
雑談|そのコメント、本当に「ただの意見」?――ネットの言葉と法律の変化。|出張先から投稿しています。
Fuwamaru-studioです🤗
今回は、少し身近なところから始まる法律のお話です。
SNSや動画サイト、ニュース記事などを見ていると、ときどき「アンチコメント」と呼ばれる書き込みを目にすることがあります。
作品への感想。
誰かへの批判。
ちょっとした皮肉。
そして、ときには、明らかに誰かを傷つけるような言葉。
インターネットでは、いろいろな人が自由に意見を書ける一方で、
「これは意見なのか、それとも行き過ぎた言葉なのか?」
と迷うこともあります。
実は日本では、インターネット上の誹謗中傷などをめぐって、法律や制度が少しずつ変わってきています。
「匿名だから大丈夫」ではなくなってきた
以前は、
「インターネットなら匿名だから、何を書いても分からない」
そんなイメージを持つ人もいたかもしれません。
しかし、現在はそう単純ではありません。
2022年には、侮辱罪の法定刑が引き上げられました。
それまでの侮辱罪は「拘留または科料」でしたが、法改正によって、1年以下の懲役・禁錮、または30万円以下の罰金などが加わりました。
法務省は、インターネット上の誹謗中傷が社会問題となっていることなどを背景として、この改正を行ったと説明しています。(法務省)
ただし、ここで大切なのは、
「法律が変わったから、批判を書いたら犯罪になる」
という意味ではないことです。
侮辱罪については、法務省も、法定刑を引き上げただけで、犯罪が成立する範囲そのものを広げたものではないと説明しています。(法務省)
つまり、
「嫌い」
「この作品は自分には合わなかった」
「この考え方には反対だ」
というような意見と、
誰かの社会的評価を傷つけたり、人格を攻撃したりする違法な行為は、同じものとして考えることはできません。
そして、2026年9月30日
ここが今回、私たちが気になったところです。
法務省では2026年9月30日、「不法行為法制の在り方に関する研究会」の第1回会合が開かれました。
この研究会では、インターネット上の名誉毀損や誹謗中傷などを背景として、損害賠償額に関するルールや、損害賠償請求権の時効期間などを含め、不法行為法制の在り方について研究することになっています。(法務省)
まだ「新しい法律が決まった」という段階ではありません。
これから検討されていく段階です。
だからこそ、今の時点で注目しておきたい話なのかもしれません。
「言葉」はどこまで自由なのだろう
インターネットは、とても便利です。
遠くにいる人にも、自分の考えを届けることができます。
小さな作品でも、多くの人に知ってもらえる可能性があります。
Fuwamaru-studioも、インターネットがあるからこそ、こうして作品や記事を発信することができます。
でも、その便利さの裏側には、
「一度発信された言葉は、簡単には消えない」
という問題もあります。
書いた本人にとっては、その場の一言だったとしても、
読んだ人にとっては、ずっと残る言葉になることがあります。
そして、インターネットでは、その言葉がさらに広がっていくこともあります。
だからこそ、
「何を書いてもいい自由」ではなく、
「自由に書くからこそ、言葉にも責任がある」
という考え方が、これからますます大切になっていくのかもしれません。
知的財産保護や著作権保護についても、
もう少し、
厳しく法整備されることを期待しています。