
短編|忙しい時ほど、丁寧に。
厨房が忙しくなると、どうしても焦る。
注文が重なって、やることが増えて、周りも慌ただしくなる。
そんな時、僕が最近大切にしていることがある。
焦らないこと。
そして、
道具をどんな時でも大切にすること。
手が空いている人を探すこと。
そして、一品ずつ丁寧に作ること。
忙しい時ほど、基本を崩さない。
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仕込みでできることは、しっかりやっておく
忙しくなる前に、できることはできるだけやっておく。
仕込みをしっかりするのはもちろんだけど、僕が意識しているのは片付けも同じくらいの意識している。
使った道具は、必ず元の場所に戻す。
「ここにハサミあったのに」
「ラップないな」
忙しい時に、こうやって道具を探す時間って、意外と大きい。
だから、少し手間でも元の場所に戻す。
台も同じ。
忙しくなれば、どうしても台は汚れてくる。
だから僕は、ある程度料理を出したら、
「そろそろ、台拭こう!」
と声をかける。
ここで大事なのは、言い方。
忙しい時ほど、柔らかく言う。
そうすると、言われた側も「やろう」と思える。
それと、周りを見ることも大切。
自分が手一杯になっている時こそ、少し周りを見て、手が空いている人がいれば声をかける。
一人で全部抱え込まない。
忙しい時こそ、周りに頼ることも仕事の一つだと思う。

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昔の僕は、音を立てて仕事をしていた
昔は、忙しくなるとガシャガシャと物音を立てながら仕事をしていた。
今思えば、
「忙しいから手伝ってほしい」
と、周りにアピールしていたのかもしれない。
そんな自分が変わるきっかけになった出来事がある。

ある時、兄に誕生日のお祝いにお寿司をご馳走してもらった。
カウンター席だったので、僕は楽しみにしていた。
でも、始まってみると、目の前で仕事をしている人が冷蔵庫をバンバン開けたり、物を置く音を立てたりしていた。
目の前にお客さんがいるのに。
その時、
「これは、凄く不快だな」
と思った。
そこで初めて、
「自分もこんなことをしていたのかもしれない」
と気づいた。
それから、なるべく音を立てないように意識するようになった。
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焦らないためには、頭を使う
音を立てないようにする。
それだけを意識しても、最初はなかなか上手くいかなかった。
当時はまだ経験値も少なかった。
でも、少しずつ考えるようになった。
「この料理は、本当に今すぐ必要なのか?」
「これはすぐ作れるから後にやろう」
「今これを煮込んでおいて、先に炒め物を仕上げよう。炒め物が終わったら、煮込みの味を整えよう」
頭の中で順番をつけながら仕事をする。
そうすると、少しずつ焦らなくなった。
動きも無駄がなくなって、音も立てなくなっていった。
最初からできたわけじゃない。
意識すると、最初はむしろ遅くなることもある。
でも、続けていると、それが少しずつ体に染みついてくる。
そして、いつの間にかそれが「普通」になる。
そうすると、動きも料理も早くなってくる。
気持ちにも余裕が生まれる。
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忙しい時ほど、早く動こうとする。
でも、本当に大切なのは、ただ早く動くことじゃないのかもしれない。
焦らず、考えて、丁寧に動く。
道具を大切にする。
周りを見る。
使ったものは元に戻す。
そして、一品ずつ丁寧に作る。
これは料理の仕事だけじゃなく、どんな仕事にも通じることなのかもしれない。
忙しい時ほど、こういう当たり前のことを大切にしたい。
それが結果的に、仕事を早くしてくれることもあるから。
忙しい時ほど、丁寧に。
今の僕が、仕事をする上で大切にしていることの一つです。
みなさんは、忙しい時に「これだけは大切にしている」ということはありますか?
よかったらコメントで教えてください。