
チャリの整備は自分でやる
先日ワイのチャリが強風でぶっ飛んで、前後のホイールが目で見てわかるほど曲がってしまった。ディレイラーガードもひしゃげて、クイックリリースのシャフトも真っ直ぐではなくなってしまった。
普通ならショップに修理で出すところだろうが、幸いミノウラの振れ取り台はあるので、自分で修理してみることにした。
曲がってしまったQRシャフトは流石にアマゾンで購入。
前輪から開始。ホイールを外してフレトリ台にのせ、左右のフレを確認しながらニップルレンチでちまちまスポークテンションを張っていく。
おお、意外にも少しずつ直っていくではないか。縦振れも横ブレも1, 2ミリ以内程度には収まったので、調子に乗って後輪も施行。
ついでにハブのグリスアップもやってしまった。完成車についてきた鉄下駄ホイールなので、カップアンドコーン式だ。ハブレンチで分解して、ボールをなくさないようにとりだして、茶こしみたいな網にいれてパーツクリーナーで洗浄。玉押しにわずかに虫食いがあったが見なかったことにした、、、
玉押し調整もいい感じにできたので、チャリにホイールを装着したところ、後輪のセンターがディスク側によりすぎていることが判明。ほぼフレームと接触しているやんけ!全周性にスポークを半周緩め、反対側は半周占めるのを2回くらいやって、なんとか真ん中付近に来たのでこれでOKとした。
ハブのグリスアップは実は初めてだったので、結構時間はかかってしまったが、結構やればできるもんだと思った。これができると、水あり洗車も抵抗なくできるし、自分の世界が広がった気がした。
ところで鴨長明の方丈記は皆様読んだことはあるだろうか?
平安時代に書かれた日本三大随筆の一つで、下鴨神社の神職の跡取りにうまれた長明が、歌詠みや楽器の才能はあれど世渡りに恵まれず、また激甚災害とか平清盛の福原遷都(結局失敗)などを経験して、完全に世捨て人になる話。
後半はモバイルハウスを山のなかに作って、ミニマリスト最高だぜ的な感じのワクテカ文章が続く。
その後半の部分に、「もし、なすべき事あれば、すなはち、おのが身を使ふ。」という部分がある。
このころの貴族とか偉い人は、労働とか、体を動かして何かをすることは下賤の者のやることだと思っていたはずで、鴨長明も若い頃はそんな感じでいきていたはず。でもミニマリストになって、家族も召使いもいない長明は、日常の生活を、すべて自分の力でやるようになっていく。
「手の奴、足の乗物、よくわが心にかなへり。」
「常に歩き、常に働くは、養生なるべし。なんぞ、いたづらに休み居らん。」こんな感じで、京都から鎌倉まで歩いたりしていたらしい。
そして、最後はこんな心境にたどり着く
「命は天運に任せて、惜しまず、いとはず。」
これはもはや悟りの境地だろう。
もし鴨長明が一台のMTBを持っていたら、全部自分で整備したはずだ。
自分でやることで、パーツの状態とか、構造が実感としてわかるし、知識も増えて応用もできるようになる。
お店に任せたらお金も時間もかかるし、余計な人間関係を背負ったり、営業されたりすることもある。
自分の時給が何千円とか何万円だからそれ以下の仕事はやるべきでないとかいう人がいるが、それは仕事上のお話。自分の趣味とか、家庭に関して時給換算するべきではないと思っている。ショップに出して一万円で直ったとして、そこから自分はなにを学べるのだろうか。完璧になったホイールを自分で勉強して修理する機会はなくなってしまう。自分ができることがあるなら自分でやることが成長につながるはずだし、何より楽しくて夢中になれるではないか。楽しくて夢中になれることに時間を使わなかったら、人生がもったいないでしょうよ。
自分でこれからもやっていこう。あとはディレイラー調整とか、シフトワイヤー、ブレーキワイヤー交換なども、やってみよう。
そっか、やっぱりB4Cさんは、現代の鴨長明だったんだな。。。