
二十四節気「清明」
二十四節気「清明」
―― すべてが清らかに、明るくなる頃。
春分を過ぎ、やわらかな光に包まれる日が増えてきました。
空気はすっかり春らしくなり、
外に出るのが気持ちのよい季節になりましたね。

今日4月5日は、二十四節気の「清明(せいめい)」。
「清らかで、明るい」と書くこの節気は、
万物がいきいきと輝きはじめる頃を表しています。
澄んだ空気の中で、草木や花が一斉に芽吹き、
春の景色が一段と鮮やかに感じられるようになります。
桜は満開を迎え、
ちらほらと花びらが散りはじめました。

そして、新たな花たちが咲きはじめ、
木々の緑も、夏に向けて日に日に濃くなってきます。
風もどこか軽やかで、深呼吸をすると心まで整っていくようです。
そんな季節の移ろいの中で、出会った言葉。
禅語の「山花開似錦」です。

春が訪れ、山に咲いた花々は、まるで錦のように美しい。
けれど、その花もやがては散っていきます。
変わらないもののように見えても、すべては移ろっていく。
そして、その「変化」こそが、変わることのない真理なのかもしれません。
清明の明るい光の中で、花の美しさとともに、
その移ろいにもそっと目を向けてみたくなります。
清明の七十二候
清明をさらに細かく分けた七十二候では、
こんな季節の移ろいが描かれています。
初候:玄鳥至(つばめ きたる)
次候:鴻雁北(こうがん かえる)
末候:虹始見(にじ はじめて あらわる)
初候は 玄鳥至(つばめ きたる)。
冬を越えて、ツバメが南から日本へ戻ってくる頃です。

空をすいすいと飛ぶ姿を見かけると、本格的な春の訪れを感じます。
次候は 鴻雁北(こうがん かえる)。
冬のあいだ日本で過ごしていた雁が、北へ帰っていく頃。

南からやってくるツバメと、北へ渡る雁。
季節が確かに移ろっていることを、渡り鳥たちが教えてくれます。
末候は 虹始見(にじ はじめて あらわる)。
春の雨のあと、空に虹が現れはじめる頃です。

やわらかな光の中にかかる虹は、どこかやさしさが感じられます。
清明の頃は、すべてが整い、澄んでいくような時期。
自然の中にある清らかさや明るさに、
心も少し引き上げられるように感じます。
私たちもまた、心を整えて、
新しい季節や新学期を迎えたいですね✨