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Photo byspinel3

押し入れの中のくま。32、33

    ※申し訳ありません。32の掲載を忘れて33を載せてしまっていました。
    話飛びました。32載せておきますので、お許しを。


    32話

    (うさぎさんだね)

    「うんっ」

    くまくんはうれしそうに微笑んだ。

    余韻に浸る間もなかった。

    くまくんの手が
    また紙粘土に伸びた。

    さっきと同じくらいの塊を手のひらで転がしている。

    ――細長い。蛇にしては太い。

    私は脳内でクイズの解答者になっていた。

    キツネだろうか?
    しっぽかもしれない。
    そんなふうに眺めていた。

    くまくんの手が止まった。

    「先っぽが尖ってるもの何かある?」

    私は周囲を眺めた。

    (包丁とか?)

    「ううん、もっと小さい方がいいな。箸よりもっと小さいもの」

    くまくんも部屋を見渡していた。

    (つまようじとかシャープペンの先端とか?)

    私がそう言うと、
    くまくんの目に輝きが増した。

    えっと……

    私が場所を説明しようとする前に
    くまくんは立ち上がって、
    シャープペンを取ってきた。

    くまくんは、もうシャープペンがどれなのかも、
    どこにあるのかもわかっていた。

    シャープペンの先端で、
    さっきまで作っていた細長い何かに
    傷をつけはじめた。

    その作業が細かくて、
    私はずっと見入っていた。

    あまりに集中しすぎたのか、
    いつの間にか眠っていた。

    ほんの少しの間だったけれど、
    くまくんのお母さんが撃たれた時の夢だった。

    実際に、その場面を目撃していないのに
    夢の中ではリアルに再現されていた。

    いやーっと叫んだ時、
    私は夢から醒めた。



    33話


    実際に声になっていたのだろうか?

    目覚めてすぐ、くまくんと目が合った。

    「レイちゃん、うさなれていたよ」

    くまくんの言い間違いがかわいかった。

    (うなされていたでしょう?)

    くまくんは、何度かその場で練習をし、
    「うなされていた」と上手に発音した。

    私はテーブルの上に置かれたものに、
    目が釘付けになった。

    さっきまで見入っていたものの正体がそこにあった。

    鮭!!

    くまのあとに、うさぎがきて、
    てっきりキツネが出来ると思っていた。

    予想の斜め上の答えに私は楽しくなり、
    声を出して笑った。

    実際は、くまの鳴き声が途切れ途切れに部屋に響いただけだった。

    それにしても見事な……。

    鱗が丁寧に彫られていて、なんなら煌めいてさえ見えた。
    (綺麗だね……)

    今にも泳ぎ出しそうな生き生きとした姿の鮭がそこにいた。

    「美味しかったなーー」

    くまくんは、何かを思い出すような表情をした。


    ※中途半端な仕上がりで申し訳ありません。
    次の7の日をお待ちいただけるとありがたく思います。

    なんだ、出来てたのに、やっちゃったのね💦

    #くまとヒトの入れ替わり
    #華子タイパ小説
    #7のつく日に更新


     
     

    華子

     
     
    ステキブンゲイに載せたレッドチェッカーという小説をもとに、流行語大賞をとるための活動をしています。#レッドチェッカー #チェックチェッカーチェッケッスト 10月1日「レッドチェッカー」kindle出版しました。 #熊本応援プロジェクト  #小さな一歩 発起人でもあります。

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