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〈自由詩〉正当

    人間は
    人間を不愉快と思う生き物
    自分以外の
    あらゆる存在に拒否反応を示す

    同質化とは
    本能的意思決定をもたらす
    故に
    無意識に異端を排除する

    常に異端を警戒する
    A、はアルファベットに同質化を求め
    あ、のような平仮名を排除する
    次に
    アルファベットの内の
    異端を探そうとする
    例えばS、C
    何故、彼らは曲がっているのか

    正当なアルファベットとは
    直線的であるべきだ

    アルファベットたちは次々と脱落する

    Aは思う
    Zこそ我らが王、偉大なZよ

    次にAは思う
    LやIは単純化しすぎる
    平仮名よりはましだが、下劣な奴らだ
    こうして
    異端は次々と生まれ、排除された

    最後にAとZのみが残る
    偉大な私たちよ、栄光あれ

    気づく

    今や、アルファベットの多数派とは
    AとZ以外のグループ
    リーダーのSはいう
    醜いA、Zめ
    追放だ、アルファベットの恥さらしめ

    それに比べて
    平仮名、なんと美しい曲線だろう

       ✳

    あ、は言う
    丸のない、い、こ、た、
    あれで我ら平仮名のつもりらしい
    笑止千万ではないか

    これが人間
    人間とは
    常に、人間を不愉快と思っている

    人間は
    人間を不愉快と思う生き物
    自分以外の
    あらゆる存在に拒否反応を示す

    正当な人間とは
    人間、以外であるべきだ

    #自由詩  20251226(ver1)作品348


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