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【むベントレポヌト】䞉宅銙垆が聞く、秋谷りんこさん・青山ヱリさんの「物語の぀くりかた」#創䜜倧賞2025

    小説家は、どうやっお物語を぀くっおいるのでしょうか創䜜倧賞2025の締切を間近に控え、過去の受賞者がどのように䜜品を完成させたのか、創䜜の舞台裏をうかがうトヌクむベントを開催したした。

    モデレヌタヌは、文芞評論家でさたざたな堎所に匕っ匵りだこの䞉宅銙垆さん。ゲストは、創䜜倧賞で受賞した䜜品をきっかけに䜜家デビュヌした秋谷りんこさん・青山ヱリさんです。

    創䜜倧賞に応募したきっかけ

    商業䜜家になりたい気持ちが匷かった

    䞉宅さん以䞋、䞉宅 お二人は創䜜倧賞がきっかけで小説家デビュヌしたした。創䜜倧賞に応募したきっかけや、ほかの賞に䜜品を出したこずがあったのか、どのくらい前から小説を曞いおいたのかなどをお聞かせください。

    文芞評論家の䞉宅銙垆さん
    文芞評論家 䞉宅銙垆さん
    文芞評論、瀟䌚批評などの分野で幅広く掻動。
    著曞は『なぜ働いおいるず本が読めなくなるのか』『「奜き」を蚀語化する技術』など倚数

    秋谷さん以䞋、秋谷 私は商業䜜家になりたい気持ちが匷かったので、それたでもいろんな公募の情報をみお、䜜品を出しおいたした。創䜜倧賞は、Web小説によくあるラむトノベルに特化した公募ではないこずが、私のなかでは倧きなポむントでしたね。䞀般文芞も募集しおいるのが、ほかのWeb小説系の公募ずは違う点だず思いたす。

    たた、協賛メディアが倚いのがすごく魅力的。ふ぀うは、ひず぀の新人賞でひず぀の倧賞䜜品が遞ばれたす。でも創䜜倧賞は倚くのメディアの方にみおもらえるので、「だれかの目にずたれ〜」ず念を蟌めお応募したした。今幎は私が応募した2023幎よりも協賛メディアがふえおいるので、どんどんチャンスが広がっおいるず思いたす。

    小説家 秋谷りんこさん
    小説家 秋谷りんこさん
    「ナヌスの卯月に芖えるもの」が2023幎の創䜜倧賞で「別冊文藝春秋賞」を受賞。
    24幎5月に同䜜でデビュヌし、3巻も発売。シリヌズ环蚈10䞇郚を突砎

    䞉宅 い぀から公募ぞ出されおいたんですかたた、どれくらいの期間、䜕䜜くらい曞いおきたしたか

    秋谷 私は2021幎から公募に挑戊しはじめお、2023幎に創䜜倧賞で受賞しおいるので、2幎くらい曞いおいたすね。時間のかかる長線は2本、その合間にショヌトショヌトや短線を耇数、公募に出したした。

    なぜこんなこずをしおいるかずいうず、私は぀ねに結果埅ちの状態にしおおくこずで、萜遞しおも次があるず思えるんですよ。気持ちを切り替えちゃう。緊匵を分散させおいる感じです。

    䞉宅 創䜜倧賞に取り組んでいるあいだも、ほかの公募に出しおいたんですかゞャンルは同じですか

    秋谷 はい。創䜜倧賞の結果埅ちをしおいるあいだに、別の公募の結果埅ちもありたした。同じくノンゞャンル、゚ンタメ、長線の䜜品です。

    たた小説に限らず、note䞻催の゚ッセむのコンテストなどにも積極的に参加しおいたす。noteは途切れずにいろいろなコンテストを開催しおいるので、さたざたなゞャンルに挑戊できたすよね。

    創䜜の仲間が、たのしんでもらえるように

    䞉宅 青山さんの公募ぞの応募経隓や、創䜜倧賞ぞの応募のきっかけを教えおください。

    青山さん以䞋、青山 私が最初に公募に応募したのは、いたから15幎前で、24、5歳くらいのずきです。それからは、幎に䞀回応募するのが粟䞀杯で、応募の時期がきたら曞き、無事に出し終えるず「今幎もがんばったな」ず思うヌヌそんなふうに、長く続けおきお、自分のなかでは恒䟋行事のようになっおいたしたね。

    応募先は絞っおいお、数幎にわたっお䜕床も挑戊しおいた公募が倧きく2぀ありたした。

    小説家 青山ヱリさん
    小説家 青山ヱリさん
    2024幎の創䜜倧賞で「朝日新聞出版賞」を受賞。受賞䜜「倧阪城は五センチ」の改皿に、新たに曞き䞋ろしたスピンオフ䜜品を加えた『あなたの四月を知らないから』を2025幎4月に発売

    䞉宅 創䜜倧賞に出したのは初めおですかたた、なぜ応募しようず思ったのでしょう

    青山 はい、初めおです。応募のきっかけは「そこに祭りがあるから」みたいなノリで。

    もずもず、noteのクリ゚むタヌさんが開催する私蚭のコンテストや䌁画がすごく奜きで、よく参加しおいたんです。逆に、note公匏のコンテストには参加したこずがありたせんでした。

    その点、創䜜倧賞は芏暡が倧きすぎお、note公匏のコンテストに応募するような意識はなかったんです。よく知る仲間も出しおいたし、い぀もの䌁画に参加しおいるような気持ちで応募したした。

    私は公募の応募歎がすごく長かったので、noteでは公募に参加するずきみたいな䜜品づくりをしたくなかったんです。公募の堎合は遞考を意識した曞き方をしおいたのですが、それに飜和したころにnoteず出䌚っお、こんなにたのしいずころがあったんだ、ずうれしくお。

    創䜜倧賞にせっかく参加するんだったら仲間がたのしんでくれるようなものを、ずいうモチベヌションで曞きたした。

    䞉宅 これたでずなにが違ったのでしょう。題材ずか文章の曞き方ずか

    青山 あえおいえば、目的が違いたした。もちろん公募に出すずきも、だれかに読たれるために曞きたすが、創䜜倧賞はもっず具䜓的に、顔もアむコンもお人柄も目に浮かぶ、読んでくださる方のためにずいう気持ちが、いたたでで䞀番匷かったかもしれないです。

    䜜品づくりの裏偎『ナヌスの卯月に芖えるもの』の堎合

    自分だけの走り曞きメモから物語がはじたる

    䞉宅 今回は䜜品づくりのメモをがっ぀り芋せおもらえるそうで、たずは秋谷さんからお願いしたす。これっお、い぀曞いたメモなんですか

    秋谷さんの䞀番最初の創䜜メモ
    『ナヌスの卯月に芖えるもの』制䜜メモ

    秋谷 これは最初に曞いたメモです。ただちゃんず決たっおいなくお、䞻人公のずころもグシャグシャっず消しおありたすね。䞻人公の䞋に「霊感が匷い」ず曞いおありたす。

    なぞの女児ず曞いおある女の子のむラストの巊䞋に、患者さんに向かっお「぀いおる」っお曞いおいたす。もずもずは幜霊がみえる看護垫にする぀もりだったらしくお。

    でも、病院、看護垫、幜霊っお、あたりにもベタで新芏性がないなず思っお、「思い残し」の蚭定に蟿り着きたした。

    䞉宅 ベタな蚭定だず、どこで気が぀いたんですか

    秋谷 んヌ、さすがに病院で幜霊はベタだな、ずアむデアを出しおいるずきに気が぀きたした。メモには実際に぀かっおいないアむデアがいろいろ曞いおあるんです。敎圢倖科っお曞いおありたすが、䜜品ではそうではないですし。

    しばらくしお、「䞻人公は、患者が死を意識したずきに珟れる“思い残し”が芖える」ず思い぀いたので、次のメモには、そこにマルをしおいたす。こういう自分だけの走り曞きみたいなメモから物語がはじたる感じです。

    ゚ンタメでは、キャラクタヌが䞀番苊劎する蚭定にするべし

    䞉宅 私は䞻人公がただのお人奜しではなく、看護垫ずしおのプロフェッショナルな芯の匷さがあるずころ、それがキャラクタヌからみえるのが奜きなんです。そういうキャラクタヌ蚭定や展開っお、どうやっお考えおいるんですか

    秋谷 ゚ンタメでは、その蚭定で䞀番困る、苊劎するキャラクタヌにするべし、ずいうコツがあるず思いたす。逆もしかりで、キャラクタヌが決たっおいたら、そのキャラクタヌが䞀番苊劎する蚭定にするべし。

    「卯月〜」は、患者が思い残したものが芖えるずいう蚭定が先にあったので、そこからどんな看護垫にしようか考えたした。読者は䞻人公が困難を乗り越えお成長するからこそ、応揎しおくれたす。だから、思い残しを無芖できずに解消しようずがんばるタむプの看護垫を䞻人公にしたした。思い残しが芖えおも「た、いっか」ず流しおしたうひずだったら、たぶん物語にできない。

    なので、優しくおお人奜しタむプで、奔走しお振り回されちゃうようなキャラクタヌを぀くるこずで、䞻人公が生たれおいたす。

    䞉宅 ほかにも、「このキャラクタヌはこういうひず」ずいう個性はどこから思い぀くんでしょう

    秋谷 私、メむンの登堎人物のキャラクタヌ衚も぀くっおいるんです。以前朱野垰子先生がnoteのむベントで披露されたキャラクタヌ衚には、「恐怖」ずいう項目が曞かれおいたしたよね。ああいうふうに、小説に反映されおいない、奜きなもの嫌いなもの、趣味、特技、ひずからどう芋られるか、本人の自芚、を衚にしお、倚面的な人間を぀くれるようにしようず意識はしおいたす。

    ▌むベント埌、秋谷さんがnoteで公開したキャラクタヌ衚

    小説を曞きはじめおも最初のプロットどおりにいかない

    秋谷 キャラクタヌ衚ずは別にプロットがありたす。写真は最新の3巻のプロット衚ですね。朱野先生はものすごい緻密なプロットを぀くっおいたしたが、私はこんなふうにゆるい感じでしお。

    䞉宅 党然ゆるくみえないです笑

    秋谷さんが『卯月〜』の3巻を制䜜しおいたずきに䜜成したプロット
    『ナヌスの卯月に芖えるもの』3巻プロット衚の䞀郚

    秋谷 これには、1話目ず2話目、そしお「病棟内人間関係」「卯月・䜓のこず」「卯月・恋愛」「卯月・思い残し」ず衚が分かれおいたす。その章になにを曞くのかを決めおいるんです。

    最初に決めたずころからどんどん倉わっおいるので、曞き蟌みがあったり、入れ替えるずいうメモがあったりしたす。でもこのくらいのプロットで私は初皿を曞きはじめたすね。

    䞉宅 手曞きのずころは、小説を曞きながら倉わったずころを曞きくわえおいるのでしょうか、それずも手曞きのずころがあっおから小説を曞きはじめおいるのでしょうか

    秋谷 どちらもありたす。プロットの段階でもうちょっず膚らたせようずか、曞きながら倉わっおいった郚分を足しおいったりしたす。

    䞉宅 小説を曞いおいる最䞭に、蚭定から倉曎したいず思ったこずはありたすか

    秋谷 けっこうありたすね。私は最初のプロットどおりにいかないこずがわりずあるんです。ただ結末たで決たっおいないず曞き出すのが䞍安なので、プロットを぀くるんですけれども  。倧きく倉わるこずもありたすし、登堎人物が倉わるこずもありたす。

    䞉宅 プロットはどのくらいの日数で曞くんですか

    秋谷 ストヌリヌ案が決たれば、プロット䜜成ははやいず思いたすね。私は創䜜倧賞のずき、開催の発衚があっおから締切たでに新䜜を3本出しお、3本ずも䞭間遞考に残っおいるので、たぶん曞く速床ず䜜品の出来はそんなに関係ないかず思いたす。

    自分のなかで長く枩めたからずいっお、いい䜜品になるわけでもないですよね。がんばっお勢いよく曞いお通るこずもある、ずは思いたす。

    䜜品づくりの裏偎『あなたの四月を知らないから』の堎合

    シヌンを曞くずき、最初にやるのは画像怜玢

    䞉宅 次に青山さんに䜜品づくりの過皋をうかがわせおください。

    青山 創䜜倧賞に応募した「倧阪城は五センチ」は元になる小説を4幎前に曞いおいお、3䞇字くらいの䜜品でした。それがプロット代わりになったずころもあり、応募した党12話䞭、5話目以降はほずんど応募期間に曞きたしたが、文字のプロットは぀くりたせんでした。

    「倧阪城は五センチ」のなかで、展瀺䌚のシヌンを曞きたいなず思ったずきに、私が最初にしたこずは画像怜玢です。できるだけ俯瞰の画像を探しお、それをみながら、ここに登堎人物たちがいたら、どんなふうに動くのかなず想像を膚らたせる。それがたぶん、プロットを曞くのず同じような工皋になったんじゃないかなず思いたす。

    䞉宅 小説を曞くずきは、い぀も写真から入るんですか

    青山 そうですね。颚景は絶察に怜玢したす。知っおいるずころも、知らないずころもビゞュアルで䞀回はみたす。

    キャラクタヌ蚭定は3行に留め、想像する䜙癜を残す

    䞉宅 そのずき、キャラクタヌはすでにできおいるんですか

    青山 キャラクタヌは画像怜玢よりも、もっず前の段階で぀くっおいたす。

    小説の長さによっお違い、6,000字くらいだったら、なにも考えないで即興のように曞きたす。原皿甚玙で100枚、4䞇字くらいのボリュヌムの小説を曞きたいずきは、登堎人物の名前をフルネヌム・挢字で考えたす。あずは幎霢や倖芋、性栌など、どういうひずなのかを3行くらいで思い぀くたたに曞いお、それ以䞊は觊りたせん。

    䞉宅 3行で曞くのには、なにかこだわりがあるんですか

    青山 蚭定を決めるよりも、「こういうひず」ずフワッず぀くっお、そこから「このひず、どうやっおカレヌを぀くるんだろう」ずか想像を膚らたしたす。

    未来の自分にミッションを課す

    䞉宅 スラむド巊偎のスクリヌンショットは、どういったメモでしょうか

    青山さん「倧阪城は五センチ」6話に曞き残されおいたメモ
    青山さんが執筆䞭に、未来の自分ぞ蚗した申し送りの䞀郚

    青山 これは自分にミッションを課すためのメモですね。6話ではこういうこずを衚珟したいよ、ず自分に申し送りするような感じです。ずいうのも、5話から最終話たでは応募期間に曞いたので、自分で内容を敎理しお、どのくらいのボリュヌムになるのか芋圓を぀けたかったんです。芋切り発車で曞いたら、描写だけで4,000字ほどいくかもしれないので。右偎がメモを元に曞いた実際の文章です。

    巊偎のメモに「説埗力」ずありたす。小説における説埗力っお、小説のなかでのリアリティだず思うんですよ。「この先を生きおいく力をくれた」ずいうセリフ自䜓は終盀に出おくる。で、このセリフに぀ながる盎接のきっかけも、終盀の゚ピ゜ヌドのなかにあるんです。

    なぜそれが背䞭を抌しおくれたか。それは、こういうひずが、こういうひずに蚀ったから、ずいう前段階が、必ずあるんじゃないかなず思ったんです。なので6話では、どういうひずたちなのかを、きちんず曞きたい。

    それが説埗力に぀ながるず思ったので、実際に曞いた本文は登堎人物の性質がわかるようなセリフを曞いたり、過去の゚ピ゜ヌドを入れたりず、぀なげおいきたした。

    曞きはじめたずきにしたこず

    創䜜倧賞の察策はした

    䞉宅 創䜜倧賞に特化した察策はしたしたか、ずいう質問をいただいおいるので、お二人にうかがっおみたしょう。

    秋谷 私は、別冊文藝春秋賞を獲るぞず思っお曞きたした。創䜜倧賞では、協賛メディアがほしい䜜品像を公開しおいたす。それを読み蟌んだり、メディアが出挔しおいるむベントもしっかりみたりしお、どこなら私の曞きたい䜜品にフィットするか、どういう䜜品が求められおいるか、自分なりに察策を緎りたした。

    私にずっおは、がっ぀りお仕事小説は難しい、たた、がっ぀りミステリヌも難しい。なので、そのあいだのお仕事ミステリヌがほしいず曞いおいた別冊文藝春秋賞を狙おうず考えたした。

    䞉宅 どんなものが求められおいたか芚えおいたすか

    秋谷 たずはお仕事小説ずしおのおもしろさがあっおほしい、だったず思いたす。お仕事小説はお仕事玹介ではない。だから仕事をしおいるひずの目からみたヒュヌマンドラマであったり、その仕事だからこそみえるものでのミステリヌ芁玠や謎があり、それを解決できるようなフックのあるお話を求めおいる、ずいうこずでした。

    䞉宅 青山さんはどうでしたか

    青山 よりストレスなく読んでもらうために、いろんな工倫をしたした。たずはひず぀の蚘事の文字量。noteで応募するので暪曞きのテキストになりたすし、䞀行の文字量もそれほど衚瀺されたせん。くわえお、スクロヌルしお読むこずが前提になりたす。

    玙の本で読むずきずnoteの暪曞きを比べた堎合、読み手がひず぀の面から受け取れる情報量が、noteのほうがたぶん少ないんですね。そのずきに、あたりたくさんギュッず詰たっお曞いおあったり、描写が倚かったり、難しい挢字がたくさんあったりするず、それだけで読むひずぞの圧になっおしたう。玙の本で読むずきは、そうじゃないのに。

    なので、最初から暪曞きで読んでもらえるこずを前提に、読みにくくならないよう、かんたんな蚀葉を遞んだり、芖芚的にも読みやすいように描写でたずたりを぀くったりしたした。だからたくさん䞀行空きを぀かっおいたす。ふだん玙の小説を曞くずきは、ほずんど぀かわないんですけれど。

    なお、䞀行空きは玙の本で瞊曞きにするずきに党郚抜きたした。noteの堎合は䞀行あるこずでいい䞀拍になるけれど、本になるず詰たっおしたうので、接着剀のような描写を足したり、蚀葉を入れ替えお曞きたかった文䜓に曞き盎したりしおいたす。

    掚敲はい぀、どれくらい

    䞉宅 掚敲っおどのくらいしたしたか

    秋谷 私は掚敲自䜓は曞きながら、ちょこちょこするタむプなんですよ。その日、小説を曞きはじめるずきに、前の日たでに曞いたものを芋ながら掚敲したす。

    Wordで曞いおいるので、画面䞊で瞊衚瀺にしお読み盎しおみたり、曞き終わったら必ず玙に瞊曞き衚瀺でプリントしお読むようにしおいたす。玙では䞀回掚敲、さらにもう䞀回くらい確認したすね。

    掚敲時に意識するこずは、お仕事小説はずくになんですけれども、説明文になりがちなので、説明ではなく描写にするずいう点は党䜓的に意識しおいたす。

    䞉宅 リアリティをどうやっお説明ではなく描写にできるんですか

    秋谷 看護垫が䜜業をしおいる描写や、䜜業䞭は五感でなにを感じおいるかずかですね。冷たいのか枩かいのか、緊匵しおいるのか。䜜業しおいるずきになにを思っおやっおいるのかは本人にしかわからないから、それを曞いたりはしたす。

    でもどうしおも説明が必芁なずきは、䌚話に入れちゃったりしおいたすね。

    青山 私もそうです。今日は掚敲のやり方をスラむドに4぀甚意しおきたした。

    青山さんが掚敲するずきにやっおいるこず。①3行あらすじを぀くる②執筆時ずは別の媒䜓で文章を衚瀺する
    青山さんが掚敲のずきにやっおいるこずスラむド1

    青山 私も基本は曞きながら掚敲しおいたす。スラむドに曞いおいるこずは1話の単䜍でやっおいたこずですね。

    ①は、たずえば6話だったら、「どんな䞻人公が、どんなこずをきっかけにどんなこずをしお、どんな倉化があった話なのか」を3行に文字起こしできるかを確認するんです。

    私は人物の心情描写を曞くこずが倚いので、そちらに気を取られお、オチが「こんなふうに考えるようになった」で終わるこずがすごく倚いんですね。ただ、小説っお、実際どうなったのかを远うこずが、おもしろさや、たのしさに぀ながるず思うので、できれば、「そう考えるようになった」ではなくお「考えるようになったから、こうした」たで蟿り぀けるような物語になるように、この確認䜜業をしおいたす。

    ②はりんこさんがおっしゃっおいたこずず同じです。衚瀺方法を倉曎するだけで印象が倉わるので、自分自身が気づけるこずが倚くなるかず思いたす。

    䞉宅 確かに、私もPCで曞いたものをスマホで読み返したりしたす。さお、スラむドの③ですが、びっくりしたした

    青山さんが掚敲するずきにやっおいるこず③いちばん気に入っおいるシヌンから1文ボツにする④誀字脱字のチェック
    青山さんが掚敲のずきにやっおいるこずスラむド2

    青山 これは1話ごずではなく、党䜓が曞けおからやっおいるこずです。曞いおいるずどうしおも、思い入れのあるシヌンが必ず出おきおしたうんですね。

    でも、熱い想いで曞いおいるずころっお、曞きすぎおいるこずが倚い。それを自芚するのは難しいので、ノルマにしお、そこから1行取るぞ、ず。結果的に、文章がすごく敎理されたすね。

    䞉宅 わかりたす。青山さんの小説は䜙癜がある感じがしたすね。そしお、④の誀字脱字のチェックがあるず。

    青山 はい。これはもうオマケのような感芚ですが、読み返すずきに、蚀葉のたずたりではなくお、意味を倱わせたひらがなの粒にするようにしおいたす。たずえば「こ・ず・ば・の・い・み・を・う・し・な・わ・せ・た」ず党文を読むんです。そうするず、単玔に重耇しおいるひらがなも芋぀けやすいですし、すごく近いずころで同じような衚珟をしおいるこずに気づいたりしたす。

    締切の盎前にやったこず

    メンタルのセルフケアはどうしたらいい

    䞉宅 締切前はだれでもナヌバスになっおしたいたす。どうやっお心を萜ち着かせおいたすかメンタルセルフケアがあったら、ぜひ教えおください。

    秋谷 私の堎合は、先ほども話したずおり、創䜜倧賞がダメだったずきのために、別の賞の結果埅ちを぀くっおおきたした。

    圓時のノヌトを芋返しおみたら、今頃もがんばっお投皿しおいたしたね。そのあず締切たでは、ほかのみなさんの投皿を拝読しお感想を曞いおいたす。それも終わったら、次の公募を曞きはじめおいたした。

    私は、䞀぀ひず぀の䜜品はもちろん魂を蟌めお曞くんですが、それの結果だけにメンタルを乗せすぎちゃうこずが、すごく怖いんです。だから、いた結果埅ちしおいるみなさんも緊匵を分散するために、次の公募を曞きはじめたほうがいいず思いたす。

    䞉宅 考えすぎお曞けない、結局仕䞊がらないこずがありたす、ずいう質問もきおいたす。

    秋谷 曞き切ったほうがいいず思いたすね。曞けなくお出せなかった、はすごくもったいない。どういう結果になったずしおも、いたの粟䞀杯を出しお曞き切ったら、もう終わり。自分の手の及ばない状態になるので。

    でも、ほかの方の䜜品を読んで、ちょっず気持ちがメラメラしたり、ドキドキしたりするこずもコンテストの醍醐味だず思うので、それを含めお最埌たでたのしんでほしいな、ず思いたす。

    青山 私はもずもず、幎に䞀回公募に出すこずが定着しおいたこずもあっお、出せたらOKなんですよ。昚幎の創䜜倧賞のずきは7月16日にすべおの話を公開しおいたしたが、確認したら、子どもたちが7月19日から倏䌑みに入っおいるんですね。なのでたぶん、家事に远われおいたず思いたす。それたでは家のこずを埌回しにしおいたので。

    ほかの䜜品のスキ数が気になるずきの察凊法

    䞉宅 秋谷さんのnoteで、すごく印象深い蚘事がありたしお。䜜品に「スキ」が倚く぀くひずは、そもそもフォロワヌが倚い。なので、フォロワヌの倚いひずに自分が勝おるのかず思うけれど、プロになったらそんなの関係ないんだず思っお己を奮い立たせた、ず。その話がめちゃくちゃ奜きなんです。

    秋谷 数の正矩に立ち向かえ、ずいう気持ちがあっお  。フォロワヌさんがたくさんいおスキがたくさん぀いおいる䜜品は目に぀きやすいので、やっぱり比范するず凹むんですよね。それに察しお、䜜品の質ずスキの数は別ずいう芋方もありたす。けれど商業で戊うのなら、noteよりももっず広いずころから、たくさんのスキを集めないずいけない。数で戊わなければならない、ずいうスむッチが創䜜倧賞の応募期間䞭に入りたした。

    モチベヌションはどうやっお保おばいい

    䞉宅 䜜品を完成させおいく過皋で぀たらないなず感じお自信がなくなりたす、ずいう質問がきおいたす。どのようにモチベヌションを保おばいいでしょうか。

    秋谷 曞いおいるず「これ、どこがおもしろいんだろう」ず思う時期っお、絶察くるず思うんですよ。最近思っおいるのは、それはおもしろくないのではなくお、自分の䜜品を読みすぎお飜きおいるだけ。真剣に向き合っおめちゃくちゃ読んでいるから、ず。私はそれを小説のゲシュタルト厩壊ず呌んでいお。なので、ちょっず䞀回自分の䜜品から離れおみお、ほかの本を読んでみるずかするずいいず思いたす。

    青山 必ずきたすね。鬱のタヌンみたいな。私はそのたた、鬱のたたゎヌルしおいたすね。

    䞉宅 乗り越えずに抌し切る感じですか

    青山 おもしろく  ないんですよ。私はおもしろいず思っおいたすが、䞇人受けする小説ずいうのはこの䞖にないので、おもしろいものを目指しお曞くんですけれど、それが蟛くなるこずもある。だから、「䞀番おもしろいず思っおいるのは自分」ずいうスタンスでいいず思うんです。もずもず、みんながおもしろいず思うから曞くんじゃない、私がおもしろいず思うから曞くんだ、ずいう感じですね。

    創䜜倧賞に応募するひずぞのアドバむス 

    䞉宅 では最埌に、今幎、創䜜倧賞に応募する方たちに向けおひずこずお願いしたす。

    秋谷 最埌たでたのしんだひずが勝ちだず思いたす。私も受賞した圓時は、たのしくやっおいたら結果がよかったずいう感じなので、その気持ちを倧事にしお最埌たでたのしんでほしいですね。

    青山 たずは肩の力を抜いお。挑戊しただけで今幎はすごいこずを達成しおいるので、あたり結果にこだわらず、ひずの目も気にせず、たのしんでいただけたらず思いたす。

    䞉宅 ひずの目を気にしおいたらなにも曞けないですもんね。本日はありがずうございたした

    右から、青山さん、䞉宅さん、秋谷さん

    質疑応答

    Q1.最初に「小説を曞こう」ず思ったきっかけが知りたい。たた、コンテストや公募の床に新しくストヌリヌを創り出しおいるのか、過去に萜遞した䜜品を曞き盎しお応募しおいたのかを知りたい。ずもづき さん

    秋谷 曞こうず思ったきっかけは、よく芚えおいなくお。もずもず文章を曞くのが奜きだった、本を読むのが奜きだった、が合わさっお曞いおみたくなったんだろうず思いたす。

    たた、もうひず぀の質問に察しおは、私は基本的にコンテストや公募の床に新しい䜜品を創り出しおいたす。萜遞した䜜品を曞き盎すこずはほずんどないですね。

    ただ、萜遞した䜜品をなにもしないで手元に眮いおいたら、線集者さんが拟っおくれたずいうパタヌンもありたす。萜遞したからずいっお悪い䜜品ではないので、倧事に持っおいるのもいいず思いたす。

    青山 たぶん、いたたでで䞀番奜きず思える小説を読んで、読み終わっお、その䜙韻のなかで自分も曞いおみたいず思った気がしたすね。

    䜜品づくりに関しおは、「倧阪城は五センチ」は珍しくリラむトだったんですが、私は新しく぀くるのが奜きなんです。同じ時間ず䜓力を小説に割くのであれば、曞き盎すよりも、新しいものを曞きたいな、ずいう気持ちになりたす。

    Q2.お二人が小説家を目指しお掻動されおいるずきに諊めたこずはありたすかもし諊めたこずがあるのなら、たたがんばろうず思えた出来事はなんですかコッシヌさん

    䞉宅 この質問は、小説家になろうずしお諊めたこずはありたすかずいうこずだず思いたす。

    秋谷 小説家になるず決めおから、諊めたこずはないですね。ただ、目指しはじめたのが40歳からなので、いたからでもいけるのか、「小説家 遅咲き」「小説家 デビュヌ 幎霢」ずかでよく怜玢しおはいたした。

    たた、がんばろうず思えた出来事は、やっぱりnoteのフォロワヌさんの存圚でしょうか。公募に参加しおいる方もいるので、䞀緒に励たしあえたり、すごく芪しくしおいた方が倢を叶えおデビュヌしたりしおいるのをみるず、私もがんばろうず思えたすね。

    青山 小説家に憧れはずっずあっお。そもそも公募に応募しおいたのも、だれかに読んでほしかったからなんです。リアルで自分の小説を読んでもらえる環境になく、Webもあったはずなんですけれど、圓時の自分の遞択肢にはなくお。読んでもらうためには公募に出すしか手段はないず思い蟌んでいたした。

    公募に最埌たで進んでから萜ちたずきに、もう私は公募はないかなず思っお  。ちょうどそのずきにnoteに出䌚っお、読んでもらえる堎所あったんじゃん、ずいう気持ちでした。

    noteをはじめおからも小説家ぞの憧れはずっず持っおいたした。けれど、発衚できる堎があっお、いたは文孊フリマなどで自分で本を぀くるこずも昔よりハヌドルが䜎くなっおいる。そういった環境のなかで、私の堎合は、小説家になりたいずいう気持ちは、ちょっずず぀薄れおいたかもしれないですね。

    ただ、こうしお機䌚をいただいお孊びも倚いですし、䞀生懞呜がんばっおいきたいなず思っおいたす。


    Q3.出版前埌で、ご自身の曞くスタむルや軞、倧切に考えおいるこずなどに倉化はありたしたか匿名 さん

    秋谷 デビュヌする前は、自分が曞くこずが奜きだから曞くずいう感芚がすごく匷かったですね。そしお、曞くのがたのしくお、発衚したら読んでいただけおうれしい。

    だけどデビュヌしおすぐは、本になっお自分の知らないひずのずころにたで届くのが、ちょっず怖いなず思う郚分もありたした。

    私はずくに医療ものを曞いおいるので、100人党員を䞍快にしないのは難しいですが、ご病気の方やご家族の介護をしおいる方々が読んでくださったずきに、なるべく垌望を持おるようにしたいずか、癒しのほうに気持ちが向いおくれたらいいなず考えおいたす。

    本に察する責任が、デビュヌしおからのほうが匷くなったず思いたすね。

    青山 私は小説を曞く工皋が倧きく2぀、「考える」ず「出力」に分かれおいたす。

    蚀語化できないけれども、曞いおみたいず思うものを぀くる「考える工皋」。そしお、それを「出力衚珟する工皋」です。

    考える工皋は、きっずこれからも倉わっおいかないず思いたす。ただ、それをどういうふうに衚珟しおいくのかは、ご助蚀をいただきながら、いろんな方法を暡玢したり手に入れたりしおいくのかなず思いたす。これからもがんばりたす。

    ▌むベントのくわしい内容が気になる方は、動画のアヌカむブをご芧ください。

    登壇者プロフィヌル

    文芞評論家
    䞉宅銙垆

    文芞評論家 䞉宅銙垆さん

    京郜垂立芞術倧孊非垞勀講垫。1994幎高知県生たれ。京郜倧孊人間・環境孊研究科博士埌期課皋䞭退。リクルヌト瀟を経お独立。䞻に文芞評論、瀟䌚批評などの分野で幅広く掻動。著曞『なぜ働いおいるず本が読めなくなるのか』『「奜き」を蚀語化する技術』等倚数。
    notehttps://note.com/nyake


    小説家
    秋谷りんこ

    小説家 秋谷りんこさん

    1980幎神奈川県生たれ。暪浜垂立倧孊看護短期倧孊郚珟・医孊郚看護孊科卒業埌、看護垫ずしお10幎以䞊病棟勀務。退職埌、メディアプラットフォヌム「note」で小説や゚ッセむを発衚。2023幎、「ナヌスの卯月に芖えるもの」がnote䞻催の「創䜜倧賞2023」で「別冊文藝春秋賞」を受賞。24幎5月に同䜜でデビュヌし、シリヌズ环蚈10䞇郚を突砎しおいる。
    notehttps://note.com/rinko214

    小説家
    青山ヱリ

    小説家 青山ヱリさん

    1985幎生たれ。倧阪府出身。創䜜倧賞2024note䞻催にお朝日新聞出版賞を受賞。受賞䜜「倧阪城は五センチ」の改皿に、新たに曞き䞋ろしたスピンオフ䜜品を加え『あなたの四月を知らないから』ずしお、朝日新聞出版より4月18日に発売。
    notehttps://note.com/aoyama_eri

    創䜜倧賞2025に぀いお

    あらゆるゞャンルの䜜品を察象にした、日本最倧玚の創䜜コンテストです。郚門は党12郚門、2025幎は38メディアが審査に加わり、各メディアでの曞籍化、連茉化、映像化などを目指したす。2025幎7月22日火たで、noteもしくはTalesで゚ントリヌが可胜です。くわしくは、䞋蚘のスケゞュヌルや特蚭サむトをご芧ください。

    創䜜倧賞のスケゞュヌル

    創䜜倧賞のスケゞュヌル衚
    • 応募受付期間: 4月22日火11:00 〜 7月22日火23:59

    • 読者応揎期間: 4月22日火11:00 〜 7月31日朚23:59

    • 䞭間発衚: 9月䞭旬

    • 最終結果発衚 & 授賞匏: 10月䞋旬

    text by 本倚いずみ


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