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「テクニカルはお絵描き」と見下す、ファンダメンタル投資家への警鐘

    テクニカルを無視する姿勢が、成長を止めている

    ファンダメンタルズこそ投資の王道。その信念は素晴らしいものです。

    しかし、チャート分析を「ギャンブル」や「お絵描き」と、心のどこかで見下していないでしょうか。その姿勢こそが、資産形成にブレーキをかけています。

    「テクニカルの達人」の本当の姿

    凄腕のテクニカルトレーダーは、想像以上に企業のファンダメンタルズを理解しています。

    「この企業、なんか面白そうだな」という感覚的な評価などしていません。 目先の四半期決算が良いか、来期の計画値がどうなりそうか。その程度の業績見通しは、呼吸をするレベルでとらえた上で、チャートについて話しています。

    「でも、そこまで細かくは見れてないだろ」 そう言いたくなる気持ちはわかります。その通りです。彼らは、数値的な細かさをそれ以上追究しません。なぜなら、その先の深堀作業が勝率に大きく寄与しないことを、経験から知っているからです。

    おおまかに「スペックが高いし、割高でもないし、目先の決算は良さそう」
    これでいい。

    彼らの主戦場は、その先です。 その好決算という『大まかなポジティブ』に対して、どれだけの人が買いに来るのか、あるいは売りに来るのか。
    市場の『需給』という生々しい反応をチャートから読み解くことに、全精力を注ぎ込んでいます。

    ファンダメンタルズの把握は、そのための最低限の準備運動にすぎません。

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    成功しているファンダメンタル投資家たちが「決して語らない」ひと手間

    全く逆の視点から見てみましょう。

    本当に成功しているファンダメンタル投資家は、決してテクニカルを無視しません。静かに、しかし確実に、テクニカルの定石を使っています。

    例えば、
    『200日移動平均線が上向きになっている銘柄だけを買う』
    『レジスタンスラインを上に抜けた後で買う』
    こういった戦略を、ファンダメンタル派は、心のどこかで「単純すぎる」と馬鹿にしていないでしょうか。

    テクニカルを極めた人間は、このシンプルなルールのとてつもない価値を知っています。 なぜなら、あらゆる複雑な分析の果てにたどり着くのが、こうした『普遍的なセオリー』だからです。

    それは決して「誰にでもできる雑な戦略」などではありません。むしろ、極めた者だけが理解できる、洗練された境地なのです。

    しかし、成功しているファンダメンタル投資家は、この『当たり前のテクニカルのひと手間』を決して語りません。 なぜなら、それは彼らが全精力を注ぐ専門分野ではないからです。

    「え?タイミングの話?そんなの基本は分かるでしょ」 と、当たり前の基礎をやっているだけであり、下手にテクニカル重視に見られるとミスリードになってしまうから、自著であえて語らないのです。

    私が見るもの全ての測定基準は、終値の200日移動平均線だ

    ポール・チューダー・ジョーンズ


    「期待値3%」を笑う者は、市場から退場する

    ファンダメンタル投資家は、割安で優良な企業を見抜くことが得意です。
    しかし、その銘柄を「いつ買うか」。この最後の問いに対して、テクニカル分析がもたらす『3%』のアドバンテージを軽視できますか?

    ポーカーや麻雀を考えてみれば、その価値がわかります。これらのゲームにおいて勝負は、何百、何千回と繰り返されます。その中で、毎回『期待値がわずかに高い選択』をし続けるプレイヤーと、そうでないプレイヤーとでは、最終的に天と地ほどの差が生まれます。トッププロの強さとは、このわずかな優位性を積み重ねる技術に他なりません。
    投資も、本質は同じです。

    ファンダメンタル投資家は、『株価が向かう方向性』については、強い根拠を持っています。これが最大の武器でありエンジンです。
    テクニカルとは、そのエンジンのパワーを最大化するための『点火プラグ』の役割を果たします。 あなたが「不要」と切り捨てているその知識にこそ、自分の力を爆発させる、鍵になっています。

    ファンダメンタルが『どこに向かうか』なら、テクニカルは『いつ動くか』。ファンダメンタル投資家こそ、テクニカルも学ぶべきです。

    しばらく、『ファンダメンタル投資家こそ知っておきたいテクニカルの話』を書こうと思います。

     
     
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