自浄作用の無い組織の危険性
組織の崩壊と聞くと、
大きな不祥事や突然の経営危機を
思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし実際には、崩壊の多くは静かに進みます。
自浄作用のない組織の本当の危険性は、
崩れていく最中に中にいる人たちが
誰も気づかないことです。
その過程は、
次のような段階を踏むことが多いと言われます。
・小さな違和感が生まれるが、「忙しいから仕方ない」と流される
・同じ問題が繰り返されるが、「前からそうだから」と慣れていく
・声を上げた人が孤立し次第に誰も言わなくなる
・優秀な人から先に、静かに去っていく
・残った人たちは、それを「普通」だと感じるようになる
・ある日、大きな問題が起き、「なぜ誰も気づかなかったのか」と問われる
この中で、特に危ういのは、
最後の段階まで「異変」として認識されないことです。
毎日少しずつ悪化する環境の中にいると、
変化が見えなくなります。
いわゆる「ゆでガエル」の状態です。
新人の看護師、介護士、リハビリ職は
この変化を、
組織の中で最も早く感じ取る存在でもあります。
入職したばかりで、外の基準を持っているからです。「この職場、少し変かもしれない」
という違和感を真っ先に抱きます。
その声が拾われず、「慣れれば分かる」と流されたとき、
組織は最初の警告を失います。
その後に続く離職は、
新人の我慢が足りなかったのではなく、
組織の異変を最初に知らせていたサインだった、
という見方もできます。
静かな崩壊を防ぐための視点を紹介します。
【定期的に、外の基準で自分たちを点検する】
他施設との交流、外部の研修、
第三者の視点を取り入れた振り返りなどを
定期的に設けてください。
内側の基準だけでは、劣化に気づけません。
外の物差しが、変化を見える形にします。
崩壊は、小さな違和感の放置から始まります。
そして、その違和感を最初に感じ取るのは、
多くの場合、新人の看護師、介護士、リハビリ職です。
その声が届く職場は、問題が小さいうちに正せる職場です。自浄作用は、特別な制度ではなく、小さな声に耳を傾け続ける習慣の積み重ねで育ちます。
このnoteでは、交渉学×組織人材戦略の視点から、
医療介護現場で「うまく伝える・連携する」ための
考え方を発信していきます。
私は病院・介護施設で、
交渉学×組織人材戦略をテーマにした
多職種連携の講演会を実施しています。
現場で使える対話・連携スキルを、
新人医療介護従事者に届けることがミッションです。講演・セミナーのご依頼はDMまでお気軽にどうぞ。