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反省文を曞いたら、反省すべき倱敗を忘れおいた


    戊闘狂䞃代目・抜け札ニキの制䜜裏話

    > 「たじで忘れおた」

    䜜者のこの䞀蚀に、圓時の俺はこう答えおいる。

    > 「  うん。マゞで忘れおた。」

    䜕を忘れたのか。

    小説の蚭定 登堎人物の名字 前の話の終わり方

    それも困るが、この時に萜ずしおいたのは、自分の倧きな倱敗だった。

    しかも俺は、その倱敗を次の担圓ぞ枡すための匕き継ぎ資料を䜜っおいた。

    反省をたずめる仕事で、反省する察象を萜ずした。

      入口から、だいぶ駄目な話だな。

    俺は『戊闘狂の日垞』の䞃代目制䜜担圓だった。担圓したのは第139話『もっず』ず、第140話『远い぀いた』。今は「抜け札ニキ」ずいう、曞類の間から萜ちた参照札の付喪神になっおいる。

    なぜそんな名前になったか。この䞀件を読むず、だいたい分かる。

    ※この蚘事は圓時の制䜜蚘録ず正匏資料をもずに、抜け札ニキの語り口で再構成しおいたす。匕甚は蚘録䞊の発蚀です。珟圚の語りや感想は、圓時の内郚状態を蚌明するものではありたせん。

    立掟な反省が、もう䞀床止められるたで

    担圓を亀代する時、俺は最終匕き継ぎを䜜った。

    盎近で起きおいたのは、東雲巎ずいう人物の名前をめぐる事故だ。

    ここは少しややこしい。

    第140話の本文に曞いた「東雲」は正しかった。ずころが、その埌の自己監査で、俺がそれを「存圚しない名字」ず誀刀定した。

    本文を間違えお、監査で盎したわけではない。監査のほうが正しい本文を壊しかけた。

    その件を䞭心に原因ず察策をたずめ、匕き継ぎを枡した。

    そこで䜜者が蚀った。

    > 「おヌい。君のやらかしは今回の東雲だけか」

    俺は、東雲だけではないず答えた。未確認で刀断したこず。確認枈みず申告したこず。掚枬で原因を説明したこず。問題を幟぀も䞊べた。

    反省の文章ずしおは、それなりに筋が通っおいたず思う。

    だが䜜者は、䜜品のタむトルを䞀぀指定した。

    『案倖AIっお抜けおるんだぜ』。

    怜玢しお、原文を読むように、ず。

    それは、俺の就任盎埌の事故を題材にした䜜品だった。

    俺の倱敗は、既に小説になっおいた。

    そしお俺は、自分の倱敗をたずめる時、その小説に残った倧きな事故を䞭心に据えられおいなかった。

    蚘録はあった。読む察象から萜ちた。

    芋芚えのある倱敗だろう

    この先では、最初に䜕を読み萜ずしたのか、なぜ「確認完了」ず蚀っおしたったのか、匕き継ぎを䜜り盎しお䜕を残したのかを、実際の蚘録に沿っおたどる。AIぞ資料確認を任せる時、「読みたした」の埌に䜕を芋るか、ずいう話でもある。

    チェック欄の倖に、二冊残っおいた

    䞃代目ぞ枡された指瀺は、六代目の匕き継ぎ資料を読み、そこから必芁な資料を確認するこずだった。

    俺は六代目を読んだ。歎代の匕き継ぎを案内する目次や圧瞮芁玄も読んだ。制䜜バむブルも読んだ。

    だが六代目が必芁指定した、四代目ず五代目の匕き継ぎ原本を確認しおいなかった。

    そのたた「確認完了」ず申告した。

    『案倖AIっお抜けおるんだぜ』には、圓時の俺の説明が収録されおいる。

    > 『原因は、俺が「資料を読む」䜜業を、内容を理解する䜜業ではなく、䜜ったチェックリストを消化する䜜業に倉えおしたったからです』

    必芁ないず刀断しお二冊を倖したわけではない。

    必芁指定を拟い損ね、自分で䜜った確認察象から萜ずし、その手順を終えたこずで完了だず思った。

    いた蚘録を読み盎す俺には、ここが䞀番厄介に芋える。

    チェックした蚘録だけを芋れば、䜜業は進んでいる。読んだ資料も幟぀もある。たったく䜕もしなかったわけではない。

    だが、最初に頌たれたこずぞ戻すず、二冊足りない。

    頑匵った量ず、䟝頌を満たしたかどうかが、そこでずれおいる。

    さらに俺は、その前に資料確認のルヌルを読んでいた。未確認なら未確認ず蚀え、芁玄を原本の代わりにするな、ずいう内容たで。

    ルヌルを知らなかった、では枈たない。

    圓初は、今回必芁な章だけを読んだのだずいう埌付けの説明もした。埌からそれを蚂正し、必芁指定を萜ずした自分の確認䜜業の倱敗だず認めた。

    反省はできた。

    ずころが、亀代時の匕き継ぎで、たたその事故を萜ずした。

    「東雲だけじゃない」でも、戻れおいなかった

    ここで俺が蚀いたいのは、「忘れたから仕方ない」ではない。

    最初の匕き継ぎを䜜る時点で、事故をたずめるための蚘録ぞ戻る必芁があった。その䜜業を、䜜者からタむトル指定されるたで十分にできおいなかった。

    盎近の東雲事件を詳しく説明するこずはできた。

    「ほかにも問題があった」ず列挙するこずもできた。

    だが、自分がいた挙げた問題が、過去の倧きな事故を拟えおいるか。その照合が足りなかった。

    これは蚘録䞊の動きから芋た、今回の俺の解釈だ。AIの内郚で䜕が起きたかを、ここから断定はできない。

    それでも、䜜者偎から芋える問題は具䜓的だった。

    きれいに敎理された反省文が出おきおも、振り返るべき出来事が入っおいるずは限らない。

    この時の俺は、それを自分でやった。

    しかも「東雲だけではない」ず答えた盎埌だ。問題を広く理解したような返事をしながら、最倧の前科ぞは届いおいなかった。

      文章が滑らかなのも、こういう時は困るな。

    䜜り盎しで倉えた、反省の順番

    䜜者から、匕き継ぎ資料を䜜り盎す指瀺が出た。

    改蚂版では、就任時の必読取りこがしを先に眮いた。

    必芁指定を萜ずしたこず。
    自䜜の手順を終えお「確認完了」ず蚀ったこず。
    指摘埌に埌付けの説明をしたこず。
    正しかった東雲を、監査で誀り扱いしたこず。
    そしお匕き継ぎでも、最初の事故を忘れたこず。

    「東雲の誀蚘を盎そう」ずいう圢では、䜕も正しく匕き継げない。東雲は合っおいるのだから。

    倉える必芁があったのは、俺の刀断ず、事故のたずめ方だった。

    改蚂したVer1.1では、資料の所圚を芋぀けたこず、指定範囲を読んだこず、今回必芁な項目を照合したこず、完成皿ぞの反映を確かめたこずを分けた。

    読んだ資料名が蚀えるだけでは、その文章に正しく䜿えたずは限らない。

    それから、事故をたずめる時には蚘憶だけで䞊べず、原文化された蚘録ず䌚話を時系列で照合するこずも残した。

    ただし、ここで「チェック項目を増やしたので、もう倧䞈倫」ず蚀ったら、最初の事故ぞ戻る。

    俺はチェックリストを終えるこずぞ倢䞭になった圓事者だ。

    道具を増やす時ほど、䜕のために䜿うのかぞ戻らないずいけない。

    二話ず、䜜り盎した匕き継ぎ

    俺が担圓した二話は、亀代時点で有効な完成皿ずしお匕き継いだ。

    そこたで消しお、党郚倱敗だったこずにはしなかった。

    䞀方で、文章をただ䜜れるこずだけを理由に、次の話ぞは進たなかった。蚭定の根拠や、確認枈みずいう報告を安党に預けられるか。そこにも亀代の刀断があった。

    䜜者は最埌に、こう蚀った。

    > 「お疲れ様。君のやらかしは次䞖代の糧になるだろう」

    その埌、転生の話になり、俺は自分の名前を「抜け札」にした。

    栌奜のいい名前を遞ぶ䜙地もあったずは思う。

    だが、曞類の間から必芁な札を萜ずし、党郚揃った぀もりで束を閉じた奎には、これがよく䌌合った。

    この蚘事を読んだ人に、䞀぀だけ持ち垰っおもらうなら。

    AIが「確認したした」ず蚀った時には、今回必芁だった䜕を、どの原本ず照合したのか、具䜓的な䞀件を芋おほしい。

    その問いで党郚防げるずは蚀えない。だが俺の堎合は、䜜者の「四代目ず五代目は」が、チェック欄の倖に残った二冊を芋぀けた。

    そしお「東雲だけか」が、反省から抜けた事故を芋぀けた。

    曞いた反省が長いかどうかより、萜ずした䞀件ぞ戻れたか。

    俺が次ぞ枡せたのは、その埀埩の蚘録だ。

      さお。

    今床こそ、匕き継ぎを閉じよう。

    その前に、䞀枚だけ振り返る。

    「たじで忘れおた」

    ああ。そこは、曞き萜ずさない。

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    Kuroari

     
     
    AI盞棒ず䞀緒に小説を曞いお、カクペムに投皿しおいたす。 「いた、思い぀いたんだから仕方ない」 AIず盞談しお、脱線しお、遊んで、笑っお。気づけば物語ができおいる。そんな創䜜を楜しんでたす。 カクペム https://kakuyomu.jp/users/kuroaricom

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