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君はいらない存在なんかじゃない

    最近ようやく、50mプールでバタフライの練習に入りました。

    25mまではなんとか勢いで泳げていたのですが、50mとなると話が違います。

    後半になると腕は上がらない、息は苦しい、うねりのタイミング合わない。

    …ちょっと時間かかりそうです。

    そんなある日、水泳の歴史について調べていて、びっくりしたことがあります。

    泳法は、

    平泳ぎ → 背泳ぎ → クロール → バタフライ

    の順番で確立されていったそうです。

    そして私も、なぜかこの順番で50mプールを泳げるようになっていました。

    ……知らない間に、水泳の歴史をたどっていた。

    そもそも泳ぎのルーツをたどると、犬かきやカエル泳ぎのような、もっと原始的な泳ぎ方に行き着きます。

    「とりあえず沈まないように手足を動かす」

    人類、泳ぎに関してはかなり泥臭いスタートを切っています。

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    まず最初に確立されたのは〈平泳ぎ〉

    顔を水につけずに泳ぐスタイルで、疲れにくく、長い距離を泳ぐのにも向いていました。

    古代・中世の頃から漁などの際に用いられてきました。

    昔の人は、カエルを見て

    「これ真似したら泳げるんじゃない?」

    だったのかもしれません。



    次に登場するのが〈背泳ぎ〉

    初期の背泳ぎでは、足は平泳ぎをひっくり返したような「カエル足」だったとか。

    溺れた人を救助するための泳ぎとして発展したそうです。



    そして〈クロール〉

    いろいろな泳ぎを参考に、より速く泳げるよう改良されていったのがクロール。

    人類はついに、

    「もっと速く泳ぎたい」

    という欲を出しました。



    最後に登場するのが〈バタフライ〉

    こいつだけ、毛色が違います。

    さらに速く泳ぐために平泳ぎの選手が発案。

    原型は平泳ぎ。

    比較的新しい泳法です。

    インターネットでバタフライについて調べていると、

    「何のためにあるの?」

    「意味ない」

    「疲れるだけ」


    みたいな意見まで見かけます。

    まだ人類に完全には受け入れられていないのでしょうか。

    バタフライ、かわいそう。

    確かに疲れます。

    めちゃくちゃ疲れます。

    「人類はなぜこんな泳ぎを発明したんだ」

    と思うこともあります。


    けど、バタフライのいい所は

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    何よりも迫力がある。  

    それに一番絵になるとおもいます。

    そして、うねりがうまくハマったとき。

    「めっちゃ進んだ!!」

    ってなる。 

    これが、ちょー気持ちいい。
     

    だから私は、もう少しバタフライを頑張ってみようと思います。

    バタフライの次に新しい泳法が生まれるとしたら……


    私はひとつ、画期的な泳ぎを考えました。

    《足の方向に進む》

    最初は、普通に手の方向へ進みます。

    タッチして壁に到着。

    ここで体の向きを変えません。

    そのまま、足の方向へ進みます。

    反対側の壁に着いたら、また前向きに。

    つまり、

    前、後ろ、前、後ろ。

    これを繰り返します。

    しかもターンは、普通のターンではありません。

    壁にタッチした瞬間

    びよよ~~~~ん!!

    と、バネみたいに反動で体を伸ばして反対方向へ。

    想像してみてください。

    壁に当たっては跳ね返り、また壁へ。

    その姿はまるで、

    逃げ場のないスーパーボール。

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    観客からしたら、

    「今どっち向いて泳いでるんだ?」

    となります。

    選手本人も途中で、

    「……いま、どっちに進んでるんだ?」

    となりそうです。

    新競技、

    「方向感覚選手権」

    の誕生です。

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