
NVIDIAは決算直後に売るな?CrowdStrike 20%高とAbercrombie 35%急騰|Mad Money 2026年8月27日
今回の「Mad Money」は、NVIDIAとSalesforceをめぐる弱気説が好決算によって崩れた理由を検証した回です。
クレイマーは、SalesforceがAIに代替され、NVIDIAがクラウド各社の独自半導体に敗れるという見方について、「事実ではなく、株価下落に合わせて作られた物語だった」と批判しました。
さらに、AI時代のセキュリティ需要を取り込んだCrowdStrike、決算後に約35%急騰したAbercrombie & Fitchを分析。番組最後では、NVIDIAの決算発表直後に株を売ってしまった投資家を例に、「電話会議を聞く前に判断してはいけない」という重要な教訓を示しています。
今回の要点3つ
1.NVIDIAとSalesforceを抑えていた弱気説が崩れた
Salesforceは約22%、NVIDIAは約8.7%上昇しました。
Salesforceでは座席数の減少や顧客離れが起きず、NVIDIAでは2028年度に約70%の売上成長を見込むことが明らかになりました。
クレイマーは、両社を短期売買せず保有し続けた投資家が報われたと評価しています。
2.CrowdStrikeはAIによって不要になるのではなく、重要性が増している
AIエージェントは企業の生産性を高める一方、攻撃者もAIを利用できます。
CrowdStrikeは、攻撃側のAIに防御側のAIで対抗する「AI Detection and Response」を展開。過去最高の新規ARRとフリーキャッシュフローを記録しました。
3.NVIDIA決算は電話会議を聞くまで判断できない
NVIDIA株は決算発表直後、一時約6ドル下落しました。
しかし電話会議で2028年度約70%成長という見通しが示されると、一転して急騰しました。
クレイマーは「決算資料から電話会議までの1時間に売買してはいけない」と警告しています。
Salesforceをめぐる「SaaS終焉論」
Salesforce(CRM)には、AIの普及によって従来型SaaSが衰退するという弱気説がありました。
Salesforceは利用者数に応じて料金を取る「座席課金」を主力としています。
弱気派の論理は次のようなものでした。
AIによって必要な従業員数が減る
Salesforceの契約座席数も減る
OpenAIやAnthropicが同様のソフトウェアを作れる
顧客離れを防ぐために値下げが必要になる
契約期間が短くなる
Salesforceの成長率が低下する
この見方は「SaaS apocalypse」、つまりSaaSの終末と呼ばれていました。
しかし、実際の決算は反対の内容でした。
新規年間契約額の成長は過去4年間で最も強い
主要製品の座席数は前年同期比で増加
顧客離れは過去最低水準に近い
高価格帯バンドルの予約額は前四半期から倍増
Agentforceを通じたプラットフォーム利用が拡大
Slackの需要も強い
Salesforceの2027年度第2四半期売上高は113億4,500万ドルで、前年同期比11%増。AgentforceとData 360のARRは約39億ドルまで拡大しました。
AnthropicはSalesforceを破壊するのか
弱気派は、AnthropicのClaudeがSalesforceの機能を代替すると考えていました。
ところがSalesforceは、Anthropicとの提携を拡大し、企業データとClaudeを接続する「Claudeforce」を発表しました。
AnthropicのDario Amodei CEOは、既存企業を破壊することが目的ではなく、顧客や提携企業と新しい価値を生み出すことが重要だと説明しています。
SalesforceのMarc Benioff CEOも、同社は単なる業務アプリ会社ではなく、企業データを統合する会社だと強調しました。
Salesforceは次の機能を提供しています。
データレイクの構築
複数システム間のデータ統合
顧客情報の意味付け
ユーザーごとのアクセス管理
共有範囲とセキュリティの設定
AIエージェントと人間の業務連携
AIモデルだけでは、各企業の顧客関係、契約、アクセス権限、業務ルールまでは理解できません。
Salesforceは企業データとAIモデルをつなぐ基盤になることで、AIに代替される側ではなく、AIの利用拡大から恩恵を受ける側を目指しています。
Salesforce株は年初の約265ドルから、一時146ドルまで下落していました。しかし決算後は約252ドルまで回復しました。
クレイマーは、株価にはまだ上昇余地があると判断しています。
NVIDIAをめぐる弱気説も崩壊
NVIDIA(NVDA)にも多くの弱気材料が語られていました。
大手クラウド企業が独自半導体へ移行する
売上が一部顧客へ集中している
Vera Rubinの投入が遅れる
メモリー価格上昇で粗利益率が低下する
GPUの資産価値が急速に失われる
AI企業への出資が循環取引になっている
データセンター建設反対で需要が止まる
実際の決算と電話会議では、これらの懸念に対する回答が示されました。
NVIDIAの2027年度第2四半期売上高は約962億ドルで、前年同期から2倍以上に拡大。データセンター売上高は890億ドルでした。
さらに、2028年度の売上高について約70%の成長見通しを示しています。
市場では約45%成長が想定されていたため、大幅な上振れです。NVIDIAによると、この見通しでも供給制約を前提としており、需要をすべて満たせるなら成長率はさらに高くなる可能性があります。
NVIDIAは一部のクラウド企業だけに依存していない
NVIDIAの顧客構成も変化しています。
大手ハイパースケーラーが占める割合は約50%まで低下し、残りの約50%は次の顧客で構成されています。
ネオクラウド
ソブリンAI
一般企業
AIスタートアップ
各国政府
産業・ロボティクス関連企業
また、独自半導体を開発するAmazonも、AWSへ追加で200万基のNVIDIA製GPUを導入する計画です。
独自半導体とNVIDIA製品は完全な二者択一ではなく、用途に応じて併用されています。
クレイマーは、AI企業への出資についても、投資先の企業価値が上昇し、GPUの購入契約も機能していると説明しました。
最悪の場合でも、NVIDIAのGPUは別の顧客へ貸し出せます。GPUが長期間利用でき、ソフトウェア更新で性能が向上することも、資産価値を支える要因です。
Netflixは少額から買える
視聴者から、Netflix(NFLX)の経営体制や買収戦略について質問がありました。
質問者は、Paramountをめぐる対応や、Reed Hastingsが経営の第一線を退いたことに不安を感じています。
クレイマーもWarner Bros. Discoveryをめぐる動きには否定的でした。
それでもNetflixを築いた経営陣と事業基盤は依然として強いとして、判定は「少額から買い」です。
一度に大きく買うのではなく、反発を期待して小さくポジションを作る方法を勧めています。
CrowdStrikeは「史上最高の四半期」
CrowdStrike(CRWD)は好決算を発表し、株価が20%以上上昇しました。
George Kurtz CEOは今回の決算を「会社史上最高の四半期」と表現しています。
2027年度第2四半期の主な結果は次のとおりです。
売上高:14億7,000万ドル
前年同期比:26%増
ARR:58億4,000万ドル
ARR成長率:25%
新規ARR:3億3,300万ドル
新規ARR成長率:51%
非GAAP営業利益:3億7,200万ドル
フリーキャッシュフロー:3億7,700万ドル
フリーキャッシュフローマージン:約26%
Falcon Flex採用企業のARR:22億9,000万ドル
通期の新規ARR成長率見通しも、従来から630ベーシスポイント引き上げ、中央値で約34%としました。
攻撃側のAIには防御側のAIが必要
Kurtz CEOは、AIによってサイバー攻撃の速度と複雑性が大きく変化したと説明しました。
AIエージェントは人間より速く脆弱性を探し、複数の攻撃を同時に実行できます。
CrowdStrikeはこれに対し、Falconプラットフォーム上で防御側のAIを運用します。
同社が展開するAIDRは「AI Detection and Response」の略で、従来のEDRをAIエージェントへ拡張したものです。
これまで保護対象だったのは、主に人間、パソコン、サーバーでした。今後は、各従業員が利用する大量のAIエージェントも監視する必要があります。
業界予測では、1人が平均90のAIエージェントを管理する可能性があると紹介されました。
CrowdStrikeは次の対象をまとめて保護しようとしています。
AIモデル
プロンプト
データ
AIエージェント
人間と非人間のID
クラウドインフラ
エージェント間の通信
セキュリティ製品の集約が成長を支える
CrowdStrikeの強みは、単に新しいセキュリティ製品を追加することではありません。
顧客企業が個別に導入している2~6種類の製品をFalconへ統合し、コストと運用負担を減らします。
Falcon Flexは、顧客が必要な機能を柔軟に追加できる契約モデルです。
Falcon Flexを採用した顧客のARRは約22億9,000万ドルとなり、前年同期比101%増まで拡大しました。
CrowdStrikeはSGNLの買収を通じ、AIエージェントのID管理も強化しています。
AIエージェントがAPIや機密情報へアクセスするたびに、利用者、端末、権限、リスクを確認し、アクセスを許可・拒否・取り消す仕組みです。
CrowdStrikeの投資判断
クレイマーの評価:強気
ベース案:AI普及とともにセキュリティ需要も拡大
最大のリスク:高い評価倍率と、成長率鈍化時の株価下落
監視指標:新規ARR、Falcon Flex ARR、フリーキャッシュフロー
見直し基準:新規ARR成長率が大幅に減速し、通期見通しも引き下げられた場合
Abercrombie & Fitchが約35%急騰
Abercrombie & Fitch(ANF)は好決算を発表し、株価が約35%上昇しました。
第2四半期の主な結果は次のとおりです。
売上高:12億6,700万ドル
前年同期比:5%増
全社既存店売上高:横ばい
営業利益:2億5,300万ドル
営業利益率:19.9%
EPS:4.17ドル
年初からの自社株買い:2億8,200万ドル
年初からの発行済み株式削減率:7%
既存店売上高は市場予想を下回りました。
Abercrombieブランド:4%増
Hollister:3%減
全社:横ばい
一方、売上高ではAbercrombieブランドが8%増、Hollisterも2%増となり、両ブランドとも第2四半期として過去最高を記録しました。
関税還付を除いても予想を上回った
利益を大きく押し上げたのが、約1億ドルの関税還付です。
関税還付による影響は次のとおりです。
営業利益:約1億ドルの押し上げ
営業利益率:約7.9ポイントの押し上げ
EPS:1.75ドルの押し上げ
報告EPSは4.17ドルでしたが、関税還付を除いても約2.42ドルです。市場予想の約1.99ドルを上回っています。
したがって、今回の利益上振れは関税還付だけによるものではありません。
会社は2026年度の見通しを引き上げました。
売上高:約5%増
EPS:13.10~13.60ドル
自社株買い:少なくとも5億ドル
第3四半期売上高:5~6%増
第3四半期EPS:2.90~3.20ドル
海外成長とNFL提携が追い風
地域別売上高はすべて増加しました。
米州:5%増
欧州・中東・アフリカ:2%増
アジア太平洋:19%増
米州では値引きを減らし、定価販売を増やしています。ニューヨークのSoHoには新店舗も開設しました。
NFLとの公式ファッションパートナー契約も成長材料です。選手を起用したデニムキャンペーンなどを通じ、スポーツファンへの販売を強化しています。
Hollisterの既存店売上高は弱かったものの、新学期商戦ではすでに改善が見られると会社は説明しています。
クレイマーは、株価が約35%上昇した要因には空売りの買い戻しも含まれると指摘しました。
決算前には、流通株式の約10%が空売りされていました。
Abercrombieの投資判断
クレイマーの評価:押し目買い
ベース案:急騰後の値固めを待ち、下落時に少額購入
最大のリスク:アパレルの流行変化とHollisterの不振
監視指標:既存店売上高、Hollisterの回復、定価販売比率
見直し基準:既存店売上高のマイナスが続き、利益率も低下した場合
予想PERは急騰後でも約11倍です。
クレイマーはFran Horowitz CEOの経営を高く評価しており、株価が調整すれば買いを検討できると判断しました。
Revolve Groupは値動きが不安定
Revolve Group(RVLV)について、顧客数、海外事業、無借金経営、自社株買いを評価する視聴者から質問がありました。
クレイマーは、事業の成長性よりも業績と株価の不安定さを問題視しました。
急騰と急落を繰り返し、安定性が足りないとして、現時点では避ける回答です。
判定は「弱気」です。
Am I Diversified?
今回の「Am I Diversified?」では、視聴者が保有する上位5銘柄をクレイマーが診断しました。
ポートフォリオ1
保有銘柄は次の5つです。
JPMorgan Chase(JPM)
Alphabet(GOOGL)
Berkshire Hathaway(BRK.B)
Apple(AAPL)
NVIDIA(NVDA)
Apple、NVIDIA、Alphabetの3銘柄がテクノロジーへ集中しています。
JPMorgan Chaseについては、米国を代表する優良銀行として高く評価。Berkshire Hathawayは保険会社でありながら、多くの事業を抱える複合企業として扱いました。
一方、Apple、NVIDIA、Alphabetを同時に持つと、テクノロジーへの偏りが大きくなります。
クレイマーはAppleとNVIDIAを「保有して売買しない銘柄」として残し、AlphabetをJohnson & Johnson(JNJ)へ入れ替える案を提示しました。
入れ替え後のポートフォリオ案は次のとおりです。
JPMorgan Chase(JPM)
Johnson & Johnson(JNJ)
Berkshire Hathaway(BRK.B)
Apple(AAPL)
NVIDIA(NVDA)
銀行、ヘルスケア、複合企業、テクノロジー、半導体へ分散する構成です。
ポートフォリオ2
保有銘柄は次の5つです。
Coupang(CPNG)
PNC Financial Services(PNC)
Palantir Technologies(PLTR)
Herc Holdings(HRI)
Natera(NTRA)
PNC Financialについては、優良な地方銀行として保有可能と評価しました。
Palantirには引き続き強気です。クレイマーは同社を単なるソフトウェア会社ではなく、企業や政府の課題を解決するコンサルティング企業に近い存在と表現し、株価が200ドルを超える可能性があるとしています。
Herc Holdingsについては、建設機械レンタル業界の業績が安定しにくいとして慎重です。この業界で選ぶならUnited Rentals(URI)を優先します。
Coupangについても投資対象から外す姿勢を示しました。
Nateraについては、その場で投資判断を出すには調査が足りないとして、判断を保留しています。
クレイマーはCoupangとHerc Holdingsを外し、好決算を発表したSalesforceを加える案を提示しました。ただし、Nateraの評価が保留されているため、最終的な分散ポートフォリオは未完成です。
現時点の整理案は次のとおりです。
PNC Financial Services(PNC)
Palantir Technologies(PLTR)
Salesforce(CRM)
Natera(NTRA):追加調査が必要
残り1銘柄:消費関連またはヘルスケア以外から追加を検討
ポートフォリオ3
保有銘柄は次の5つです。
Alphabet(GOOGL)
NVIDIA(NVDA)
Apple(AAPL)
Caterpillar(CAT)
Eli Lilly(LLY)
一見すると、テクノロジー、産業、ヘルスケアへ分散しているように見えます。
しかし、Caterpillarは従来の建設機械だけでなく、データセンター向けの発電設備や大型エンジンが成長分野になっています。
そのため、CaterpillarもNVIDIAやAlphabetと同じAIデータセンターテーマの影響を受けます。見た目以上にAIインフラへ偏った構成です。
Eli Lillyは大型医薬品企業として、ヘルスケアへの分散に役立ちます。
クレイマーはAppleとNVIDIAを「保有して売買しない銘柄」として残し、AlphabetをTJX Companies(TJX)へ入れ替える案を提示しました。
入れ替え後のポートフォリオ案は次のとおりです。
TJX Companies(TJX)
NVIDIA(NVDA)
Apple(AAPL)
Caterpillar(CAT)
Eli Lilly(LLY)
これにより、小売、半導体、テクノロジー、産業、ヘルスケアへ分散できます。
クレイマーは、さらに金融株を入れるならWells Fargo(WFC)も候補になると述べました。
Lightning Round
Vale(VALE)
クレイマーの回答:保有できる
判定:強気
理由・補足:将来的にインフレが再加速すると考えるなら、有力な資源株ヘッジになると評価しました。クレイマーは、暗号資産と同じようなインフレ対策として利用できるとしています。
Apple(AAPL)
クレイマーの回答:現在も買える
判定:強気
理由・補足:「保有して売買しない」という方針を継続しています。CEO交代後については、Tim Cookが信頼して選んだ後継者であれば、会社は良い経営体制を維持できるとの見方です。
Cisco Systems(CSCO)
クレイマーの回答:明確に買い
判定:強気
理由・補足:決算自体は良好で、株価下落は保守的なガイダンスが原因です。約8ドルの下落は行き過ぎとして、買い場と判断しました。
Ero Copper(ERO)
クレイマーの回答:避ける
判定:弱気
理由・補足:「次の大型鉱山株」を期待するには投機性が高すぎるとして、投資対象から外しました。
NVIDIA決算から学ぶ「電話会議まで待つ」
番組最後では、NVIDIAの決算発表後の値動きが詳しく解説されました。
決算発表前のNVIDIA株は約3ドル下落していました。
決算資料が発表されると、株価はさらに下落し、一時約6ドル安となります。
市場が嫌気したのは、主に次の2点です。
次四半期売上高見通し:1,080億ドル±2%
次四半期粗利益率見通し:約74%±0.5ポイント
証券会社の公式予想は約1,040億ドルでしたが、機関投資家の非公式な期待値は約1,090億ドルまで上昇していました。
売上高見通しは公式予想を上回っているにもかかわらず、期待値に10億ドル届かないという理由で売られたのです。
粗利益率も市場期待の約74.7%を下回ったとして、競争激化やメモリー価格上昇など、さまざまな弱気説が語られました。
しかし、電話会議が始まると状況が一変します。
Colette Kress CFOが、2028年度の売上高について約70%の成長を見込むと説明したためです。
市場予想は約45%でした。
株価は数秒で約9ドル上昇し、その後も上昇を続けました。
決算資料だけで判断してはいけない理由
決算発表資料には、売上高、利益、粗利益率、次四半期見通しなど、最低限の数字しか記載されないことがあります。
電話会議では、次の情報が追加されます。
翌年度以降の成長見通し
供給制約
製品別需要
顧客構成
粗利益率の変動理由
設備投資
新製品の投入時期
経営陣が感じている需要の強さ
NVIDIAの場合、最も重要だった「2028年度約70%成長」は、決算資料を見ただけでは十分に理解できませんでした。
クレイマーは、決算資料の発表から電話会議まで待てないなら、散歩やゲームでもして売買画面から離れるべきだと述べています。
そしてNVIDIAについては、決算を利用して短期売買するのではなく、「保有して売買しない」という姿勢を改めて強調しました。
番組から読み取れる市場テーマ
株価の動きから理由を逆算してはいけない
株価が下がると、メディアや投資家は下落を説明する弱気材料を探します。
しかし、株価が下がっていることと、その説明が正しいことは別問題です。
SalesforceのSaaS終焉論や、NVIDIAの独自半導体脅威論は、実際の業績によって否定されました。
AIは既存企業をすべて破壊するわけではない
SalesforceとCrowdStrikeは、AIによって不要になると考えられていました。
実際には、AIを安全に企業データへ接続するSalesforceと、AIエージェントを守るCrowdStrikeの重要性が高まっています。
AIモデルだけでは提供できないデータ、権限、セキュリティ、業務フローを持つ企業には、成長機会が残っています。
空売りが多い銘柄は決算後の値動きが大きくなる
Salesforce、NVIDIA、Abercrombieでは、弱気ポジションの買い戻しが株価上昇を増幅しました。
ただし、空売りの買い戻しによる上昇は永続的ではありません。
急騰後は、業績成長が株価を支えられるか確認する必要があります。
日本人投資家向けまとめ
今回の最も重要な教訓は、NVIDIAの決算資料が発表された直後の値動きだけで、保有判断を変えるべきではないことです。
ベースの見方では、NVIDIAは2028年度も約70%の売上成長を見込み、AI需要は供給能力を上回っています。既存保有分は長期保有を継続し、決算直後の短期的な下落で慌てて売る必要はありません。
最大のリスクは、非常に高い成長期待が株価へ織り込まれていることです。70%成長見通しが下方修正されれば、好業績でも評価倍率が急速に低下する可能性があります。
見直し基準は、次の3点が重なった場合です。
次四半期ガイダンスの未達
大手クラウド企業の設備投資縮小
粗利益率の継続的な低下
CrowdStrikeは、AI普及によってセキュリティ需要が拡大する代表的な銘柄です。ただし、決算後の20%を超える上昇を追いかけるより、新規ARRと株価評価を確認しながら押し目を待つ方が安全です。
Abercrombieも急騰後すぐに買う必要はありません。関税還付を除いても決算は強いものの、アパレルは流行の変化が速い業界です。株価が落ち着き、Hollisterの既存店売上高が回復していることを確認してから検討したい銘柄です。
短期的な株価の動きより、電話会議で示される翌年度の成長率、需要の持続性、経営陣の説明を重視することが、今回の番組全体を通じたメッセージです。
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