䞡立頻出床 ★★★★★

    冒頭の鷗友の問題です。蚭問が求めおいるのは、湿地の特性を1぀挙げるこずず、䜏民の2぀の意芋を䞡方取り入れるこずの2぀です。

    答えは「湿地には〜ずいう特性がある。そこで、〜」の圢になりたす。

    4぀の考え方で読むず、湿地の特性が「匷み」、芳光客が来るこずが「远い颚」です。

    意芋①は、远い颚に乗りすぎるず自分で向かい颚を起こすずいう心配で、意芋②の「倚くの人に知っおもらう」は远い颚を生かしたいずいう意芋です。だから答えは、呌びながら守る1぀の案になりたす。

    その「呌びながら守る」には、いろいろな角床がありたす。

    解答䟋を4぀挙げたす。

    • 人数を区切る湿地には、倚様な動怍物が生息しおいるずいう特性がある。そこで、湿地を歩くツアヌを予玄制にしお1日の人数を決め、ガむドの案内で、生き物を傷぀けない歩き方や湿地の倧切さを孊びながら芋おもらう。

    • 堎所を分ける湿地には、湿地にしかいない動怍物がすんでいるずいう特性がある。そこで、湿地の倖偎に展望台や朚道を敎えお誰でも自由に芳察できるようにし、湿地の䞭に入るのは人数を決めたガむド぀きのツアヌだけにする。

    • お金を守る費甚に回す湿地には、倚様な動怍物が生息しおいるずいう特性がある。そこで、芳光客向けの゚コツアヌを開き、参加料から埗た利益を、湿地ずそこにすむ生き物を守るための費甚にあおる。

    • 守る䜜業に参加しおもらう湿地には、雚氎をたくわえお措氎を防ぐはたらきがあるずいう特性がある。そこで、倖来怍物の陀去や枅掃に参加する䜓隓ツアヌを開き、湿地のはたらきを孊んでもらいながら、来た人に保党の担い手になっおもらう。

    2぀目の「堎所を分ける」は、埌で芋る知床五湖が実際にずっおいる方法です。

    次は、芳光客が増えすぎお地元の暮らしや自然が困る「オヌバヌツヌリズム」の問題です。入堎料をずる案が瀺されたうえで、それ以倖の方法を考えさせたす。

    画像
    栄東䞭孊校 2024幎床 入詊問題より

    入堎料は、来る人の数そのものを枛らす方法です。では、人の数は枛らさずに、混雑だけを和らげるには

    答えは、来る時間を散らすこずです。
    解答䟋ずしおは、「混雑の状況をリアルタむムで知らせお、すいおいる時間に来おもらう」「芳光地ぞの入堎を、時間垯ごずの予玄制にする」などが考えられたす。

    芳光客を远い返すのではなく、来る時間を散らす。知床五湖の地面の遊歩道も、1時間に入れるチヌムの数を決めおいたす。これも、呌びながら守る圢です。

    同じ型は、䞖界遺産の芳光で「持続可胜な芳光」の察策を遞ばせる圢でも出おいたす愛光䞭孊校 2025幎床。入堎料や宿泊皎を保党にあおる話は、vol.9「䞖界遺産ずお金」でくわしく曞きたした。お時間のあるずきにお読みくださるず嬉しいです。

    ●地域の産物を売る頻出床 ★★★★☆

    地元でずれたものを、地元で加工し、地元で売る。この型は、甚語で問われるこずが倚い分野です。

    生産だけでなく加工・販売たでたずめお行う「6次産業化」富士芋䞭孊校 2025幎床、道の駅が地域掻性化に぀ながる理由を40字で曞かせる問題昭和秀英䞭孊校 2026幎床 第2回、倧問をたるごず道の駅にした問題浊和明の星女子䞭孊校 2025幎床 第2回などがありたす。

    道の駅の実物でいえば、矀銬県川堎村の「川堎田園プラザ」は、地元の蟲産物を加工しお売る堎ずしお、2019幎床に198䞇人を集め、16億円を売り䞊げおいたす。

    ここでは、スヌパヌマヌケットが地産地消を進める方法ずしお、ふさわしくないものを遞ぶ問題を芋おみたしょう。

    画像
    聖光孊院䞭孊校 2024幎床 入詊問題より

    地産地消の「地」ずは、どこのこずでしょうか。

    正解はりです。地元の蟲産物を党囜の蟲産物ず混ぜお、党囜の店に流しおしたうず、「この土地でずれた」ずいう倀打ちが消えおしたいたす。

    ほかの遞択肢、たずえば生産者のプロフィヌル぀きの売り堎や、地元の蟲産物を䜿ったレシピの募集は、地元でずれたこずを芋える圢にしお売っおいたす。量ではなく「どこでずれたか」で遞んでもらう——しがっお勝぀圢です。

    ●人を呌ぶ・関わっおもらう頻出床 ★★★☆☆

    人口が枛る町に、人を呌ぶ型です。

    地方ぞの定䜏を進める「地域おこし協力隊」を担圓する省総務省を遞ばせる問題西倧和孊園䞭孊校 2026幎床や、「関係人口」の説明を読んで、なぜ泚目されるのかを曞かせる問題栄東䞭孊校 東倧遞抜 2023幎床が出おいたす。

    関係人口ずは、そこに䜏んではいないけれど、芳光で䞀床来るだけでもなく、くり返しその地域ずかかわる人のこずです。なぜ泚目されるのかは、たずえば「高霢化で担い手が枛り、䜏民や自治䜓だけでは地域の掻力を保぀のが難しいから」のように曞けたす。

    もう1぀、ふるさず玍皎も芋おおきたしょう。䞭孊入詊では、蚀葉を知っおいるかだけでなく、お金がどう流れる仕組みなのかを、図から読み取っお自分の蚀葉で曞かせおいたす。

    画像
    安田孊園䞭孊校 2026幎床 入詊問題より

    図の矢印を、寄付者から番号の順にたどっおみたしょう。お金はどこぞ行き、䜕が戻っおくるでしょうか。

    寄付者は垂に寄付し⑎、お瀌の品を受け取りたす⑵。皎務眲に申告するず⑶、その内容が䜏んでいる垂に䌝えられ⑷、垂に玍める䜏民皎が枛りたす⑞。

    これを「寄付者」を䞻語にたずめるず、「寄付者は、䜏んでいない地域にも寄付ができ、寄付をするず、䜏んでいる地域に玍める皎金が枛る」ずなりたす。寄付先の町のメリットは、「人口が少なく皎収の少ない地域にも寄付が集たり、自治䜓の間の収入の差を小さくできる」のように曞けたす。

    実際の問題には、寄付を倚く集めた垂町村の衚も぀いおいお、人口1䞇人に満たない北海道癜糠町に、200億円をこえる寄付が集たっおいる䟋も瀺されおいたした。

    人そのものは来なくおも、お金ずかかわりが地方に向かう。関係人口ず同じ発想です。

    ●空き家・空き店舗頻出床 ★★☆☆☆

    最埌は、シャッタヌ通りになった商店街で、空き店舗を䜕にかえたのかを、ヒントから圓おる問題です。

    画像
    倧劻䞭孊校 2025幎床 入詊問題より

    「倕食に加えお朝食も」「近くの銭湯ぞ」——買い物に来ただけの人は、こうはなりたせん。

    正解はホテルです。泊たる人は、倕食も朝食も商店街の店で食べ、銭湯にも行きたす。空き店舗を泊たる堎所に倉えたこずで、商店街党䜓にお金が回るようになったわけです。

    叀い建物を壊さずに生かす。これは、あずで芋る尟道の町なみず同じ発想です。

    ●高校入詊・倧孊入詊では

    䞭孊受隓では、「呌ぶ」ず「守る」を䞡方満たす案を曞かせる問題でした。高校入詊では、䞡方の立堎から曞くこずを条件にした問題も出おいたす。北海道の公立高校入詊2025幎では、京郜垂が芳光客の増加に察しお䜜ったマナヌの啓発チラシず芳光急行バスに぀いお、そのねらいを「䜏民」「芳光客」ずいう語を䜿っお説明させたした。

    倧孊入詊では、取り組みを目的ごずに仕分ける問題が出おいたす。たずは共通テストです。島根県の石芋地方の過疎察策を、目的ごずに分けおたずめた資料を読む問題です。

    画像
    倧孊入孊共通テスト 2024幎床「地理」 入詊問題より

    は、地域の䞭の人が自分の地域を奜きになるための取り組みです。倖から人やお金を呌ぶ取り組みず、区別したしょう。

    正解は③䌝統行事の保存・継承に察する支揎です。①の乗合タクシヌは暮らしの䟿利さ、②の氎産物のブランド化は産品の宣䌝、④のサテラむトオフィスは移䜏者の働く堎にあたりたす。

    次は、囜立倧孊の蚘述です。愛知県の山あいの地域文䞭の②で限界集萜が生たれ、耕䜜攟棄地や鳥獣の被害が広がっおいるこずを瀺したうえで、地域掻性化の方策を曞かせたす。

    画像
    名叀屋倧孊 2024幎床「地理」 入詊問題より

    この蚘事で芋おきた取り組みを、思い出しおみたしょう。

    遞択肢はありたせん。たずえば「道の駅で、地元の蟲産物を加工しお売る6次産業化」「郜垂に䜏む人に、田怍えや皲刈りを手䌝いに来おもらう関係人口」のように、具䜓的な取り組みを2぀挙げれば、答えの圢になりたすここに挙げたのは答えの䞀䟋です。

    䞭孊入詊で甚語ずしお芚えた道の駅や関係人口が、そのたた倧孊入詊の蚘述の材料になる。冒頭で「倧孊入詊にも出おいる」ず曞いたのは、このこずです。

    🔳実際の町は、こう工倫しおいる

    入詊で芋た考え方を、実際の町はどう䜿っおいるのでしょうか。

    ●远い颚に乗りながら、向かい颚を防ぐ——知床五湖

    知床五湖では、芳光客が集䞭したこずで遊歩道が荒れ、怍物が螏たれお地面がむき出しになり、ヒグマず出䌚う危険も出おきたした。远い颚に乗った結果、自分で向かい颚を起こしおしたったのです。

    そこで2011幎から、地面の遊歩道は囜の制床「利甚調敎地区」になり、ヒグマが掻発な時期はガむド同行で1日300人たでにしたした。

    この300人ずいう数には、根拠がありたした。怍物の荒れが目立぀前の、1日あたりの利甚者数です。぀たり「傷む前の人数に戻す」ずいう決め方でした。

    䞀方、高架朚道は利甚調敎地区に含たれず、シヌズンを通しお無料で歩けたす。守る道ず、倚くの人に知っおもらう道。鷗友の問題の䜏民の意芋①ず②を、2本の道で同時に満たしおいるわけです。冒頭の問いの答えは、ここにありたす。

    画像
    知床五湖の高架朚道写真663highlandCC BY 2.5Wikimedia Commons

    その埌、䞊限は500人に広げられ、環境省の資料では、さらに700人たで広げる蚈画が瀺されおいたす。ルヌルは䞀床決めたら終わりではなく、ようすを芋ながら調敎するものです。

    ●たねできない元手を、壊さずに䜿う——尟道の町なみ

    広島県尟道垂の斜面の町は、車が入れず、高霢化ずずもに空き家が増えおいきたした。

    坂の䞊から町ず海を芋䞋ろす尟道の景色は、100幎ほど前の版画にも描かれおいたす。

    画像
    川瀬巎氎「日本颚景遞集 尟道千光寺の坂」1922幎、ボストン矎術通蔵

    垂が始めた空き家バンクは、登録する家がなくなっお䌑止しおしたいたす。行政だけでは止たっおしたったのです。

    そこで地元のNPOが生たれ、2009幎から垂の仕事を匕き受けたした。修理費の4分の3を補助するしくみも䜿い、叀い家を壊さず、盎しお䜿う方法をずっおいたす。成玄は、2010幎の6件から、2022幎3月末には尟道地区だけで138件たで増えたした。

    坂ず路地ず叀い家が続く町なみは、よその町にはたねができたせん。壊せば二床ず戻らない元手を、壊さずに䜿う。倧劻の問題の「空き店舗をホテルに」も、同じ発想です。

    ●量で勝たず、しがっお勝぀——䞊勝町ず銬路村

    埳島県䞊勝町では、1981幎の倧寒波で、みかんの朚が党滅したした。山あいの町で、平らな土地が少なく、倧きな田畑も工堎もありたせん。

    画像
    埳島県䞊勝町の棚田写真Yuki ShimazuCC BY-SA 2.0Wikimedia Commons

    そこで目を぀けたのが、料理にそえる葉や花、「぀たもの」です。葉は軜いので、お幎寄りでも運べたす。始めは蟲家4件・売䞊100䞇円ほどだったものが、町の蚈画では、玄200件の蟲家・幎商2億6000䞇円になったずされおいたす。

    米や野菜で倧産地ず量を競わず、軜くお単䟡の高いものにしがる。お幎寄りの仕事ず生きがいにもなっおいるので、もうけず地域のためを同時に満たす圢でもありたす。

    高知県銬路村人口754人は、ゆずをぜん酢や飲み物に加工し、村の人や山・川の写真をパンフレットにのせお、村ごず奜きになっおもらう売り方をずりたした。圓時の担圓者の蚀葉は「たずは村を売る」。2005幎には売䞊が30億円に達しおいたす。

    ●困りごずを、もうけに倉える——蕪栗沌のふゆみずたんが

    宮城県の蕪栗沌には、冬になるずガンの仲間が倧矀で枡っおきたす。2026幎1月の県の調査速報倀では13䞇矜をこえ、県内1䜍でした。

    画像
    冬の蕪栗沌に集たる氎鳥写真KumamushiCC BY-SA 3.0Wikimedia Commons

    鳥が来るのはよいこずですが、蟲家にずっおは皲を食べられる困りごずです。

    そこで、䜏民・蟲業者・NPO・行政が話し合う堎を぀くり、田んがの䞀郚を湿地に戻し、鳥の食害を補償する条䟋を定めたした。さらに、冬にも田んがに氎を匵る「ふゆみずたんが」を始めたす。2005幎には、呚りの氎田を含めた423haがラムサヌル条玄に登録されたした。氎田を名前にふくむ湿地の登録は、䞖界で初めおでした。

    鳥がいる田んがでずれた米を、高く売る。鳥がいるこず自䜓を、蟲家のもうけに倉えたわけです。

    同じく湿地の話ですが、こちらの向かい颚は「芳光客が来すぎるこず」ではなく、「鳥ず蟲業のぶ぀かり合い」でした。考え方は、芳光だけのものではありたせん。

    🔳芚えおおきたいのは、これだけ

    甚語は、この蚘事の入詊問題に出おきたものです。

    • 道の駅・6次産業化・地産地消

    • 地域おこし協力隊担圓は総務省・関係人口・ふるさず玍皎

    • ラムサヌル条玄・オヌバヌツヌリズム

    提案型の蚘述は、䞀芋するず「難問」に芋えたす。テキストにはあたり茉っおいない事䟋も倚いからです。

    それでも、この蚘事で芋た町の工倫や、その根っこにある考え方を「聞いたこずがある」「芋たこずがある」だけで、知識は「倪く」なっおいるはずです。実際の町の现かい数字や幎たで、芚える必芁はありたせん。

    玹介した町がお䜏たいの地域にある子はもちろん、そうでない子も、興味を持っおいろいろなニュヌスにふれおいきたいずころです「受隓生はそれどころではない」ずいうお声も、たくさん聞こえおきそうですが  。

    🔳「今」芚えおいるこずが、どこたで届くか

    䞭孊受隓「甚語を芚え、『呌ぶ』ず『守る』を1぀の案に曞ける」
      ↓
    高校レベル「䜏民ず芳光客の䞡方の立堎から、取り組みのねらいを曞ける」
      ↓
    倧孊・暙準「取り組みを、目的ごずに仕分けられる」
      ↓
    倧孊・難関「地域掻性化の方策を自分で挙げお説明できる」

    この瞊の軞は䞀本に぀ながっおいたす。

    知床五湖の2本の道は、守るための道ず、知っおもらうための道でした。

    「どちらかを遞ぶ」のではなく、「䞡方をかなえる道を探す」。この考え方は、入詊の蚘述にずどたらず、これから出䌚うたくさんの問題に向き合うずきの土台になりたす。

    「なぜ」を倧切にする子は、匷い。

     
     
    受隓指導歎玄30幎。䜕千組もの芪子に䌎走しおきたした。珟圚はおもに家庭教垫ずしお掻動䞭。受隓ずいう長い道のりで、ふっず肩の力を抜き、たた前を向ける。そんな「瞁偎」を目指しお䞍定期発信したす。珟堎の知芋ず膚倧なデヌタをもずに、入詊の「肝」など、できる限り綎っおいきたす。

    あなたぞのおすすめ