
育児は「お手伝い」ではない~育児休業法成立の日に、20年前の父親として感じたこと~
今日、5月8日は「育児休業法」が成立した日です。
1991年にこの法律が誕生してから、社会の中で子育てと仕事のバランスを見直す動きが少しずつ広がってきました。
最近では、男性の育児休業取得率も少しずつ上がってきたと言われます。
しかしそれでも、まだまだ「制度があること」と「実際に使えること」には、ギャップがあるように感じます。
20年前、父親としての“壁”
私が子育ての真っ最中だったのは、今からおよそ20年前。
当時、私のまわりで育児休業を取得できた男性は、正直なところ、ほとんどいませんでした。
✅「職場に迷惑がかかる」
✅「評価が下がるんじゃないか」
✅「空気的にとても言い出せない」
そんな雰囲気が当然のように存在していました。
制度はあっても“取れる空気じゃない”、そんな時代でした。
当時は育児休業を取ると家計に影響が出やすく、稼ぐことを優先せざるを得ない社会環境だったと感じます。
私の知人の中には、子育てとの両立が難しくなり、出産を機に仕事を辞めた女性もいました。
今となってはとんでもない話ですが、まだまだそれが当たり前のようにありました。
今は、昔より“制度”は整っている。でも…
確かに今は、収入面も含めて育児休業をサポートする制度はかなり改善され、男性でも取りやすくなってきた印象があります。
育休中も一定の給付金があり、男性でも取りやすくなってきた印象があります。
しかし、それでも現場の声を聞くと、
✅「昇進に響きそうで不安」
✅「職場の人の目が気になる」
✅「周囲の男性が取っていないから、言い出せない」
といった空気感はまだまだ残っているように感じます。
なかには、有給休暇をつなぎ合わせて何とか対応している、という話も耳にします。
育児に“参加”するだけでいいのか?
ここで一歩踏み込んだ話になりますが、育児に“参加”という言葉には少し違和感を覚えます。「参加」「手伝う」「フォロー」というような状態は自分が主になっていません。副担当です。
“育てる側”の当事者になるという意識が、私は必要だと思っています。
最初は、右往左往でも構いません。私もそうです。
私は一人目の時には、抱っこする際に変な力が入ってしまっており、腱鞘炎になりました。なかなか思うように動けず、役に立てていなかったと感じたこともありました。
頑張ってるお父さんたちへ──ひとつだけ伝えたいこと
もしこの記事を読んでくださっている男性へのメッセージです。
「“お手伝い”だと思っている限り、いつまでも“主役”にはなれません。」
育児は「母親が主」ではありません。
父親が「いてもいなくても変わらない存在」でいるのは、とてももったいない。
たとえ一緒にいる時間が短くても、
「家族の暮らしを一緒につくっている」という体験は、人生を豊かにします。
制度があるなら使わせてもらいましょ!
少し大きなことも書きましたが、現実問題会社には気を遣いながらの取得になろうかと思います。なので、会社に対しては「ありがたく使わせてもらう」くらいの気持ちでもいいと思います。
ただ、使うことに引け目を感じる必要はありません。
子育てに主として参加し、全員参加で家族の暮らしを作っていきましょう。