
Micronはまだ買える?AIメモリ不足と2500億ドル米国投資を読む|Mad Money 2026年8月20日
今回の「Mad Money」は、Micron Technologyの本社があるアイダホ州ボイシから放送されました。中心テーマは、AI時代にメモリー需要がどこまで持続するのかという疑問です。Micronのサンジェイ・メロートラCEOが、米国内での大規模投資、長期供給契約、供給不足の見通しを説明。一方、WalmartとAlbertsonsからは、ガソリン高と慎重になる米国消費者の姿が浮かびました。
今回の要点3つ
1.MicronはAI向けメモリー不足を長期的な成長機会と見ている
Micronは米国内の製造・研究開発へ、2035年までに2,500億ドル超を投じる計画です。ボイシでは2つの大型工場を建設しており、最初のウェハー生産は2027年半ば、量産拡大は2028年ごろを予定しています。
メロートラCEOは、データセンターだけでなく、AIスマートフォン、自動運転、産業機器、ロボットまでメモリー需要が広がると説明しました。
2.「テイク・オア・ペイ契約」が従来の景気循環を和らげる可能性
Micronは大口顧客と複数年の戦略的供給契約を結んでいます。契約には、顧客が一定量を引き取るか、引き取らなくても支払い義務を負う「テイク・オア・ペイ」の仕組みが含まれます。
これにより、将来需要が見えにくかった従来のメモリー事業よりも、売上高や設備投資の予測可能性が高まる可能性があります。ただし、AI投資が急減すれば、契約の実効性や価格条件が試されます。
3.WalmartとAlbertsonsは同じ小売業でも評価が大きく異なる
Walmartは短期的な利益を抑えて低価格を維持し、市場シェアを取りにいく戦略です。クレイマーは株価急落を認めつつも、この判断は長期的には合理的と評価しました。
Albertsonsは既存店売上高、利益率、通期見通しが悪化しています。株価指標は低いものの、クレイマーは「安いから買える」のではなく、業績悪化を反映して安い可能性が高いとして慎重な姿勢です。
番組全体の流れ
Micronの工場と株式市場の現実
何が語られたか
番組は、Micronがボイシで建設している半導体工場を背景に始まりました。約1,000万平方フィートに及ぶ建設現場では、約8,000人が工事に携わっています。
一方、この日の米国株市場は大幅安となりました。Micron株は上昇したものの、Walmartの決算、原油高、金利上昇、米国消費への懸念が市場全体を圧迫しました。
クレイマーの見方
クレイマーは、Micronを米国の「国家的に重要な企業」と高く評価しました。
AIデータセンターには演算用GPUだけでなく、大量のデータを一時的に保存し、高速で受け渡すメモリーが欠かせません。AIサーバー、ロボット、自動運転車が増えるほど、DRAMやHBMなどの需要も拡大します。
番組放送時点でMicron株は翌年度予想利益の6倍強で取引されていると説明されました。クレイマーは、過去の景気循環を警戒する市場が、現在の利益と将来需要を十分に評価していないと考えています。
背景解説
Micronは、米国を本拠とする主要メモリーメーカーです。DRAM、NANDフラッシュ、高帯域幅メモリーのHBMなどを製造しています。
メモリー市場では、Micron、Samsung Electronics、SK hynixが主要企業です。データセンター向けHBMでは、高性能、低消費電力、製造歩留まりが競争力を左右します。
Micronの2026年度第2四半期売上高は238億6,000万ドルで、前年同期の80億5,000万ドルから大幅に増加しました。非GAAPベースの粗利益率は74.9%となり、AI需要と供給不足が収益を押し上げています。Micronの2026年度第2四半期決算
投資家が見るべきポイント
HBMを含むデータセンター向けメモリー売上高
DRAMとNANDの販売価格
粗利益率が高い水準を維持できるか
Samsung、SK hynixの増産計画
AI大手の設備投資
米国内工場の建設費と量産開始時期
株価上昇後の利益確定売り
Walmart決算が市場全体を冷やした理由
何が語られたか
Walmartは売上高とEコマースで成長を続けましたが、利益面では市場の高い期待に届かず、株価が大きく下落しました。
クレイマーは、連邦政府による医薬品価格への影響や一時的な項目を調整すると、決算自体は「悪い」というより「良好だが複雑だった」と評価しています。
問題は、ガソリン価格上昇によって消費者の可処分所得が減り、四半期後半に慎重な購買行動が見られたことです。
クレイマーの見方
クレイマーは、Walmartが短期利益より市場シェアを選んだと見ています。
生活費が上昇した局面でWalmartは価格を維持し、場合によっては引き下げることで顧客を囲い込みます。これは短期的に利益率を圧迫しますが、競合から顧客を獲得できれば、長期的な企業価値につながります。
したがって、株価急落は理解できるものの、Walmartの競争力が失われたとは考えていません。評価は「長期では強気、短期は株価水準に注意」です。
背景解説
Walmartの2027年度第2四半期売上高は1,879億ドルで、前年同期比5.9%増加しました。世界のEコマース売上高は23%増、米国の既存店売上高は2.6%増でした。
調整後EPSは0.81ドルとなり、会社は通期の売上高と調整後営業利益の見通しを引き上げています。Walmartの2027年度第2四半期決算
客観的に見ると、消費全体が崩れているというより、消費者が価格に敏感になり、低価格の小売企業へ支出を集中させている可能性があります。これはWalmartには市場シェア拡大の機会ですが、粗利益率には逆風です。
投資家が見るべきポイント
米国既存店売上高
来店客数と客単価
食品以外の裁量的消費
Eコマースと広告事業の成長
粗利益率と営業利益率
ガソリン価格
高所得層の利用増加が続くか
原油高と金利上昇が市場へ与える影響
何が語られたか
クレイマーは、イランを巡る緊張と原油高が、消費者と株式市場の双方を圧迫していると指摘しました。
ガソリン価格が上がると、消費者が買い物、外食、旅行などに使える金額が減少します。同時にエネルギー価格はインフレを押し上げ、米国債利回りの低下を妨げます。
クレイマーの見方
クレイマーは、Micronの工場建設やAI需要には強い印象を持ちながらも、個別企業だけを見て市場全体を判断してはいけないと述べました。
米国経済の大部分はサービス業で構成されています。Walmartの結果が消費者の慎重化を示しているなら、製造業やAI投資が好調でも、幅広い銘柄が同時に上昇するとは限りません。
市場環境が改善するには、原油価格と長期金利の低下が重要だという見方です。
背景解説
原油高は、企業にとって輸送費、原材料費、電力費の上昇につながります。小売企業がコストを価格へ転嫁できなければ、利益率が低下します。
一方、すべての企業が同じ影響を受けるわけではありません。高い価格決定力を持つ企業や、低価格を武器に市場シェアを獲得できる企業は、競合より有利になる可能性があります。
投資家が見るべきポイント
WTI原油と米国ガソリン価格
米国10年債・30年債利回り
小売企業の粗利益率
消費者信頼感
クレジットカード延滞率
企業による値上げと販売数量の変化
Nikeは品質改善だけで復活できるのか
何が語られたか
視聴者からNikeについて、商品品質やブランド本来の価値へ立ち返れば業績を改善できるのではないかという意見が寄せられました。
クレイマーの見方
クレイマーは、Nikeの問題は品質だけではないと回答しました。
市場シェア、価格、商品構成、ブランド戦略に加え、スポーツ用品業界全体の減速も重なっています。一つの施策だけで短期間に解決できる状態ではないとして、慎重な姿勢を示しました。
評価は「慎重」です。
背景解説
Nikeは世界的なブランド力を持ちますが、On、HOKA、adidasなどとの競争、新商品の不足、卸売業者との関係再構築など、複数の課題を抱えています。
日本人投資家の視点では、ブランドの知名度と株式の投資価値を分けて考える必要があります。新商品が話題になるだけでなく、北米売上高、在庫、粗利益率が改善しているかが重要です。
投資家が見るべきポイント
北米と中国の売上高
直接販売と卸売販売のバランス
新商品の販売状況
在庫水準
粗利益率
競合ブランドとの市場シェア
Micronはメモリーの景気循環を克服できるのか
何が語られたか
Micronのサンジェイ・メロートラCEOとのインタビューでは、メモリー需要、米国内工場、長期供給契約、設備投資、株主還元が詳しく語られました。
Micronは、ボイシ、ニューヨーク州クレイ、バージニア州マナサスなどで、製造・研究開発への投資を進めています。米国への投資総額は2035年までに2,500億ドルを超える計画です。
ボイシでは、フットボール場約10面分に相当する大型工場を2つ建設します。最初の工場は2027年半ばに最初のウェハーを生産し、2028年ごろから量産を拡大する予定です。
メロートラCEOの説明
メロートラCEOは、AIによってメモリー需要の構造が変わったと説明しました。
従来のメモリー市場は、需要拡大を見て各社が増産し、その後に供給過剰と価格下落が発生する典型的な景気循環型産業でした。
しかし現在は、次の幅広い用途で搭載量が増えています。
AIデータセンター
AI対応スマートフォン
パソコン
自動運転車
産業用オートメーション
ロボット
医療・防衛・航空宇宙機器
AIモデルでは処理する情報量やコンテキストが増えるほど、演算能力だけでなくメモリー容量と帯域も必要になります。
長期供給契約の意味
Micronは16社以上の顧客と、複数年の戦略的供給契約を結んでいます。番組内では、契約期間は主に5年間で、テイク・オア・ペイ条件が含まれると説明されました。
顧客からの現金預託などの資金的な約束は約220億ドルに達しています。それでもデータセンター顧客は、Micronが供給を約束できる量より約50%多いメモリーを求めているとのことです。
この契約はMicronに需要の見通しを与えるだけでなく、顧客側にも将来の供給を確保できる利点があります。
クレイマーの見方
クレイマーは、長期契約によってMicronの利益が従来より予測しやすくなり、低い株価評価が見直される可能性があると考えています。
番組放送時点では、将来の利益に対する株価倍率が非常に低い一方、市場は依然として供給過剰を警戒しています。
評価は「強気」ですが、クレイマーも株価を市場全体から切り離して考えてはいません。原油高、金利上昇、AI株全体の売りが続けば、Micronも調整する可能性があります。
背景解説
Micronは米国での製造・研究開発投資を2,500億ドル超へ拡大し、米国内で生産するDRAMの比率を長期的に40%まで高める方針です。Micronの投資家向け情報
また、ボイシに新設する研究拠点へ今後10年間で100億ドルを投じ、次世代メモリーやAI向けコンピューティング技術を開発する計画を発表しました。ReutersによるMicron研究拠点の報道
長期契約は景気循環を弱める材料ですが、完全になくすものではありません。AI設備投資の減速、競合の増産、技術世代の交代が起きれば、契約更新時の価格や数量が変化します。
投資家が見るべきポイント
長期供給契約の対象数量と期間
顧客からの前受金
HBMの市場シェア
DRAM・NAND価格
設備投資とフリーキャッシュフロー
ボイシ工場の量産時期
競合の増産状況
供給不足が2028年以降も続くか
株主還元より成長投資を優先
何が語られたか
クレイマーは、SanDiskやWestern Digitalなどが自社株買いを進めるなか、Micronも大規模な株主還元を行う可能性があるかを質問しました。
メロートラCEOの説明
メロートラCEOは、まず研究開発と生産能力の拡大へ投資すると説明しました。そのうえで、余剰資金は株主へ還元する方針です。
Micronは研究開発、先端製品、米国内工場に多額の資金を必要とします。短期的な自社株買いより、供給不足の期間に生産能力を確保することを優先しています。
投資家が見るべきポイント
設備投資額
フリーキャッシュフロー
純現金の増減
配当の増額
自社株買い開始の条件
工場建設費の上振れ
Albertsonsは「割安株」ではなく「業績悪化株」か
何が語られたか
番組後半では、Micronと同じくボイシに本社を置くスーパーマーケット企業、Albertsonsが取り上げられました。
AlbertsonsはSafeway、Vons、Acmeなどのブランドを運営しています。2020年に株式を再上場し、コロナ禍の内食需要で業績と株価が上昇しました。
その後、Krogerとの合併を目指しましたが、米連邦取引委員会の反対によって実現しませんでした。現在は単独で競争力を回復させる必要があります。
クレイマーの見方
クレイマーは、Albertsonsの決算を非常に厳しい内容と評価しました。
株価は通期予想利益の7倍未満、配当利回りは番組放送時点で約5.7%でした。しかし、低PERと高配当利回りだけを理由に買うべきではないとしています。
「割安だから株価が低い」のではなく、「利益が今後さらに減る可能性があるため安く見える」状態かもしれないからです。
クレイマーは、Krogerとの合併が競争力を高める最善策だったと考えており、再び統合を検討する可能性にも言及しました。ただし、具体的な再交渉が発表されたわけではありません。
評価は「弱気」です。
背景解説
Albertsonsの2026年度第1四半期は、燃料を除く既存店売上高が0.8%減少しました。デジタル売上高は13%増えたものの、調整後EPSは前年同期の0.55ドルから0.42ドルへ低下しました。
会社は通期の調整後EPS見通しを従来の2.22~2.32ドルから、1.75~1.85ドルへ引き下げています。Albertsonsの2026年度第1四半期決算
同社は組織を11部門から4地域へ簡素化し、商品調達や価格戦略を集中させる「ACI Edge」を進めています。しかし、Walmart、Costco、Amazon、Aldiなど、価格や規模で優位な競合に対抗できるかは不透明です。
投資家が見るべきポイント
既存店売上高
販売数量
粗利益率
デジタル売上高
値下げ投資の効果
フリーキャッシュフローと配当維持力
ACI Edgeによるコスト削減
Krogerとの再交渉や別の事業再編
主要銘柄の深掘り
Micron Technology(MU)
どのような会社か:DRAM、NAND、HBMなどを提供する米国のメモリーメーカーです。
番組内で語られた内容:AIによる需要拡大、米国での2,500億ドル超の投資、複数年の供給契約、ボイシ工場の建設が取り上げられました。
クレイマーの評価:強気。
評価の根拠:供給不足、高い利益率、長期契約による需要の可視性、AI機器へのメモリー搭載量増加です。
成長材料:HBM、AIデータセンター、AIスマートフォン、自動運転、ロボットです。
最大リスク:競合の増産による供給過剰、メモリー価格下落、巨額設備投資、AI設備投資の減速です。
監視指標:DRAM価格、HBM売上高、粗利益率、フリーキャッシュフロー。
撤退・縮小基準:供給能力が需要を上回り、販売価格と粗利益率が複数四半期にわたって低下する場合です。
日本人投資家が注意すべき点:Micronは過去に大きな景気循環を経験しています。長期契約があっても一度に買わず、決算とメモリー価格を確認しながら分割購入を検討したい銘柄です。
Walmart(WMT)
どのような会社か:世界最大級の小売企業で、実店舗、Eコマース、会員制倉庫、広告などを展開しています。
番組内で語られた内容:利益期待には届かなかったものの、価格を抑えて市場シェアを獲得する姿勢が評価されました。
クレイマーの評価:長期では強気、短期は慎重。
評価の根拠:低価格、店舗網、物流、Eコマース、広告事業による競争力です。
成長材料:高所得顧客の獲得、Eコマース、広告、会員収入です。
最大リスク:低価格戦略による利益率低下、ガソリン高、消費減速、高い株価評価です。
監視指標:米国既存店売上高、Eコマース、営業利益率。
撤退・縮小基準:市場シェアを獲得できないまま利益率だけが継続的に悪化する場合です。
日本人投資家が注意すべき点:優良企業でも高い成長期待が織り込まれていれば、良好な決算で下落します。急落直後に一括購入せず、評価水準を確認したいところです。
Albertsons(ACI)
どのような会社か:米国でスーパーマーケットと薬局を運営する食品小売企業です。
番組内で語られた内容:業績悪化、Krogerとの合併失敗、価格競争、組織再編が取り上げられました。
クレイマーの評価:弱気。
評価の根拠:既存店売上高の減少、利益率悪化、通期見通しの引き下げです。
成長材料:デジタル販売、組織簡素化、プライベートブランド、将来的な事業再編です。
最大リスク:WalmartやCostcoとの価格競争、利益減少、配当負担、再建の遅れです。
監視指標:既存店売上高、粗利益率、調整後EPS、フリーキャッシュフロー。
撤退・縮小基準:販売数量と利益率の低下が続き、配当原資となるキャッシュフローまで悪化する場合です。
日本人投資家が注意すべき点:低PERや高配当利回りは、将来の減益や減配を織り込んでいる可能性があります。再建の成果を決算で確認するまでは、監視候補にとどめるのが無難です。
Lightning Round
Celsius Holdings(CELH)
クレイマーの回答:Celsiusではなく、より品質の高いCoca-Colaを選ぶと回答しました。
判定:弱気。
理由・補足:番組内では詳しい理由は説明されていません。補足すると、Celsiusは成長余地が大きい一方、競争、流通、買収後の統合、高い期待を反映した株価変動に注意が必要です。
Coca-Cola(KO)
クレイマーの回答:Celsiusとの比較ではCoca-Colaを選びました。
判定:強気。
理由・補足:クレイマーは「品質」を重視しています。世界的なブランド、流通網、キャッシュフロー、配当の安定性が相対的な強みです。ただし、高成長株ではないため、株価水準と金利には注意が必要です。
BitMine Immersion Technologies(BMNR)
クレイマーの回答:BMNRを通じて暗号資産へ投資するのではなく、暗号資産を直接保有する方を選ぶと回答しました。
判定:弱気。
理由・補足:BMNRはEthereumを中心とする暗号資産トレジャリー企業です。株価は保有暗号資産の価格だけでなく、株式のプレミアムやディスカウント、増資、経営判断の影響を受けます。BitMineの投資家向け情報
直接保有とは異なる企業固有リスクが加わるため、暗号資産の代替として単純に扱うべきではありません。
Arlo Technologies(ARLO)
クレイマーの回答:黒字化している点を評価し、現在の水準なら悪くない選択肢と回答しました。
判定:やや強気。
理由・補足:Arloはスマートカメラやセキュリティサービスを提供しています。機器販売だけでなく、有料サブスクリプションの拡大が収益の安定化につながります。
注意点:番組放送時点までに株価が高値から約30%下落していました。小型成長株のため、決算後の値動きや関税による製品コスト上昇に注意が必要です。Arloの投資家向け情報
番組から読み取れる市場テーマ
AI投資の焦点がGPUからメモリーへ広がる
AIインフラでは、NVIDIAなどの演算用半導体に注目が集まりがちです。しかし、AIモデルが大型化すると、GPUへデータを供給するHBMや、情報を保持するDRAMの重要性が高まります。
Micronの成長は、AI投資の恩恵が半導体製造装置、ネットワーク、電力設備、メモリーへ広がっていることを示しています。
長期契約が半導体企業の評価を変える可能性
従来のメモリー企業は、市況に左右される景気敏感株として低いPERで評価されてきました。
テイク・オア・ペイ契約によって将来売上高が安定すれば、利益の予測可能性が高まり、株価評価が引き上げられる可能性があります。ただし、契約量、価格条件、更新時期を確認する必要があります。
米国製造業回帰と巨額設備投資
Micronは米国内で生産能力と研究開発を拡大しています。国内生産はサプライチェーンと安全保障の面で有利ですが、海外生産よりコストが高くなる可能性があります。
政府支援、税制優遇、人材確保、電力・水の供給が、長期的な投資採算を左右します。
消費者は「買わない」のではなく「安い場所へ移動」している
WalmartとAlbertsonsの差からは、米国消費者が支出を完全に止めたというより、より安い店舗や商品へ移行している様子が読み取れます。
この環境では、規模、物流、プライベートブランド、価格決定力を持つ企業が有利です。単純に小売株全体を同じ方向で判断するべきではありません。
日本人投資家向けまとめ
今回もっとも重要だったのは、Micronが従来のメモリー市況株から、AI時代の戦略的インフラ企業へ変わりつつある可能性です。
ベース案としては、Micronを中長期の監視・保有候補とし、決算、メモリー価格、粗利益率を確認しながら分割して検討する方法が現実的です。長期供給契約は強い材料ですが、株価上昇後に一括購入する必要はありません。
最大のリスクは、Micron自身と競合他社が巨額投資を続けた結果、数年後に再び供給過剰になることです。工場完成時期と需要のピークが重なるとは限りません。
Micronの撤退・縮小基準としては、次の変化を確認したいところです。
DRAMとHBM価格が継続的に下落
粗利益率が複数四半期にわたって低下
AI大手が設備投資を削減
長期供給契約の縮小や再交渉
設備投資増加によりフリーキャッシュフローが悪化
Walmartは長期競争力を維持していますが、株価水準に注意が必要です。急落だけを理由に飛びつかず、利益率への影響を次の決算で確認したい銘柄です。
Albertsonsは低PERと高配当が魅力的に見えますが、現状では業績悪化という重大なリスクがあります。すぐに買うより、既存店売上高と利益率の底打ちを確認してから検討する方が安全です。
Lightning Roundでは、Coca-ColaとArloが相対的に前向きな評価でした。BMNRのような暗号資産トレジャリー株は、暗号資産価格に加えて増資や評価差という別のリスクを負います。直接保有との違いを理解したうえで判断する必要があります。
本記事は、公開されている番組内容をもとに情報を整理・解説したものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記事内の情報は作成時点のものであり、その正確性や完全性を保証するものではありません。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
出典
https://youtu.be/t-4Kd0bNPJA?si=ekvwC2nbbe51ot-Q
補足:
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