
#723_星を泳ぐ_散文詩
星を漂う霧の合間を縫う風のリズムが、顎骨から薄暗い洞窟の中へと進んでいく。ターコイズ色の小石が光を返し、乾いた岩場の小径を照らす。
わずかな灯りを元に辺りを見渡すと、目が開いているのか、閉じているのかさえ危うい。
身を横たえ、顎の先をツンと空へ向け、両手を広げた。星の光は微かな音に換えられ、全身に振り注ぐ。
温かい風に乗って、ほのかな冷気が頬に触れた。白い花と伽羅の香りが鼻を掠め、からだを縁取っていく。
星の海を泳ぐ魚たちは、一鱗の光を返し、瞬いていた。
<了, 約 270 字>


ありがとうございます!
2026.8.19
ご紹介ボード(?)のイラストが刷新されました✨
第一号です🙂
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