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Photo bysppc666

学校にポケモンカードを持っていく、という支援【不登校支援】【HSC】【小学2年】

    息子は最近、朝、教室に一人で入れるようになってきた。

    以前は、教室の中まで私が付き添わないと、入ることができなかった。

    「行きたくない」というより、

    「行きたい気持ちはある。でも、教室に入ろうとすると不安になる。」

    そんな感じだった。

    一歩入る。次は二歩。

    そんなふうに少しずつ練習していたものの、教室という空間への不安を、なかなか拭い去ることができずにいた。

    でも最近、ある支援をきっかけに、一人で入れるようになってきた。

    それは、ポケモンカードを先生に見せるというものだ。

    息子はポケカが大好き。

    ポケカを持って学校へ行き、先生に見せることになっている。

    支援級の先生が提案してくださった支援なのだが、はじめに聞いたときは、「え……いいんですか?」と思ったのも事実だ。

    学校には学校のルールがある。

    そもそも、ポケモンカードなんて、

    「普通なら、持ってこないよね」って。

    もちろん、持っていったカードは先生に見せたらすぐに回収する。

    学校のルールや周りへの配慮は、大人が裏でそっと支えている。

    それでも先生は、支援の一環として提案してくださった。

    その結果、息子にとってポケカは、「教室に入る」ことへのハードルを下げてくれるものになった。

    「教室に入らなきゃ」ではなく、「先生にポケカを見せたい」。

    その気持ちが、不安よりも少しだけ前に出てくれる。

    そして、その気持ちを力にして、一人で教室に入る。

    これって、よく考えると面白い。

    ポケカを持っていくこと自体が、目的なのではない。

    そのことは、もちろん本人も分かっている。

    ただ純粋に「先生に見せたい」。

    その気持ちが、一歩を踏み出す原動力になっている。

    私は以前、「できるようにするためには、何度も練習しなきゃ」と思っていた。

    「一人で教室に入れない」なら、何度も入ってみる。一歩でもいいから、一人で入ってみる。

    そんなふうに、できるようになるための練習を重ねることばかり考えていた。

    でも、それだけじゃなかった。

    「どうしたら、一人で入れる環境になるんだろう?」

    そんな視点も必要だったんだ。

    子どもが動けないとき、つい「どうしたらできるようになるだろう」と考える。

    でも、本当に必要なのは、頑張らせることではなく、その子が動き出せるきっかけを一緒に探すことなのかもしれない。

    毎朝、「今日はどのカードを先生に見せようかな」とワクワクしている息子の姿がある。

    息子が今、一人で教室に入れているのは、単に「ポケカがあるから」だけではないと思う。

    先生が、「これを支援として使っていいよ」と認めてくれていること。

    「これなら教室に入れるかもしれない」と、息子自身が思えること。

    環境と、周りの大人への信頼。そして、教室という空間への安心感。

    何より、「できた」という小さな経験が積み重なっていること。

    その全部が合わさって、今の一歩につながっているんだと思う。

    ママがそばにいないと不安で入れなかった教室。

    一歩入るのが精いっぱいで、すぐに泣いて引き返していたあの場所。

    そこに今、息子は「先生にこれを見せるんだ」という目的を持って、自分の足で歩みを進めている。

    それは紛れもなく、息子自身が勇気を出して踏み出した一歩だ。

    「普通なら、学校にポケカなんて持っていかない。」

    たしかに、そうかもしれない。

    でも、普通にはない方法が、この子にとっての「できる」を生み出すことがある。

    子どもを「普通」に合わせることだけが、支援じゃない。

    その子がその子らしく、自分の力を発揮できるように、環境のほうを少し変えてみる。

    それも、支援なんだと思う。

    今朝も息子は、ポケカを持って教室へ入っていった。

    私は、頼もしくなったその背中を見つめながら、

    「ポケカ、すごいな。」

    そして、

    「先生、本当にありがとう。」

    と、心から思っている。

     
     
    カウンセラーとして活動中のゆきです! がっつり心理系の記事というよりは、日常の出来事をもとに 学んできた知識を織り交ぜながら、自分考えを 自分のペースで発信できたらと思います(/・ω・)/

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