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AKAMは今買える?MCDの復活とMUの押し目を考える|Mad Money 2026年10月1日

    今回の「Mad Money」は、第3四半期の勝ち組・負け組を振り返りながら、次の投資機会を探す回です。

    ソフトウェア株の回復を評価する一方、金利上昇には警戒。McDonald’sの立て直し、通信量増加の恩恵を受けるAkamai、決算後のMicronを解説しました。原子力では、将来の構想と稼働中の事業を分けて考えます。

    ※株価、騰落率、利回り、予想倍率、銘柄判断は、原則として番組放送時点のものです。

    今回の要点

    1.四半期の下落だけで、事業の悪化とは判断しない

    CorningやCaterpillarの下落には、急騰後の利益確定という側面があります。政策や競争で事業の見通しが変わった銘柄とは、分けて考えます。

    2.AIの恩恵は、通信や推論の基盤にも広がる

    AIエージェントが多くのサイトへアクセスすれば、通信量や処理需要が増えます。クレイマーは、その流れを支える3社のうち、現在の価格で買う候補としてAkamaiを選びました。

    3.期待を買う前に、利益と資金の裏付けを確認する

    立て直しの実行、大型契約を支える設備投資、原子力の長い開発期間など、利益やキャッシュフローへつながるまでの課題も確認します。

    第3四半期が示した、ソフトウェアの復活と金利の重さ

    10月1日はダウ平均が21ドル高、S&P 500が0.19%高、NASDAQが0.04%高でした。第3四半期では、S&P 500が約2%高、NASDAQ 100が約2.47%高、ダウ平均が約2.7%安と、指数によって結果が分かれています。

    上昇した銘柄も、すべてを追いかけるわけではない

    • Moderna(MRNA):がん治療への期待で大幅上昇
      約175%高。Merckとの個別化がん治療が評価を変えました。メラノーマの第3相試験では主要評価項目を達成していますが、治験段階であり、他のがんへの効果や承認は別の課題です。

    • Everpure(P):AI向けストレージ需要を評価
      旧Pure Storage。約66%高でも、Meta向けストレージ需要を背景に上昇余地を評価。ティッカーもPSTGからPへ変更されています。

    • Veeva Systems(VEEV)・Salesforce(CRM):回復後の価格差に注目
      Veevaは約61%高ですが、予想PER約30倍超まで戻ったため、クレイマーは追いかけません。Salesforceは約46.5%高で、好決算、株式買い戻し、Anthropicとの提携を評価し、こちらを選好しました。

    • Palantir(PLTR):190ドル前後でも買いに前向き
      約60%高。成長率、粗利益率、経営陣を評価し、207ドル付近から下落した後の190ドル前後でも支持。自身の目標は250ドルです。

    • Microsoft(MSFT):上昇余地が残ると判断
      四半期で約37.5%高でも、年初来では約6%高。Copilotの需要、Azureの成長、データセンター投資の収益化を理由に強気を継続しました。

    ほかにも、Workday(WDAY)の約56%高、CrowdStrike(CRWD)の約39%高を取り上げています。Chevron(CVX)はエネルギー分野の選好銘柄、医薬品ではAmgen(AMGN)の上昇に触れつつ、下落したJohnson & Johnson(JNJ)を買う候補としました。

    下落の理由は、政策・競争・利益確定で異なる

    • Fair Isaac(FICO):政策による競争圧力を警戒
      約50%安。銀行が信用スコアを信頼していても、政府が費用削減や競争促進を求めることが、事業の評価を難しくしています。

    • AppLovin(APP):競争激化と評価額に慎重
      約44%安。Android側の競争を懸念し、下落後も約940億ドルの時価総額は高すぎると判断しました。

    • Corning(GLW)・Caterpillar(CAT):利益確定後の買い候補
      四半期でそれぞれ約40%安、約24%安。ただし、先行した急騰を踏まえた下落と評価しています。Corningはデータセンターの光ファイバー、Caterpillarは発電用エンジンが支えです。

    • KLA(KLAC):半導体設備需要を評価
      約35%安でも、半導体不足の解消には同社の設備が必要として、買いに前向きでした。

    • Rocket Lab(RKLB)・Strategy(MSTR):別の投資先を選好
      Rocket Labは約31%安で、遅延、希薄化、利益率を懸念し、宇宙分野ではSpaceXを選好。約76%高となったStrategyについては、Bitcoinに投資したいならBitcoinを直接買うという立場でした。

    • IBM(IBM)・Home Depot(HD):当面の改善を待つ
      IBMは決算不振で約22%安。「決算を外したら、次の四半期を待つ」という自身のルールを適用しました。約19%安のHome Depotは金利に左右され、金利低下まで厳しいとの見方です。

    次の決算では、金利上昇の影響がどこまで表れるかを警戒しています。

    McDonald’s:安くなったが、立て直しの実績が必要

    McDonald’s(MCD)は年初来約24%安。9月23日の投資家説明会後にも株価が下落し、再建計画は市場から歓迎されませんでした。

    クレイマーは長期の再建力を評価し、現在の価格では買いに傾くとしました。

    改革の費用と、加盟店の協力が課題

    計画は店舗の見た目だけでなく、料理、接客、注文、配送、技術、店舗運営を改善するものです。番組では、典型的なドライブスルー店舗で、通常の改装費に加えて約80万ドルの投資が必要になると説明しました。

    会社の公式発表でも、2036年までに約85億ドル、うち2030年までに約50億ドルを、家賃軽減や資金支援で加盟店へ提供する計画が確認できます。平均的な米国店舗で年間約10万ドルのキャッシュフロー改善、支援後の加盟店投資回収期間は約4年を目標としています。

    実現には、独立した加盟店の協力と顧客の回復が必要です。

    「お得感」を失った顧客を取り戻せるか

    番組では、第2四半期の米国既存店売上は約0.8%増でも、客数減少を客単価で補っていたと説明。デジタル割引の縮小、人気の割引施策の撤回、低価格メニューの推奨価格を守らない店舗などが、客足の弱さにつながりました。

    デジタル特典や人気のセットを立て直し、AIによる注文・在庫管理で採算を改善する方針です。

    番組で紹介した予想PERは翌年利益ベースで約18倍。従来の20倍台半ばより低い一方、配当利回り約3.3%は、米10年国債利回り約5.24%の環境では以前ほど強い魅力になりません。国債と株式では価格変動や元本リスクも異なります。

    結論は「買いに傾くが、実行を見せてほしい」。客数と加盟店の採算改善が焦点です。

    AIで増える通信量:今買うならAkamai

    CDN(コンテンツ配信ネットワーク)は、世界各地のサーバーでデータを速く、安定して配信する基盤です。セキュリティやクラウド処理にも事業が広がっています。

    AIエージェントは人より多くのサイトへアクセスできます。その通信量増加を成長材料と評価しました。

    • Cloudflare(NET):事業は評価、買うなら大きな押し目
      2月の安値から約121%高。売上成長の加速とAIエージェント需要を評価しましたが、当年予想PER約279倍は高い水準です。市場全体が大きく下がる機会を待つ判断でした。

    • Akamai Technologies(AKAM):現在の価格で買いに前向き
      前年11月の安値から約51%高。分散した小規模データセンターで、利用者や機器の近くでAI推論を処理する構想を評価しました。当年予想PERは約16倍未満で、3社のなかでは価格にも魅力があると判断しています。

    • Fastly(FSLY):回復を認めるが、安い入口を待つ
      年初来約159%高。かつてTikTok関連需要の減少で苦戦した企業が、AIエージェント需要を背景にエッジクラウドへ展開しています。ただし、当年予想PER約50倍超と値動きの大きさから、3社では最も確信が弱いとしました。

    AkamaiとAnthropicの契約は、大きな需要の裏付け

    9月24日の公式発表では、Anthropicが7年間で116億ドルを契約上コミットしています。対象は、Akamaiの分散基盤を使ったCPU処理需要です。単純に年平均へ換算すると約16.6億ドルですが、毎年同額の売上を保証する説明ではありません。

    Akamaiは関連設備投資を約55億ドルと見積もり、2026年の設備投資も約17億ドル増えるとしています。顧客への新株予約権の付与も含まれます。大きな需要と同時に、先行投資や株式希薄化を確認する必要がある契約です。

    クレイマーは、投資による短期の利益圧迫を認めながら、契約発表後の上昇を失った株価を買い機会とみています。

    Fermiの1年:原子力の構想だけでは株価を支えられない

    Fermi(FRMI)は、テキサス州で電源を備えたAIデータセンター拠点を計画する企業です。天然ガス発電から始め、原子力へ広げる構想で上場しました。

    クレイマーは上場時から、事業実績に比べて評価額が大きすぎると警告していました。公開価格21ドル、初日終値32ドル台、時価総額約190億ドルという出発点に対し、番組時点では株価4ドル台、上場直後の高値から約89%安です。

    番組では、顧客の初期的な約束が実際の事業へ結び付かなかったこと、赤字、転換社債による希薄化リスク、経営上の混乱、データセンター計画の政策面の障害を挙げました。計画の壮大さより、顧客契約、資金、建設、稼働へ進む実績が必要だという指摘です。

    原子力への期待と、企業の資金回収は分ける

    同じ時期に高値を付けたOklo(OKLO)、NuScale Power(SMR)、Nano Nuclear Energy(NNE)も、番組ではそれぞれ高値から約80%超、約86%、約75%の下落と紹介しました。

    X-energy、Deep Fission、Standard Nuclearなどの新規上場でも、上場条件の縮小や株価下落が続いたと説明。原子力需要が強くても、新しい技術を商業化するには長い時間と多額の資金が必要です。

    クレイマー自身は原子力に強気ですが、投資先には既存の事業基盤を求めています。

    • GE Vernova(GEV):受注と設備事業の実績を評価
      原子力・ガス発電設備の受注を持つ企業として選好。原子力への投資は複数年の視点が必要だとしました。

    • Constellation Energy(CEG)・Vistra(VST):発電事業を持つ企業を選好
      高値からそれぞれ約37%、約36%下落し、価格は魅力的との見方です。ConstellationはAmazonとの20年間の電力購入契約も材料に挙げました。公式発表は9月30日で、既存のCalvert Cliffs原発と発電能力増強を支える契約です。

    • BWX Technologies(BWXT):防衛向け事業が支え
      原子力潜水艦や空母向けの事業基盤を持ちながら、商業分野へ広がる点を評価。4月の高値から約43%安は買い機会になり得るとしました。

    新興企業では、稼働前の資金不足や追加調達で、株主の持分が大きく薄まる可能性があります。原子力の需要だけで投資成果は決まりません。

    視聴者からの質問

    • Morgan Stanley(MS):買いに前向き
      自社株買いの承認についての質問に、経営陣と事業を評価して回答。金融株全体に連れ安している局面を、購入機会とみています。

    • Medtronic(MDT):少し買い、追加は下落を待つ
      好決算と経営改善を評価し、予想PER約14倍にも注目。ただし、決算後の上昇が続かないため、一度に買い切る判断ではありませんでした。

    • CoreWeave(CRWV):経営者を評価、保有は小さく
      Michael Intrator CEOへの信頼は強い一方、赤字と財務内容を懸念。値動きに耐えられるかを考え、大きなポジションを持つことには慎重でした。

    • Axon Enterprise(AXON):いったん様子見
      経営陣と製品は評価しますが、競争が粗利益率を圧迫する可能性を懸念。予想PER約54倍を支えるには厳しいと判断しました。

    Lightning Round

    • Sprouts Farmers Market(SFM):強気
      大きく下落し、予想PER約11倍は質の高い企業として安いと評価しました。

    • Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSM):買いに前向き
      NVIDIAを支持する立場と両立する、優れた半導体企業として評価しました。

    • Eli Lilly(LLY)・Novo Nordisk(NVO):長期でもLillyを選好
      3〜5年先の上昇余地を問われ、経営陣と競争力を理由にLillyを選びました。

    • NetApp(NTAP):保有継続
      4月の96ドルから216ドルへ上昇した株について、状況は良いと評価し、売却を勧めませんでした。

    • Kimberly-Clark(KMB):買い、長期の回復を期待
      自分は買い始めるのが早すぎたと認めつつ、Kenvueとの統合に期待。90ドル台での購入は数年後に報われると考え、買い増しに前向きでした。

    Micron:株価の下落より、決算の中身を見る

    Micron(MU)は好決算でも発表後と翌朝に売られました。クレイマーは、値動きから逆算して決算を悪く評価しないよう訴えました。

    公式の2026年度第4四半期決算では、売上高は542.3億ドル、前年同期の113.2億ドルから大幅増。調整後EPSは33.42ドルでした。AIデータセンター向けのHBM(広帯域メモリー)需要が、業績を押し上げています。

    粗利益率の変化を、需給悪化と決めつけない

    従来のメモリー株では、粗利益率の低下が供給過剰や価格下落の兆候になることがありました。しかし今回は、従業員への報酬を増やしたことが背景だとクレイマーは説明しています。

    供給不足と長期契約の増加を、過去の価格崩壊局面とは分けて評価。番組では長期顧客契約が16件から26件へ増えた点も挙げました。

    自社株買いへの期待より、需要の継続を重視

    クレイマーは、CHIPS法の支援に関わる制約によって、積極的な自社株買いは12月9日以降になると説明しました。ただし、買い戻しの規模は示されておらず、将来の株価押し上げを確約する材料ではありません。

    番組で挙げた翌年利益ベースの予想PERは約6倍。彼が押し目買いを支持した主な理由は、自社株買いではなく、HBMの供給不足と長期契約で、事業の見通しが良くなったことでした。

    結論は、Micronの景気循環性が弱まり、継続的な成長企業へ変わり始めたという強気の見方です。ただし、長期契約が増えても、メモリー価格やAI投資の減速リスクがなくなるわけではありません。契約内容、供給能力、利益率の持続性を確認する必要があります。

    日本人投資家向けまとめ

    1.四半期の騰落率は、売買判断の出発点です。政策で事業が変わった下落と、急騰後の利益確定を分けて考えます。

    2.AI関連株は、需要の強さに加え、価格と先行投資を確認します。クレイマーの今回の判断は、AKAMが買い候補、NETとFSLYが押し目待ち、MUが決算の中身を評価した押し目買いです。

    3.MCDは客数と加盟店の採算、原子力株は稼働事業と資金回収が焦点です。安いPERや大きな将来市場だけでは、株価回復の根拠として十分とは限りません。

    免責事項

    本記事は番組内容の整理・解説であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。見解や予想は将来の結果を保証せず、情報の正確性・完全性も保証しません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

    出典

    元動画:

    補足資料:

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