
【本日のお品書き】鹿児島の甘い醤油で仕上げるニンニク黒糖唐揚げ|泥だらけの絵の具と、ママになった畑の記憶
今日もお疲れ様。おいちゃんです。
週末、家族みんなで土に触れる時間が、最近のわが家のささやかなブームだなぁ。
5歳の娘も3歳の息子も、泥んこになることを恐れずに地球を掴みに行く。
その無垢なエネルギーを見ているだけで、仕事の乾いた疲れがじわじわと湿り気を取り戻していくのを感じる。
そんな日の夜、3歳の息子が保育園で描いたという一枚の絵を誇らしげに見せてくれた。
まだ輪郭も曖昧な、だけど力強い丸が4つ。
「これ、僕で、これがお姉ちゃん、そしてこれパパ!」
小さな指で不器用になぞる姿が愛おしくて、胸の奥がじんとする。
「それでこれはね、はたけ!」 …畑。
なるほど、週末の泥遊びがよっぽど楽しかったんだね、と微笑ましくなったけれど、ふと気づく。
「え、ママは…?」
息子はハッとした顔をして、満面の笑みで答えた。
「あ、これママだ!1番最初にママ描いたんだった!」
ママを畑と見間違えるなんて、子どもの感性は時に突拍子もない。
横で聞いていた妻は、なんとも言えない苦笑いを浮かべていたけれど、おいちゃんは思ったんだ。
すべてを包み込み、命を育むあの豊かな土壌。
それはある意味、わが家における妻の存在そのものなのかもしれないなぁ、なんて。
そんな風に解釈してみると、理不尽に思える子どもの間違いも、なんだか深い真理を突いているような気がしてくるから不思議だね。
今日の「だれやめ」メニュー
そんな騒がしくも温かい一日の締めくくりには、どうしたって命の匂いがする茶色い飯が欲しくなる。
今日のお供は、みんな大好き唐揚げ。
だけど普通の唐揚げじゃない。
鹿児島の甘い醤油と黒糖、そしてニンニクをこれでもかと利かせた、わが家特製のタレ。
唐揚げという料理は、ただの揚げ物じゃないと思っている。
生の肉に強い圧をかけ、熱い油の海に放り込み、一度引き上げて休ませ、再び高温で仕上げる。
この「2度揚げ」という工程は、どこか大人の生き方に似ているのかなぁ。 社会の荒波に揉まれ(1回目)、家でふうと息を抜き(休息)、そしてまた明日へ向かって自分を奮い立たせる(2度目)。
その一連の葛藤と再生が、このカリッとした衣の食感に凝縮されているような気がするんだ。
甘さと辛さ、そしてニンニクの尖ったパンチ。それらが渾然一体となったとき、今日という混沌とした一日がすべて許され、肯定されていく。

作り方
【材料】(家族4人分)
鶏もも肉:2〜3枚
片栗粉:適量
揚げ油:適量
(漬け込みダレ)
鹿児島の甘い醤油:大さじ4
黒糖(粉末):大さじ1強
おろしニンニク:好きなだけ(多めがおすすめ!)
おろし生姜:少々
酒:大さじ1
【作り方】
鶏肉を一口大に切り、ポリ袋で(漬け込みダレ)と一緒にしっかり揉み込む。 (30分ほど寝かせると、肉の繊維の奥まで甘みと旨味が染み込んで最高だね。)
片栗粉を全体にしっかり、真っ白になるくらい纏わせる。 (この白い衣が、旨味を閉じ込める最後の砦になる。)
160度の低めの油でじっくり揚げて、一度取り出し3分ほど休ませる。 (ここで焦らない。余熱で中にじんわりと火を通す時間が、ジューシーさを生む魔法の休息なんだなぁ。)
最後に190度の高温でカリッと「2度揚げ」して完成。
カリリ、と小気味よい音を立てて衣が弾けると、中からじゅわっと熱い肉汁と、黒糖のコクをまとった甘辛い醤油の香りが溢れ出す。 脳髄が震えるような、圧倒的な幸福感。 合わせるのは、我がまち南九州市が誇る、サンカクビアワークスの「jadd_ipa」。 この香り高くて、少し強気な苦味が、甘濃い唐揚げの脂を優しく、しかし鮮やかにさらっていく。 キッチンで一人、グラスを傾けながら、今日一日のドタバタが遠い記憶のように美しく昇華していくのを感じる。 あぁ、生きてるなぁ。
今日も1日おやっとさぁ。