メインコンテンツへスキップ
見出し画像

SpaceXは買いか?13.6%急落とロックアップ解除、宇宙AIデータセンターを検証|Mad Money 2026年8月5日

    今回の番組の結論は、SpaceXは短期的な買い場というより、ロックアップ解除による需給悪化を受け入れられる超長期投資向けの銘柄だということです。一方、Arista Networks、Elanco、Shopifyは、AIや新製品を背景に、実際の決算数字で成長を示しました。クレイマーはAI市場についても「勝者総取りではなく、複数の企業が成長できる」と説明しています。

    今回の要点3つ

    1. SpaceXは壮大な成長物語だが、短期的には株式需給が重い

    SpaceXでは約9億1,150万株のロックアップが解除される予定となり、クレイマーは株価がさらに下落する可能性を指摘しました。

    それでも、Starlink、ロケット打ち上げ、宇宙空間のAIデータセンター、月面工場などを理由に、数十年単位では大きな可能性があると評価しています。

    2. AIインフラはNVIDIAだけでなく、ネットワーク企業にも成長余地がある

    Arista Networksは、NVIDIAのGPUだけでなく、GoogleのTPUやAMDのアクセラレーターも接続できるネットワーク基盤を提供しています。

    クレイマーとCEOのJayshree Ullal氏は、AIデータセンターでは計算チップだけでなく、それらを効率よくつなぐネットワークが不可欠だと説明しました。

    3. ElancoとShopifyは、AIや新製品が成長を押し上げる例

    Elancoはペット向け新薬と家畜向け事業で市場シェアを拡大し、ShopifyはAI検索やSidekickによって中小企業の販売機会を増やしています。

    AIは既存企業を破壊するだけでなく、新しい企業や需要を生み出す可能性もあるという点が、今回の番組の重要なテーマでした。

    番組全体の流れ

    SpaceX:13.6%下落は買い場か、それともさらなる下落の前兆か

    何が語られたか

    番組冒頭でクレイマーは、SpaceXを今回の中心テーマとして取り上げました。

    放送日の市場では、ダウ平均が263ドル上昇して過去最高値を更新した一方、S&P500は0.17%、NASDAQは0.83%下落しました。そのなかでSpaceXは13.6%下落しています。

    背景として、翌日に約9億1,150万株のロックアップが解除される予定であることが説明されました。ロックアップとは、上場前から株式を保有していた役員や従業員、初期投資家が、一定期間売却できないようにする仕組みです。

    クレイマーの見方

    クレイマーは、SpaceXの株価は短期的にはさらに下がる可能性があると述べました。売却可能な株式が一気に増えるためです。

    一方で、SpaceXを「子どもや孫の世代まで考えるような超長期の投資対象」と評価しました。短期トレードではなく、極めて長い時間を待てる投資家向けという位置づけです。

    また、イーロン・マスク氏はTeslaや旧Twitterで巨額の資金を集めた実績があり、SpaceXが将来必要とする資金も調達できるだろうと、クレイマーは考えています。

    背景解説

    クレイマーが紹介したSpaceXの決算説明では、Falconロケットによる年間の軌道投入量は約2,500トンで、地球から軌道へ運ばれる重量の80〜90%を占めるとされています。将来的には年間数百万トン規模を目指す構想です。

    その用途の一つが、宇宙空間に設置するAIデータセンターです。NVIDIAのJensen Huang氏は、技術的な課題はあるものの、宇宙には大量の太陽エネルギーがあり、物理法則上の決定的な制約はないという趣旨の発言をしています。

    SpaceXは、宇宙データセンターにNVIDIA製GPUを使う構想も示しています。さらに、月面に工場を建設し、ロボットを活用して生産活動を行うという、非常に長期的な計画も語られました。

    現在の収益基盤としては、衛星通信サービスのStarlinkがあります。クレイマーは、Starlinkが167市場で利用可能となり、今回の四半期に170万人のインターネット加入者を獲得したと紹介しました。航空機向け通信サービスも拡大しています。

    記事作成時点では、SpaceXは2026年6月のIPO後、公開市場でSPCXとして取引されています。Reutersによると、今回のロックアップ解除では最大約9億1,200万株が売却可能となり、現在の公開流通株式数を大きく増やす可能性があります。

    投資家が見るべきポイント

    • ロックアップ解除後に、実際にどれだけの株式が売却されるか

    • Starlinkの加入者数、解約率、通信単価

    • FalconとStarshipの打ち上げ回数、再利用率、事故・遅延

    • AIデータセンターへの設備投資額と収益化の時期

    • 巨額投資を支える資金調達と株式希薄化

    • 政府規制、衛星通信規制、宇宙開発に関する許認可

    • マスク氏への依存度と経営リスク

    SoFi:フィンテック株から伝統的金融株へ資金が移動

    何が語られたか

    視聴者からSoFi Technologies(SOFI)について質問がありました。

    質問者は、株価が半年ほど16〜19ドルの範囲で推移していることを踏まえ、長期投資家としての見方を尋ねました。

    クレイマーの見方

    クレイマーは、SoFiやRobinhoodなどのフィンテック企業が一時的に低迷していると説明しました。

    投資家がJPMorgan、Bank of America、Bank of New Yorkなどの伝統的な金融機関へ資金を移しているためです。ただし、資金の流れは再び新しい金融企業へ戻る可能性があり、SoFiは良い企業であり、自分なら保有すると述べました。

    背景解説

    SoFiは、オンライン銀行、個人向け融資、投資サービスなどを一つのアプリで提供する金融プラットフォームです。

    成長性が期待される一方、融資残高の拡大は貸倒率の上昇と表裏一体です。金利低下局面では利ざやが縮小する可能性もあります。

    投資家が見るべきポイント

    預金残高、会員数、融資の質、貸倒損失、純金利マージンを確認したいところです。成長率だけでなく、不良債権が抑えられているかが重要です。

    Sterling Infrastructure:急落後の分散購入を提案

    何が語られたか

    Sterling Infrastructure(STRL)は、決算後に株価が大きく下落し、ほぼ半値になったことについて質問されました。

    クレイマーの見方

    クレイマーは、Situational Awarenessファンドをめぐる混乱に巻き込まれた面があると説明しました。

    株価下落によって、再び参入する機会が生まれたとしつつ、一度に全額を投資せず、段階的に買うべきだと述べました。株価が500ドル前後の銘柄は、下落時の値幅も大きくなりやすいという考えです。

    背景解説

    Sterling Infrastructureは、データセンター関連のインフラ、輸送インフラ、建設サービスなどを手がけています。

    AIデータセンター建設の恩恵を受ける可能性がある一方、顧客の設備投資計画や金利、建設コストに業績が左右されます。

    投資家が見るべきポイント

    受注残、データセンター関連売上、営業利益率、顧客集中度、プロジェクト遅延、買収後の統合状況を確認する必要があります。

    Arista Networks:AIデータセンターの「神経系」

    何が語られたか

    Arista Networks(ANET)は、データセンター向けネットワーク機器を提供する企業です。

    クレイマーは、同社が初めて四半期売上高30億ドルを超えたこと、決算が予想を上回ったこと、株価が2月のインタビュー時点から約50%上昇したことを紹介しました。

    CEOのJayshree Ullal氏は、AI向けネットワークを単なる製品ではなく、AIセンターを構築するためのプラットフォームとして説明しました。

    クレイマーの見方

    クレイマーはAristaを明確に高く評価しています。

    NVIDIAのGPUがAI計算の中心であっても、GPU同士やデータセンターをつなぐネットワークがなければ、高価な計算資源が十分に稼働しません。

    Ullal氏は、NVIDIAのGPUだけでなく、GoogleのTPU、AMDのMIシリーズなど、多様なアクセラレーターを一つのネットワークで接続できることを強調しました。

    背景解説

    Aristaの公式決算によると、2026年第2四半期の売上高は30億3,570万ドルで、前年同期比37.7%増でした。非GAAP希薄化後EPSは1.02ドルです。第3四半期の売上高は約33億ドルを見込んでいます。

    また、AIデータセンターでは、電力、土地、冷却設備、メモリー、光通信部品などがボトルネックになっています。Ullal氏は、メモリーや光部品などの調達リードタイムが6〜12カ月に及び、部品の購入コミットメントを1年で3倍にしたと説明しました。

    投資家が見るべきポイント

    • AI関連売上の伸びが続くか

    • 大手クラウド企業と新興ネオクラウドの受注動向

    • ネットワーク製品の粗利率

    • メモリー、光部品、基板などの供給制約

    • NVIDIA、Broadcom、Ciscoなどとの競争

    • 株価上昇後のバリュエーション

    Elanco Animal Health:新製品で動物薬市場のシェアを拡大

    何が語られたか

    Elanco Animal Health(ELAN)では、CEOのJeff Simmons氏が出演しました。

    クレイマーは、過去12カ月でElancoが約85%上昇した一方、競合のZoetisは半値になったと説明しました。

    Elancoは四半期決算で主要項目が予想を上回り、オーガニック売上高が8%増加。通期見通しも引き上げました。

    クレイマーの見方

    クレイマーは、Elancoの業績改善を高く評価しました。

    Bayerの動物薬事業買収後に構築してきた製品群が、現在になって市場シェアの拡大につながっていると見ています。

    背景解説

    主力製品の一つが、犬用寄生虫薬のCredelio Quattroです。番組では、米国の動物病院を1四半期で約3,000施設増やし、米国の半数超のクリニックに導入されたと説明されました。

    犬の皮膚炎治療薬Zenreliaも、米国の半数超のクリニックで利用され、47カ国に展開されています。ブラジルとフランスでは、すでに市場シェア首位になったとされています。

    自動字幕では新薬名が「Buffrena」と聞き取れる部分がありますが、Elancoの公式資料では、犬のアレルギー性皮膚炎向けモノクローナル抗体「Befrena(ティルノベトマブ)」と確認できます。供給能力を上回る需要があり、段階的に出荷を増やしている状況です。

    公式決算では、2026年第2四半期の売上高は13億6,800万ドル、オーガニック成長率は8%、調整後EPSは0.34ドルでした。通期売上高見通しは50億9,000万〜51億4,000万ドルへ引き上げられています。

    家畜向け事業では、牛を中心とした反すう動物部門が成長しています。番組では、ペットヘルスの成長率5%に対し、ファームアニマル部門が10%成長し、牛事業は17%伸びたと説明されました。

    投資家が見るべきポイント

    • Credelio QuattroとZenreliaの市場シェア

    • Befrenaの供給能力と採用動物病院数

    • 新薬の価格、粗利率、競合製品との差別化

    • 動物病院の来院数とペットオーナーの支出

    • 家畜向け事業の価格・為替・疾病リスク

    • 買収後の負債とネットレバレッジ

    Shopify:AIはソフトウェアを破壊するのか

    何が語られたか

    Shopify(SHOP)は、中小企業から大企業まで、オンライン販売や決済、在庫管理、店舗運営を支援するプラットフォームです。

    AIがコードを書けるようになり、ソフトウェア企業が淘汰されるとの懸念から、Shopify株も売られていました。しかし、今回の決算では売上高と利益が予想を上回り、株価は17%上昇しました。

    クレイマーの見方

    クレイマーは、Shopifyの顧客の中心が中小企業である点を重視しています。

    大企業がAIでソフトウェアを内製化するケースとは異なり、中小企業は自社だけで決済、物流、店舗、顧客分析、マーケティングを構築できません。むしろAIによって起業が容易になれば、Shopifyの顧客が増える可能性があります。

    背景解説

    ShopifyのHarley Finkelstein社長は、AI検索からShopify店舗へのアクセスや注文が1年間で3倍になったと説明しました。

    AIアシスタントのSidekickは、利用頻度が前年同期比3.6倍となり、第2四半期に3,400万件の会話を処理したとされています。

    なお、自動字幕では売上高が26億ドルと聞き取れる部分がありますが、公式決算資料では第2四半期の売上高は35億8,300万ドルです。GMVは1,155億6,700万ドル、粗利益は17億800万ドル、フリーキャッシュフローは6億5,400万ドルでした。

    Shopifyは第3四半期について、売上高が前年同期比で30%台前半の成長になると見込んでいます。

    投資家が見るべきポイント

    • GMVの成長率と加盟店数

    • サブスクリプション収入と決済などのMerchant Solutions

    • AI経由のアクセスが実際の注文・売上につながるか

    • Sidekickの利用拡大と収益化

    • 中小企業の倒産や消費減速

    • AI競合、決済規制、サイバーセキュリティ

    主要銘柄の深掘り

    SpaceX(SPCX)

    SpaceXは、ロケット打ち上げ、衛星通信、AI計算基盤を組み合わせる企業です。

    クレイマーの評価は「強気」ですが、対象は超長期投資家に限られます。Starlinkによる比較的現実的な収益基盤がある一方、宇宙データセンターや月面工場は、まだ実現までの時間と投資額を読み切れません。

    成長材料は、Starlink加入者、打ち上げ回数、Starshipの再利用、政府・民間向け契約、AI計算需要です。

    主なリスクは、ロックアップ解除、巨額の設備投資、追加の株式発行、技術開発の遅延、規制、マスク氏への依存です。

    日本人投資家は、米ドル円の為替変動、米国株の大きな値動き、米国の税制、売買可能な証券会社の確認が必要です。短期の急落だけで「割安」と判断せず、事業の進捗と資金調達を確認したい銘柄です。

    Arista Networks(ANET)

    Aristaは、AIデータセンターの通信を支えるネットワーク機器とソフトウェアを提供しています。

    クレイマーの評価は「強気」です。NVIDIAのGPUが優位でも、GPUをつなぐネットワークは別の成長市場であり、AI計算チップの多様化はAristaにとって追い風になります。

    成長材料は、ハイパースケーラー、ネオクラウド、企業向けAI、政府・地域単位のソブリンAIです。

    リスクは、部品不足、大手顧客への依存、Ciscoなどとの競争、AI投資減速、株価バリュエーションです。

    日本人投資家は、決算時の売上高だけでなく、受注残、粗利率、設備投資計画、部品の調達状況を確認したいところです。

    Elanco Animal Health(ELAN)

    Elancoは、犬や猫向けの医薬品、寄生虫薬、ワクチン、家畜向け製品を展開する動物医薬品企業です。

    クレイマーは「強気」で、Credelio Quattro、Zenrelia、Befrenaなどの新製品による市場シェア拡大を評価しました。

    成長材料は、ペット医療費の底堅さ、犬の皮膚疾患、ノミ・ダニ対策、家畜向けの動物タンパク需要です。

    リスクは、新薬の安全性・承認、供給能力、競合製品、動物病院の来院数、買収に伴う負債、為替です。

    新製品の売上高だけでなく、販売数量、採用クリニック数、調整後利益、ネットレバレッジの改善を確認したい銘柄です。

    Shopify(SHOP)

    Shopifyは、オンライン店舗の構築、決済、在庫、物流、マーケティングなどを一体化したコマース基盤です。

    クレイマーは「強気」で、AIによってShopifyが不要になるのではなく、AIが新規事業者を増やし、加盟店の販売機会を拡大すると見ています。

    成長材料はGMV、決済利用、AI検索経由の注文、Sidekick、海外展開です。

    一方で、株価が決算期待を大きく織り込んでいる場合、成長率が少し鈍化しただけでも下落しやすくなります。

    日本人投資家は、米ドル・カナダドルの影響、米国上場株の為替リスク、利益成長と株価のバランスを確認する必要があります。

    Lightning Round

    CME Group(CME)

    • クレイマーの回答:非常に良い企業だと評価。

    • 判定:強気。

    • 理由・補足:取引所ビジネスは、独占または寡占に近い競争優位を持つと説明しました。

    Cboe Global Markets(CBOE)

    • クレイマーの回答:CME Groupとともに好みの取引所企業として言及。

    • 判定:言及のみ。

    • 理由・補足:番組内では詳しい個別分析は説明されていません。

    Alcoa(AA)

    • クレイマーの回答:以前より良くなったが、依然としてコモディティ企業だと説明。

    • 判定:慎重。

    • 理由・補足:アルミ価格や需給の影響を受けるため、Howmet Aerospace(HWM)のほうを保有したいという趣旨の発言でした。

    Denison Mines(DNN)

    • クレイマーの回答:長年見てきたが、いつも「花嫁介添人」で主役になれない銘柄だと評価。

    • 判定:弱気。

    • 理由・補足:番組内では、今後すぐに大きく変わるとは考えにくいと述べました。

    HCA Healthcare(HCA)

    • クレイマーの回答:決算が失望させた後は、少なくとももう1四半期待つべき。

    • 判定:判断保留。

    • 理由・補足:次の決算で経営陣がどのように立て直すか確認する必要があります。

    CrowdStrike(CRWD)

    • クレイマーの回答:CEOのGeorge Kurtz氏を高く評価。

    • 判定:言及のみ。

    • 理由・補足:視聴者は3月から約100%上昇したと話しましたが、今回の応答では新規購入の明確な判断までは示されませんでした。

    Rocket Lab USA(RKLB)

    • クレイマーの回答:純粋な投機銘柄だと説明。

    • 判定:弱気。

    • 理由・補足:宇宙関連株としての夢はあるものの、現時点では投機性が高いと見ています。

    Voyager Technologies(VOYG)

    • クレイマーの回答:Rocket LabよりもVoyagerのほうを好むと発言。

    • 判定:言及のみ。

    • 理由・補足:番組内では詳しい比較分析は行われていません。

    Fortinet(FTNT)

    • クレイマーの回答:良い企業だと評価。

    • 判定:やや強気。

    • 理由・補足:Palo Alto NetworksやCrowdStrikeと共存できる市場であり、サイバーセキュリティ需要は一社だけで取り切れないと説明しました。

    Hubbell(HUBB)

    • クレイマーの回答:優れた米国企業であり、保有を続けるべきだと評価。

    • 判定:強気。

    • 理由・補足:質問者は3月から約30%上昇したと話し、クレイマーは下落局面でも保有する考えを示しました。

    Modine Manufacturing(MOD)

    • クレイマーの回答:Hubbellと並ぶ関連銘柄として言及。

    • 判定:言及のみ。

    • 理由・補足:自動字幕では名称が不鮮明ですが、文脈上はModine Manufacturingを指すと判断しました。

    番組終盤の解説:AI市場は「勝者総取り」ではない

    Lightning Round後、クレイマーはAMD、NVIDIA、Intelを例に挙げ、AI半導体市場は一社だけが勝つ市場ではないと説明しました。

    SpaceXがNVIDIA製GPUを優先的に使う方針を示したことで、AMD株が下落し、NVIDIA株が上昇した場面にも触れています。しかし、AMDにはGPUとCPUの両方に成長余地があり、NVIDIAだけで全世界の需要を満たすことは難しいという見方です。

    さらに、GoogleのTPU、Broadcomのカスタム半導体、AmazonとMarvellの連携などを挙げ、AI計算需要があまりにも大きいため、複数の企業が成長できると説明しました。

    サイバーセキュリティでも、Palo Alto Networks、CrowdStrike、Okta、Cloudflareが共存できるとしています。クレイマーは自身が関与するTravel TrustでPalo Alto NetworksとCrowdStrikeを保有しているとも説明しました。

    ここからは補足です。市場全体が「NVIDIAかAMDか」「Palo AltoかCrowdStrikeか」という二者択一で語られると、投資家は競争関係だけに注目しがちです。しかし、実際には市場全体が拡大している場合、複数企業が同時に利益を伸ばすことがあります。

    ただし、複数の勝者が存在できることと、すべての銘柄が割安であることは別問題です。成長率、利益率、株価水準を分けて考える必要があります。

    番組から読み取れる市場テーマ

    宇宙経済とAIデータセンター

    クレイマーは、SpaceXをロケット企業ではなく、通信、計算、宇宙インフラを組み合わせる企業として捉えています。

    補足すると、宇宙データセンターはまだ技術、輸送コスト、保守、通信遅延などの課題が残る構想です。長期テーマとして魅力がある一方、短期の業績予想に織り込むのは難しい分野です。

    AIインフラの複数勝者

    今回のAristaの話からは、AI投資の恩恵がGPUメーカーだけでなく、ネットワーク、光通信、電力、冷却、データセンター建設へ広がっていることが分かります。

    半導体・部品の供給制約

    AI需要が強くても、メモリー、光部品、基板、電力が不足すれば、データセンターの建設は進みません。

    Aristaの説明は、需要だけでなく、供給能力と調達契約が業績を左右する局面に入っていることを示しています。

    AIによる新規需要の創出

    Shopifyでは、AIが既存のソフトウェアを置き換えるだけでなく、新しい事業者を生み、検索や販売を効率化しています。

    Elancoでも、新製品によってペット医療や家畜向け市場の需要を取り込んでいます。AIに限らず、企業独自のイノベーションが市場シェアを変える点が重要です。

    日本人投資家向けまとめ

    今回もっとも重要だったのは、クレイマーが銘柄ごとに投資期間を分けていたことです。

    SpaceXについては、短期的な株価上昇を期待するのではなく、ロックアップ解除や資金調達を乗り越えながら、数十年単位で考える姿勢でした。

    一方、Arista、Elanco、Shopifyは、決算、製品、顧客数、キャッシュフローなど、比較的短中期で確認できる材料があります。

    今後は、次の点を確認したいところです。

    • SpaceXのロックアップ解除後の売買動向と資金調達

    • Aristaの第3四半期売上高、粗利率、部品調達

    • Elancoの新製品採用数、供給能力、負債削減

    • ShopifyのGMV、AI経由の注文、フリーキャッシュフロー

    • SoFiの融資品質と預金成長

    • Sterling Infrastructureの受注残とデータセンター投資

    すぐに一括購入するのではなく、決算確認後に検討する、押し目を待つ、複数回に分けて投資する、といった方法が現実的です。

    米国株では為替変動、配当課税、株価変動の大きさ、米国特有の規制や訴訟リスクも考慮する必要があります。

    免責事項

    本記事は、公開されている番組内容をもとに情報を整理・解説したものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記事内の情報は作成時点のものであり、その正確性や完全性を保証するものではありません。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。

    出典

    元動画

    https://youtu.be/aiwQyVmb800?si=32cmSelTJ9ieahLh

    補足資料

    #MadMoney #米国株 #SpaceX #AI投資 #AristaNetworks #Elanco #Shopify #半導体 #動物医薬品 #投資初心者

    あなたへのおすすめ