
Johnを訪ねて何マイル UNIT5 シネマ 疑問文 Why?
Johnは映画が好きだったな…と思い出す。
Johnが連れて行ってくれた映画館の名前は、Peacock Picture House。
イギリスでは昔、映画を picture と呼んでいた。
日本でも映画のことを「活動写真」と言っていた時代がある。
Peacock Picture Houseは、映画館の名前を昔っぽくして雰囲気を出しているのだ。
その映画館は知的な客層が多く、上映作品もインテリなストーリーが多かった。
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John : Mikan, Richard Ⅲ is on at the Peacock Picture House now.
Are you interested in it ?
Mikan : Richard Ⅲ ? Why do you want to see the film ?
John : Because he was a very interesting king.
His life was strange.
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John : 美柑、リチャード三世が今、Peacock Picture House で上映中なん
だ。興味ある?
Mikan : リチャード三世? どうしてその映画を観たいの?
John: なぜって、彼はすごくおもしろい王様だったんだよ。彼の一生は変
わっていた。
藤原道長とか、徳川家康と聞けば、
その人物と時代が自然に浮かび上がって来る。
しかしリチャード三世と言われても、ピンとこない。
英国人ボーイフレンドとは、こんなところで、共有度が低いものである。
美柑の表情を見て、Johnはイギリスの歴史について話をしてくれた。
時代は15世紀。
ばら戦争と呼ばれる戦いが起こり、ランカスター家とヨーク家が戦った。
リチャード三世はその中で、野心に燃えた人物として登場したのである。
彼はヨーク朝最後のイングランド王として君臨するが、在位期間はたったの2年。味方の裏切りに遭ってあえなく命を落としたのである。
その一部始終を、現代社会に置き換えた作品だから、絶対に面白いというのがJohnの意見であった。
美柑もその気になり、二人は早速夕方の映画館に出掛けて行った。
Johnがコーヒーを買っている間に、美柑は座席を確保した。
中央ではあるが、かなり後部を選んだ。
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John : Why did you choose these seats ?
Mikan : I just don't like noisy seats.
John : I understand you. I don't like very noisy seats either.
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John : どうしてこの座席を選んだの?
Mikan : 私、うるさい席が好きじゃないの。
John : わかるよ。僕もすごくうるさい席って嫌いだ。
始まって直ぐに、美柑はその映画が大きな音や、耳をつんざくようなミュージックとは無縁だということがわかった。
静かで、独特の間合いを楽しむ知的な作品なのである。
しかし英語が、わかりにくかった。
Johnと出会って美柑の英語はかなり上達したけれど、映画になると話は別だった。
会話が速い上に、人物関係が入り乱れていて、ストーリーが追えなくなってくる。
隣に座っているJohnをそっと見てみると、彼は画面に集中している。
それでも美柑の視線に気づいて、ふっと手を重ねてくれた。
スクリーンに目を戻すと、リチャード三世が、断末魔の叫び声をあげながら、ビルから落下して行くところであった。これが彼の最期なのであろう。
32才だったという話である。映画館を出てきた美柑は、Johnに聞いてみた。
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Mikan : Why did he die ?
John : ...Oh, Mikan,did you understand the story ?
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Mikan : どうして彼は死んだの?
John : …あ~ 美柑、キミはストーリーを理解した?
美柑が首をかしげて、?の表情をすると、Johnも同じように顔を傾けた。
…美柑は今、その映画館に向かっている。
観たい作品があるわけではない。
Johnがいる気も、しない。
それでも急ぎ足で向かって行った。

★ 文法のおさらい Why…? 「なぜ?」
「なぜその映画を観たいの?」と聞きたい時に、
' Why ? ' だけで済ませて、後半を省略してしまう人がいます。
面倒くさがらずに、
Why do you want to see the film ?
というように、きちんと疑問文を続けて、フルセンテンスに仕上げるようにしましょう。この習慣をつけると、英語体力が備わってきます。
● おまけの文法
I don't like noisy seats either.
「私も」の場合、Me tooと言いますが、
これは ○ + ○ の場合のみに使います。
A: Ilikecoffee. ○
(僕はコーヒーが好きだな)
B: Ilikeittoo. ○
(私も好き)
↓
○ + ○ なので、tooを使います。
その一方で、同じ「私も」であっても、
× + × の場合は either を使います。
A: I don't like carrots. ×
(僕は人参が好きじゃないな)
B: I don't like them either. ×
(私も好きじゃないの)
↓
× + × なので、eitherになります。
● EXERCISES
John と美柑の会話を完成させてください。
①
Mikan : I got up at 5:30 this morning !
John : Why ..................................... ?
Mikan : Because I wanted to bake scones for you !
②
John : I wasn't interested in maths.
Mikan : .......................................either.
● ANSWERS
①
M : 今朝、五時半に起きたの!
J : Why did you get up so early ?
(何でそんなに早く起きたんだ?)
M : あなたにスコーンを焼いてあげたくて!
②
J : 僕は数学に興味がなかったな。
M : I wasn't interested in it either.
(私も興味がなかったわ)