
遺書 漫画家アシスタント物語 第1章 1
はじめに
この手記「 漫画家アシスタント物語 」は、2004年からgooブログに連載され、20年後にnoteブログに移植完結した作品です。
2008年にマガジン・マガジン社より書籍化、それを契機に同年7月TBSラジオ出演、翌年には大学で背景美術講師に‥‥ 随分と人生が変わりました。
この記事は、すでにお読みになっておられる方が多いと思いますが、再連載の無料化に伴い、構成を大幅に変更する事にしました。
特に、「 第3章 」以降の無料化( 事実上の全編無料化 )によって、全て安心してご覧いただく事ができます。
では‥‥ ごゆっくり‥‥ お楽しみください!
1 夢の廃材置き場

東京、目白の古ぼけたマンション‥‥
このマンションの一室に夢の架け橋・・・・ というより・・・・ 夢の廃材置き場がありました。
「 ジョージ秋山プロ 」
そこを始めて訪れたのは1978年( 昭和53年 )、私が23歳の時。
それから40年・・・アシスタント生活40年!
ベタ塗り、トーン貼り、ホワイト修正‥‥ 苦節だけの40年。
哀し過ぎて可笑しい‥‥
もう、笑うしかない・・・・・・
お笑い‥‥ 人生劇場・・・・・?
・・・いや!
笑い事ではない!
「 来年こそは! 」「 来年こそは! 」で、あっという間に高齢者!
頭には白髪がのぞきネームを読むにも老眼鏡をかけ・・・・・。
老骨、頻尿、物忘れ。 胃痛、腰痛、頸椎ヘルニア、廃棄寸前の肉体を引きずって、ただ今日を生きる・・・・・。
そんな私が語れる‥‥ 傷だらけの漫画一本道!

本日休業の張り紙がある。2002年撮影
ブザーの壊れたドアーの向こうが「 ジョージ秋山プロ 」。
1990年頃から、仕事も少なくなり休日が増え、誰言うとなくこの部屋は、「 常時空き家 」などと、からかわれ‥‥
そんな、秋山プロの仕事場‥‥
10畳ほどの洋間。 そこで7人のスタッフが背景画を描いています。
下の写真、中央左が私( 32歳、1987年 )です。
ゴミ屋敷のように雑然とした環境で週に3日~4日、お昼から夜の10時頃まで仕事をしていました。

「遺書」
三度目の改稿‥‥ 20年以上も前に書いた手記を、また書き直して再録していますが‥‥
もう、私も70歳を越え‥‥ そろそろ、いつお迎えが来ても「準備万端」整えておかねばならぬ年齢です。
エロ本やら、エロDVDなんかを後生大事にしているのも滑稽な年齢です。
私のように適当で不真面目な人間でも、70も越えると少し真面目になるのかも知れません‥‥ いや、少なくともこの記事を書く時は真剣に‥‥
その覚悟もあって、タイトルに「遺書」と書かせていただきました。
気楽なエッセイとして書き始めたものですが‥‥ これからは、最後の言葉のつもりで‥‥ あくまで「気楽に」書いていくつもりです!(笑)
どうか、お気楽に‥‥
笑っていただけたら幸いです!
「第1章 2 」へつづく‥‥
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