
「なぜ日本絵画には水平線が無いのか」を考える(その3)
その1、その2(↓)からの続きです。
前回は、西洋絵画における水平線の登場に着目してみました。
「では、日本絵画はどうなんだい」という具合に話を展開しようと考えていたのですが(そうくると思っていた人も多いと思いますが)、「いや待てよ。日本絵画に話を移す前に、中国絵画についても触れておかなければダメじゃない?」と思い直しました。
ご存じの通り、少なくとも近代にいたるまで、日本絵画が常にお手本としていたのは中国絵画です。
だから、中国絵画の実態を押さえておかないと、「なぜ日本絵画には水平線が無いのか?」なんて語っても「それって中国絵画がそうだっただけじゃないの?」という疑問が残りますからね。最終的にそういう結論に到るならそれでもいいんですけど、あやふやなままではせっかく考える意味がありません。
というわけで、あらためて水平線という切り口で中国絵画を見てみると、私自身今まで見えていなかったものが見えてきて、これはこれでなかなか面白いことになりそうです。回り道のようで回り道ではないので、もう少し辛抱しておつき合いください。