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Johnを訪ねて何マイル UNIT5  シネマ 疑問文 Why?


    Johnは映画が好きだったな…と思い出す。

    Johnが連れて行ってくれた映画館の名前は、Peacock Picture House。

    イギリスでは昔、映画を picture と呼んでいた。
    日本でも映画のことを「活動写真」と言っていた時代がある。
    Peacock Picture Houseは、映画館の名前を昔っぽくして雰囲気を出しているのだ。

    その映画館は知的な客層が多く、上映作品もインテリなストーリーが多かった。

    ▶︎
    John : Mikan, Richard Ⅲ is on at the Peacock Picture House now.
    Are you interested in it ?
    Mikan : Richard Ⅲ ? Why do you want to see the film ?
    John : Because he was a very interesting king.
    His life was strange.

    ▶︎
    John : 美柑、リチャード三世が今、Peacock Picture House で上映中なん 
       だ。興味ある?
    Mikan : リチャード三世? どうしてその映画を観たいの?
    John: なぜって、彼はすごくおもしろい王様だったんだよ。彼の一生は変
    わっていた。

    藤原道長とか、徳川家康と聞けば、
    その人物と時代が自然に浮かび上がって来る。
    しかしリチャード三世と言われても、ピンとこない。

    英国人ボーイフレンドとは、こんなところで、共有度が低いものである。
    美柑の表情を見て、Johnはイギリスの歴史について話をしてくれた。

    時代は15世紀。
    ばら戦争と呼ばれる戦いが起こり、ランカスター家とヨーク家が戦った。
    リチャード三世はその中で、野心に燃えた人物として登場したのである。

    彼はヨーク朝最後のイングランド王として君臨するが、在位期間はたったの2年。味方の裏切りに遭ってあえなく命を落としたのである。

    その一部始終を、現代社会に置き換えた作品だから、絶対に面白いというのがJohnの意見であった。

    美柑もその気になり、二人は早速夕方の映画館に出掛けて行った。

    Johnがコーヒーを買っている間に、美柑は座席を確保した。
    中央ではあるが、かなり後部を選んだ。

    ▶︎
    John : Why did you choose these seats ?
    Mikan : I just don't like noisy seats.
    John : I understand you. I don't like very noisy seats either.

    ▶︎
    John : どうしてこの座席を選んだの?
    Mikan : 私、うるさい席が好きじゃないの。
    John : わかるよ。僕もすごくうるさい席って嫌いだ。

    始まって直ぐに、美柑はその映画が大きな音や、耳をつんざくようなミュージックとは無縁だということがわかった。

    静かで、独特の間合いを楽しむ知的な作品なのである。

    しかし英語が、わかりにくかった。

    Johnと出会って美柑の英語はかなり上達したけれど、映画になると話は別だった。
    会話が速い上に、人物関係が入り乱れていて、ストーリーが追えなくなってくる。

    隣に座っているJohnをそっと見てみると、彼は画面に集中している。
    それでも美柑の視線に気づいて、ふっと手を重ねてくれた。

    スクリーンに目を戻すと、リチャード三世が、断末魔の叫び声をあげながら、ビルから落下して行くところであった。これが彼の最期なのであろう。
    32才だったという話である。映画館を出てきた美柑は、Johnに聞いてみた。

    ▶︎
    Mikan : Why did he die ?
    John :
    ...Oh, Mikan,did you understand the story ?

    ▶︎
    Mikan : どうして彼は死んだの?
    John : …あ~ 美柑、キミはストーリーを理解した?

    美柑が首をかしげて、?の表情をすると、Johnも同じように顔を傾けた。

    …美柑は今、その映画館に向かっている。
    観たい作品があるわけではない。
    Johnがいる気も、しない。

    それでも急ぎ足で向かって行った。


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    ★ 文法のおさらい Why…? 「なぜ?」

    「なぜその映画を観たいの?」と聞きたい時に、
    ' Why ? ' だけで済ませて、後半を省略してしまう人がいます。
    面倒くさがらずに、
    Why do you want to see the film ?
    というように、きちんと疑問文を続けて、フルセンテンスに仕上げるようにしましょう。この習慣をつけると、英語体力が備わってきます。

    ● おまけの文法 
    I don't like noisy seats either.

    「私も」の場合、Me tooと言いますが、
    これは ○ + ○ の場合のみに使います。

    A: Ilikecoffee. ○
    (僕はコーヒーが好きだな)   
    B: Ilikeittoo. ○
    (私も好き)
    ↓
    ○ + ○ なので、tooを使います。

    その一方で、同じ「私も」であっても、
    × + × の場合は either を使います。

    A: I don't like carrots. ×
    (僕は人参が好きじゃないな)
    B: I don't like them either. ×  
    (私も好きじゃないの)
    ↓
    × + × なので、eitherになります。

    ● EXERCISES
     
    John と美柑の会話を完成させてください。

    ① 
    Mikan : I got up at 5:30 this morning !
    John : Why ..................................... ?
    Mikan : Because I wanted to bake scones for you !

    ②
    John : I wasn't interested in maths.
    Mikan : .......................................either.

    ● ANSWERS

    ① 
    M : 今朝、五時半に起きたの!
    J : Why did you get up so early ?
     (何でそんなに早く起きたんだ?)
    M : あなたにスコーンを焼いてあげたくて!

    ②
    J : 僕は数学に興味がなかったな。
    M : I wasn't interested in it either.
    (私も興味がなかったわ)

           








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