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複雑な株式相場とフリスビーの共通点。投資情報の洪水と付き合う方法。

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    情報過多という現代の病

    人間は、情報が多すぎると、少なすぎるときと同じくらい判断の質が落ちます。

    現代の投資家は情報の洪水に溺れています。「もっと情報を集めれば勝てる」と思い込んでいますが、実際は逆です。

    情報が増えるほど、判断は鈍ります。脳が、カロリー消費を抑えるために、省電力モードに自動的に入ってしまうからです。

    脳は常に判断しています。この消費は大変なもので、人体のカロリー消費の25%を占めるとも言われています。当然、疲れがあればあるほど、心配事があればあるほど、本能的に省電力モードで考えるように設計されています。

    省電力モードの脳では、株式投資で勝てません。普通の考えを持ってトレードをすると、負け側に回ります。

    情報は、多すぎるほうが、危険です。では、どうしていくとよいか?


    フリスビーが教える意外な真理

    投資を上達することは、フリスビーをうまくキャッチできるようになるのと似ています。

    ド真面目に考えると、『フリスビーをキャッチする』という行為は、複雑な物理的な計算や風速、回転数を考慮した計算が必要なように思えます。

    私は、実際、どこに飛んでくるか『明確な位置』を言えと言われたら、絶対に算出できません。
    しかし、実際には、私たちは、そんな計算なしにフリスビーをキャッチできます。なぜでしょうか?

    それは、単純な、目視と結果を積み重ねた『経験則』に最大限集中しているからです。
    「あのカーブだと、こっちに手を伸ばせば取れそうだ」という、繰り返しの目視と結果のフィードバックの経験則を、フル活用しているからです。

    これを、できうる限り言語化することを試みますが、断片的で、完ぺきではありません。でも、「この向かい風だと、あ、ほらあのフリスビーのうごき、、、うん、手前で落ちちゃったね、やっぱり」とかは、分かるのです。


    さて。問題です。

    『最もダメな、フリスビー上達のアプローチ』とは何でしょうか?

    それは、風速の計算や、回転数の物理演算機を使ってシミュレーションを行い、その数値モニターを見ながら手を伸ばすことで、数値から導かれる理論を理解してゆこうというアプローチです。

    このたとえ話。もう分かりますね。

    この『ダメなフリスビーの上達方法』の話は、
    『ダメな株式投資の上達方法』と、とても似ています。

    株式投資を上達させようと、このような『着地点を正確に算出できる物理演算機』を作り上げようとしている人がいたら、考え直すべきです。


    複雑な問題ほどシンプルな解決策

    問題が複雑であるほど、解決策は単純でなければなりません。

    相場は無数の要因が絡み合う、極めて複雑な問題です。だからこそ、投資判断はシンプルでなければならないのです。

    「株価が上がっているから買う」
    「PER15程度の銘柄で、一番ビジネスに魅力を感じたものを選ぶ」

    こんなシンプルなルールが、実は最も強力だったりします。


    シンプルなルールがロバストな理由

    『シンプルなルール』は、未知の現象に対してロバスト(強靭)です。

    複雑なルールは、想定外の事態に対応できません。「こんなケースは考えていなかった」と混乱してしまいます。

    フリスビーのたとえ話を思い出してください。

    苦労して作った正確無比な物理演算シミュレーターは、フリスビーがちょっと欠けた瞬間計算が狂います。この演算機を、『フリスビーの欠け方』を考慮して計算もできるように、、、とさらに複雑していこうという試みは、演算機が複雑で高度であればあるほど、追いつかなくなります。
    そして、その計算機に頼り切るほど、計算が狂えば意味がなくなってしまう。

    一方で、飛んでくる軌跡に集中して何度も繰り返し見てきて、シンプルな判断をしている人には、「あれ、欠けてるぞ」と1度ミスした後、すぐにを補正ができます。

    シンプルだからこそ、「これが**ってことは、、〇〇って調整がいるかな?」と、人間の判断で『補正』をコントロールできるのです。

    正確無比な演算シミュレーターになるほど難しい。

    シンプルなルールは、どんな相場環境でも、一定の機能を果たし続けます。

    ※これは生成AIが、既存のシステムに比べて、いかにロバストであるかの例でもあるのですが、別の話なので割愛。


    経験則という最強の武器

    フリスビーをキャッチする時、私たちは複雑な計算をしません。経験則に従って手を動かします。

    投資も同じです。複雑な状況になればなるほど、変化があればあるほど、予期せぬことが起きれば起きるほど、シンプルな経験則の方が役に立ちます。


    情報断食のすすめ

    情報を増やすのではなく、『自分がコントロールできるという感触を得たパラメータ』に集中して、使いこなし、そぎ落とし、凝縮してゆくことを考えるべきです。

    そのマクロ情報は、あなたの投資に役に立っている情報ですか?

    「知らない」ことを恐れてはいけません。「知りすぎて、すべてを考慮する」ことの方が、よほど危険です。

    フリスビーをキャッチするように、繰り返し練習しながら、自分にしっくりくる、シンプルで直観的な法則を見出して相場と向き合い続ける。

    これが、情報が多すぎる現代の投資家に求められる姿勢だと思います。

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