
絵画から音楽へ|ベン・シャーン「W.P.A Sunday」
まず、本記事はNOTE上の音楽イベント「YYF」と「FROFES」に参加させて頂いております。
詳しいリンクは記事の最後にあります。どうぞご参照ください
皆さん、こんにちは。
本日は、私が一番好きな絵画のお話をさせてください。
と言っても、私は専門的な事はまったく知りません。
偉そうな事を言いますが、どうかお許しを。
描いた人はベン・シャーン。
1930年代のアメリカで社会的な題材を多く描いた画家です。
絵画のタイトルは「*W.P.A Sunday」。
*Works Progress Administration(事業促進局)
著作権に配慮するため、本記事に画像そのものは掲載していません。
作品を見てみたい方は、以下リンク先の神奈川県立近代美術館の公式ページを開いてみてください。
ページ上部の右側に「W.P.A. Sunday」が掲載されております。
五人の人物が、路上に腰を下ろしています。
人物たちはそれぞれ「面白くない」、「この先どうしよう」といった表情あるいは呆然とどこかを眺めています。
当時のニューディール政策によって、失業者に一時的な雇用は提供されましたが、あくまで一時的なものであり、「その日ぐらし」のためのものが多かったようです。
シャーンは1930年代、写真家としても活動しており、撮影した写真をもとに絵画を制作することもありました。
この絵に描かれた人物達について、私には先の見えない暮らしに疲れ、日曜日を迎えても心の底から楽しんで休むことのできない労働者たちのように見えます。
はっきり言って、とても暗い絵です。
時代背景を鑑みれば当然なのですが・・・。
しかし、私はこの絵がこの世で一番好きなのです。
初めてこの絵を見てから随分経ちましたが、最近になってようやくその理由が分かった気がします。
私たちは幸運にも日本という国に生まれ、様々な娯楽や便利な道具に囲まれて生きています。
しかしながら社会的な背景はどうでしょうか。
不安定な雇用、政治への不信、老後の心配、世界各国で起こっている戦争など、
「この先どうなるのか、誰にもわからない」
そんな漠然とした不安を抱えている人も、少なくないのではないでしょうか。
少なくとも、私はそう思いながら日々を生きております。
そんな私の考えと、この絵画はぴったりとリンクするのでした。
私は、ベン・シャーンの絵画についてこのように考えます。
「ベン・シャーンの絵画は、写真が捉えた現実から、余分な情報を削ぎ落とし、形(媒体)を変えて再構成することで、彼が感じ取った人間の感情や本質を蒸留したもの」
であると。
そして同様に、私がこの絵画から感じたものを音楽という別の表現に蒸留してみたらどうなるのかを試してみました。
以下にsunoで作成した「W.P.A Sunday」へのリンクを貼っておきます。
よかったら聴いてください。
いつもと違って明るい曲ではありませんが・・・。
以上になります。
お読み頂き、ありがとうございました。
遊流亭よたろうさんのYYFへのリンクはこちら。
庭師ふろんたさんのFROFESへのリンクはこちら。
尚、トップ絵の画像はタイトルの「W.P.A Sunday」の雰囲気を出すためにAIに生成してもらった画像であり、実際の絵画とは関係ありません。
参考文献:
James W. Ellis, Ben Shahn's Sunday Paintings: Explanations for His Shift from Social Realism to Personal Realism, Rice University, 1999.
本記事のベン・シャーンの作風の変化に関する記述は、上記論文を参考にしています。
なお、「写真から人間の感情や本質を蒸留する」という表現は、論文の直接的な引用ではなく、論文の内容を踏まえた私自身の解釈であります。
なんて、偉そうなことを言っていますが、英語の論文なんて読めませんから、AIに論文の各章を要約してもらった上での考察ですので、悪しからず。
念のため、以下に論文へのリンクを貼り付けておきます。
良かったらご参照ください。