
しなやかな美学。軽やかに生きるために
毎朝、お弁当を
作ったあとで食器を洗う。
そのときに、気がついたことがある。
気持ちの重力が、
毎日違うことだ。
同じ食器。
同じ朝。
なのに、
軽やかに動ける日もあれば、
なぜか少し気が重い日もある。
鼻歌まじりで洗える朝もあれば、
「あー、面倒だな」
そんな気持ちで、
流し台の前に立つ日もある。
食器洗いに限らない。
仕事も。
人付き合いも。
人生そのものも。
同じように見えて、
心の重力は、毎日少しずつ違う。
できれば、いつでも
ウキウキした気持ちで過ごしたい。
どうせやるなら、
少しでも軽やかに。
でも、それは
気合いや根性だけでは、
なかなか続かない。
だから人は、
工夫をするのだと思う。
好きな音楽を流したり。
温かいコーヒーを飲んだり。
誰かと笑ったり。
小さな楽しみを、そっと置いてみたり。
心の重力を、
少し軽くするために。
重力そのものは、
なくならない。
生きていれば、
疲れる日もあるし、
立ち止まりたくなる日もある。
それでも、
どうしたら、
もう少し軽やかに生きられるだろう。
何があれば、
今日を少し機嫌よく過ごせるだろう。
その先にあるものを探しに行く旅が、
人生なのかもしれない。
そして、ときどき確かめる。
生きてる。
そして、
愛し、
愛されている。
それは、
生きている実感かも。
それだけで、
少し心が軽くなる日もある。