メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

ナンバヌはむンパクト拡倧に必須か

    私が所属する゜ヌシャル・むノベヌション・パヌトナヌズSIPでは、資金ず経営サポヌトをセットで瀟䌚課題解決に取組む非営利団䜓や営利団䜓に提䟛しおいたす。3幎間協働する団䜓を遞定する時に、団䜓ず䜕床も察話し、怜蚎したす。この怜蚎プロセスは双方にずっおの遞定の機䌚であり、団䜓偎がSIPず䜕らかの理由で協働したくない、ずいう遞択をするこずもあれば、お互い協働したい、ず前に進むこずもありたす。

    そのSIPの遞定基準の䞀぀に、「ナンバヌはいるか」ずいう問いがありたす。これは、SIPが創業幎目の時にそれたでの経隓を振り返っお抜出した、団䜓ず協働しおむンパクト拡倧をする可胜性を怜蚌するうえで重芁な問でした。そしお、その埌、幎間の経隓から、この問いの重芁性を䜕床も再確認しおきたした。

    先日、この話をあるNPO経営に関するワヌクショップでしたしたら、倧倉興味をお持ちいただきたしたので、ここでも芁点を共有したいず思いたす。
     ナンバヌずはどのような存圚か
     なぜ重芁芖しおいるのか
     ナンバヌがいなかった時にどのような察応をしたのか

     ナンバヌずはどのような存圚か

    「ナンバヌ」を説明しようず思い、䌌おいる衚珟を探したすず、「右腕」ずか、「副瀟長」、「CFO」、「参謀圹」、などが思い浮かびたす。しかし、どれも私たちが「ナンバヌ」ずしおむメヌゞしおいるこずず異なるように思えたす。䞁寧に「ナンバヌ」を定矩する必芁があるず思いたす。

    私たちが団䜓の䞭に「ナンバヌがいるか」を怜蚌する時、団䜓の理事䌚のメンバヌや、経理担圓や、創業時から䞀緒にやっおきおいる団䜓メンバヌや、事務局長、そしお、団䜓内のメンバヌず接点を持぀ようにしたす。このような圹割を担っおいる人たちの䞭に「ナンバヌ」がいるかもしれたせん。これは裏返せば、特定の圹職の人が私たちが意識しおいる「ナンバヌ」ではない、ずいうこずです。

    私たちの怜蚌プロセスで実際䜕をしおいるかずいうず、団䜓のメンバヌず接しながら、次のような特城のある人がいないか、探しおいたす。

    ・異論を蚀える経営者に、「違うず思う」ず蚀うこずができる人。経営者ず喧々諀々な議論ができる人。経営者が新しいアむディアを思い぀き、勢いよく組織を新しい方向に匕っ匵っお行こうずしおいる時に、「ちょっず埅っお。立ち止たっお考えお芋よう。本圓にそうするべきか」ず問いかけるこずができる人をむメヌゞしおいたす。

    ・信頌がある新しいアむディアの実行に邁進しようずした経営者が、そのように問いかけられた時、「あなたが蚀うのだから、考え盎しおみよう」ず、問いかけた人を信じるこずができる人です。

    ・真逆な人経営者ずは異なる性栌や特性を持っおいる人。すべおの面で完璧に真逆である必芁はないず思いたすが、経営者が盎感的な人であれば、ナンバヌは数字やロゞックに匷い人が奜たしいず思いたす。経営者がビゞョンを語り、倚くの人を巻き蟌むこずが埗意であれば、ナンバヌは内向的でじっくりず考えお自らの考えをしっかりず持぀人が奜たしいず思いたす。経営者が新しいこずを始めるこずが奜きな人であれば、ナンバヌは仕組みを䜜り、組織を安定化させるこずが奜きな人であるこずが奜たしいです。

    䞀方、私たちが探しおいる「ナンバヌ」に該圓しないのは、

    ・熱烈なファン団䜓の創業者は非垞に魅力的な人が倚いです。創業者の熱烈なファン、あるいは、サポヌタヌがいる団䜓もありたす。そのサポヌタヌの方は、「代衚のビゞョンをかなえるこずが私の倢です」ず蚀わんばかりに、代衚が瀺す方向性に埓順で、それを忠実に実珟するために取組みたす。代衚のビゞョンが倉わるず、それに玠早く぀いお行き、新しいビゞョンの実珟のためにも䞀生懞呜に取り組みたす。代衚の人ずしおはこの䞊なく頌りになりたすが、私たちのむメヌゞしおいる「ナンバヌ」ずは異なりたす。

    ・「Yes man」熱烈なファンでは無いかもしれないが、埓順に代衚の指瀺に埓っおいる堎合も該圓しないです。

    ・特定機胜を担っおいる人有胜な事務局の人、信頌できる経理の人、など代衚が重芁な仕事を任せおいる人もいたす。代衚は、「経理のこずはすべお任せおいる。私はわからないので、担圓の人に聞いおほしい」ず深く信頌しおいる人です。ただ、経理や、事務局の運営や特定領域に぀いお、任せおいる、あるいは、䞞投げしおいるかもしれたせんが、このような人は、私たちが探しおいる「ナンバヌ」では必ずしもないのです。

    これらの人に共通しおいるのが、代衚の範疇ず思っおいる領域においお、反察意芋を蚀わない、ずいうこずです。熱烈ファンは䜕事にも反察せず、すべお受け入れたす。「Yes man」も衚面䞊は反察せずに、蚀われたこずに埓いたす。特定機胜を担っおいる人は、その機胜においおは代衚に意芋を蚀いたすが、その機胜に関わらないこずに぀いおは、特に意芋を蚀わない人です。

    私たちが「ナンバヌ」ずしお求めおいるのは、代衚の人ずは異なる芳点を持ち、事業党䜓を芋枡し、代衚が芋えおいないこずや気づいおいないこずを指摘し、団䜓のビゞョンを達成するために必芁なこずを指摘する人です。代衚が瀺した方向性が、実は、団䜓のビゞョンの達成には向かわないかもしれない堎合には、創業代衚に察しお、「それはこの団䜓の目指しおいるこずではないず思う」ず蚀うこずができる人です。たた、代衚が他の団䜓メンバヌぞの察応が良くないず思える堎合、代衚の人を匕き留め、改めるように促すこずができる人です。倖郚連携が適切ではないず思える堎合も、代衚ず察話し、懞念点を的確に瀺し、代衚の人ず共に考え盎すこずができる人です。

    異論が蚀えるこず。代衚の人が、立ち止たり、話を聞き、再考する人。代衚の人ずは異なる感芚やリスク感床を持っおいる人。ナンバヌの人を支え぀぀も、喧々諀々ず議論し、ナンバヌの人が真摯にナンバヌの意芋を受け止め、䞀緒になっお団䜓にずっお最善を考えられるこずが重芁です。そのような「ナンバヌ」がいないかず、私たちは探したす。

    これが、なかなか難しいのです。過去に䜕床か「ナンバヌはいる」ず思っお協働掻動に取組みたしたが、事業運営䞊で問題が生じた際によくよく話を聞いおみるず、ナンバヌの人の意芋を聞いおいなかったり、ナンバヌの人が意芋衚明をしおいなかったりしたした。たた、あるケヌスでは、あたりにもナンバヌの意芋を聞き、ナンバヌの人の意芋・意志ではなく、ナンバヌの人の意志で事業が進められるようになっおしたうようなケヌスもありたした。いく぀かある遞定基準においお、この「ナンバヌはいるか」が䞀番芋極め困難かもしれたせん。

     なぜ重芁芖しおいるのか

    「ナンバヌがいる」こずにはいく぀かのメリットがあるず思いたす。

    NPOを立ち䞊げる人は匷い意思ず掚進力を持っおいるこずが倚いです。たた、魅力的な人で、呚りのサポヌタヌを巻き蟌んでいくこずも埗意な人も倚くいたす。しかし、䞀人の人間でもあるので、死角があり、匷みに凞凹がありたす。匱みを補完しおもらう必芁がありたす。

    最近䌚ったシリコンバレヌのベンチャヌ・キャピタリスト投資家が、投資先候補の経営者ずの面談でい぀も聞く質問を教えおくれたした。それは、「あなたのスヌパヌパワヌは䜕ですか」ずいう問いです。アメコミのスヌパヌヒヌロヌにはそれぞれ非人間的胜力がありたすが、それを「スヌパヌパワヌ」ず蚀いたす。そのベンチャヌ・キャピタリストは、経営者に「あなたのスヌパヌパワヌは䜕ですか」ず聞くのです。前提にあるのは、創業者には抜きん出た胜力があるずいうこずです。そのスヌパヌパワヌを認識した䞊で、次に、匱みは䜕か、そしお、どのようにその匱みを補完しおいるのかを聞いおいるそうです。匱みや死角をカバヌするために、「ナンバヌ」が必芁です。

    凞凹があるのは創業者だけではありたせん。組織の䞭にも色んな人がいたす。代衚のビゞョナリヌな話しが響く人もいれば、論理的に積み䞊げた話の方が受け入れやすい人もいるず思いたす。代衚ず特性の違う人は、コミュニケヌションスタむルも異なるこずがありたす。組織をたずめおいく䞊、耇数のコミュニケヌションスタむルで、同じこずを䌝えられるこずも重芁だず思いたす。盞性のずれを補うためにもナンバヌが掻躍するず思いたす。

    メリットだけではなく、「ナンバヌがいる」組織を䜜れるこずは、瀟䌚課題解決を掚進するためにも重芁かもしれたせん。

    䞀人で瀟䌚問題解決をするこずは抂ね無理なので、他者を巻き蟌み、チヌムを䜜る必芁があるず思いたす。チヌムメンバヌそれぞれが自身の考えず信念を持ち、創意工倫しながら、団䜓のビゞョンの実珟に向けお動く組織には、ナンバヌ2だけではなく、ナンバヌ、ナンバヌがいお、それぞれが匷みを生かしお事業を掚進しおいきたす。でも、ナンバヌさえいない組織には、ナンバヌ3も、そのあずもいないです。䞻䜓的に考え、代衚ず議論し、胜動的に動いおいくチヌムにはなりたせん。代衚の指瀺に埓う郚䞋の集団になりかもしれたせん。

    癟歩譲っお、団䜓の䞭では皆が代衚の蚀うこずを聞いお動いおいるだけで良いずしおも、倧きな瀟䌚課題を解決しようずするず、団䜓倖の様々なプレむダヌず連携しおチヌムを䜜っお行くこずが重芁だず思いたす。他団䜓の皆さんを代衚の指瀺に埓う郚䞋の集団にするこずは難しいです。たずは、自団䜓内で異なる考えや信念があるなか、同じ方向を向いお進んで行けるチヌムを䜜るこずが、倖郚団䜓ず連携するうえでも重芁な第䞀歩のように思えたす。

    これは、協働する私たちの芖点からも重芁です。「ナンバヌがいる」団䜓には、自分ずは異なる意芋を蚀う人のこずを信じ、向き合い、再考するこずができる「ナンバヌ」がいるのだず思いたす。私たちが団䜓ず協働する際、明確に合意したビゞョン、むンパクトの実珟のために事業を掚進しおいくサポヌトをしたいず思っおいたす。もしも、代衚のアむディアがむンパクト実珟に向かっおいないず思ったら、私たちはそのこずを話し合い、私たちの理解を深めたり、あるいは、代衚の軌道修正をしたいず思いたす。ただ、「ナンバヌ」が受け入れられない組織の堎合、我々自身も「ナンバヌ」ずなるこずができない可胜性が高いです。団䜓ず協働するための倧前提が厩れるのです。埓っお、「ナンバヌがいる」チヌム䜓制を創れおいるこずは、私たちずの協働のための倧前提なのだず思いたす。もちろん、私たち自身が盞応した察応ができるこずも必須です。

     ナンバヌがいなかった時にはどのような察応をしたのか

    ある団䜓では、出䌚った圓初は、人しかおらず、仲良く協力し合いながら事業に取組んでいたしたが、二人の同質性が高く、「ナンバヌがいる」ずは蚀えない状況でした。話し合いを続けた結果、「ナンバヌ」を採甚したら協働を始めたしょう、ず合意したした。「ナンバヌ」を採甚するこずが䞀番最初に取組んだ協働でした。私たちもリクルヌティングに䞀緒に取組、「真逆なタむプ」ず思える有胜な人を芋出し、玹介したずころ、採甚しおいただき、晎れお協働を始めたした。

    その団䜓ずは、協働期間䞭は色々な問題がありたしたが、異なる芋解や知芋を亀わしながら、問題に察応し、むンパクト拡倧に取組んできたした。創業者が居心地の良い、気の合うチヌムメンバヌずだけではなく、異なる性栌やコミュニケヌションスタむルを持っおいる人を受け入れ、自分にはない芖点、ない胜力、ない掚進力などを取り蟌んで協働するこずにより、事業は倧きく䌞びおいたす。組織芏暡もすでに人以䞊ずなり、圓初よりもはるかに倧きなむンパクトの創出に向けお掻動を継続しおいたす。

    たずめ

    SIPは経隓則ずしお、「ナンバヌ」がいる組織が、瀟䌚むンパクトの拡倧に向けお協働するために重芁だず孊びたした。改めお振り返っおみるず、異なる意芋を蚀い合い、真摯に議論し、共に答えに蟿り着くこずができる協業こそが瀟䌚課題を解決するために重芁なのだず思いたした。匕き続き、「ナンバヌはいるか」ずいう難問に向き合いながら、私たち自身がよきナンバヌずしお団䜓ず創業者の協働パヌトナヌになっお行けるよう、粟進しおいきたいず思いたす。

     
     
    䞀般瀟団法人゜ヌシャル・むノベヌション・パヌトナヌズの代衚理事兌CEO。それ以前はプラむベヌト・゚クむティヌ投資、経営コンサルティング、スタヌトアップ、PCなどの䌁業に圚籍。珟圚、日本ファンドレむゞング協䌚理事、その他耇数団䜓の理事や䌁業の瀟倖取締圹を兌任。

    あなたぞのおすすめ