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【徒然日記】縁は自然に生まれるものか

    今日は、人と人との縁の話。


    喫茶店を始めてから、人との縁について考えることが増えました。

    店に来てくださるお客様を見ていると、大きく分けて三つのご縁があります。

    一つは、父との関係があった方々。
    一つは、新しく店ができたからと足を運んでくださる町の方々。
    そしてもう一つは、これまで私と付き合いのあった方々です。

    もちろん、人との縁をそんなに簡単に分類できるものではありませが、これまでの人生で積み重ねてきたものが少しずつ形になって見えてくるような気がする瞬間があるんです。

    続いていく縁には、ある共通点があるようにも感じています。

    お世話になった人。
    一緒に頑張った人。
    苦しい時期を知っている人。

    そういう人たちは、こちらが思っている以上に足を運んでくださいます。

    逆に、受け取るだけだった関係は続きにくい。
    互いに何かを積み重ねた縁ほど残りやすい。

    店を始めてから、そんなことを感じる場面が増えました。

    人との関係というものは、時間の流れの中で少しずつ形を変えていくのだと思います。

    そして、人と人との間にあるものは、少しずつ選り分けられていく。

    残る縁もあれば、離れていく縁もある。

    それはきっと、とても自然なことなのだと思います。


    私は以前から、身内をあてにした商売はしないと決めています。

    父の知人だから来てくれる。
    友人だから応援してくれる。
    そうしたことはありがたいけれど、それだけに頼るつもりはありません。

    けれど、常連さんになっていただけそうな方々のことを思い浮かべると、どこか身内に近い感覚があるのです。

    感情的に気になるポイントをお互いにわかっていて、好きな飲み物を知って、近況を聞いて、何気ない会話を重ねていく。

    そうしているうちに、気がつけば「また来てくれるだろうな」と思える存在になっている。

    身内だから来てくれるのではなく、来てくださるうちに、少しずつ近しい存在になっていく。

    縁というのは、そういうものなのかもしれません。

    そして、それは私の望むところでもあります。

    私はコーヒーを売りたいわけではありません。
    ホットサンドやスコーンを売りたいわけでもありません。

    私と話したい人。
    私の近くでゆっくりしたい人。
    私との空気感を楽しみたい人。

    そういう人たちと時間を共有したいのです。

    突然、「行きたいな」と思って店に来てくれる人がいる。
    予定になかったのに顔を出してくれる人がいる。

    そんなことが、とても嬉しい。

    商売として考えれば、効率の良い話ではないのかもしれません。
    けれど、私が作りたいのは、ただ飲食を提供する場所ではなくて。

    人と人との縁が少しずつ育ち、気がつけば「こんにちは」と言えるようになり、やがて「また来ました」と笑い合えるようになる場所です。

    縁は自然に生まれるものなのか。

    答えははっきりとはしないけれど、少なくとも今の私は、多くの人が積み重ねてくれた縁の上に立っています。
    そしてこれからも、その縁の続きを、育てていきたいと思っています。

    noteのみなさんとの縁も、育っていったら嬉しいです。

    今日は、今だから話せることや、昔の思い出話がいくつも飛び交った日でした。そういう記憶を懐かしみ、頼りにしつつ、今日はゆっくり眠ろうと思います。

     
     
    教員を退職して喫茶店はじめました 誰かの悩みに寄り添って 「それなり」の気持ちでいられる場所に 詳細は固定記事へ 月:【喫茶小話】【マスターの選書】 火:☕【徒然日記】 水:【自由詩】【BGM】 木:☕フリー 金:【徒然日記】 土:【自由詩】 日:☕フリー ☕は一部限定記事