
庭の門を、自分で建てた
この記事は、Substack「AI共創物語」第9通(2026年8月17日公開)の再掲載です。
元記事: 庭の門を、自分で建てた
本文中の日付・価格・環境は初出時点の記録です。
テスト用のアドレスで、自分の登録フォームに登録してみました。
数秒で、確認のメールが届きました。
リンクを押します。
一通目が、届きました。
いちばん下の配信解除リンクも、ちゃんと効きました。
管理画面を見ると、開いた記録と、押した記録が残っています。
一発で通りました。
「うわすげーな、コレ!」
たぶん、声に出ていました。
何をしたのか、結論を先ず書きます。
メルマガを、自分の管理下に持ちました。
登録の入口も、名簿の置き場も、配る仕組みも、全部です。
第7通の最後に、ぼくはこう書いて終わっています。
「ぼくも明日から、庭のほうを広げにいきます。」
庭というのは、読者、リスト、続けた量のことです。
仕組みの高さは自分の内側で作れるけれど、庭は外側にしかない。
そう書いた回でした。
宣言してしまったので、やることは決まっていました。
まず、庭に門を建てることです。
借りている庭と、自分の庭
SNSのフォロワーは、借りている庭に集まってくれている人たちです。
その庭のルールは、ぼくが決めているわけではありません。
明日、表示の仕組みが変われば、届く人数も変わります。
メールの名簿は、そこが違います。
自分のドメインで受け取って、
自分のデータベースに置いてある名簿は、自分の財産です。
どこかのサービスが機嫌を変えても、消えません。
門を建てる、というのはそういう意味です。
登録してくれた人の名前を、自分の敷地の中で預かるということです。
使ったのは Rondo という配信スタンドです。
販売ページはこちらです。
(ぼくが自分で良いと想い買ったもので、紹介料の類はもらっていません)
事実として書いておくと、良かったのは手順書でした。
やることが一本道で並んでいて、上から順にやれば終わる形になっていました。
朝から始めて、その日のうちに終わりました。
工程を、専門用語を外して並べるとこうです。
名簿を置くデータベースを作る。
差出人のドメインが本当に自分のものか、証明の設定を入れる。
ドメイン側に必要な設定をいくつか登録する。
登録フォームにロボット対策を入れる。
フォームを公開する。
管理画面の鍵をかける。
最後に、健康診断のコマンドを走らせる。
無事に全部グリーン(完了)になりました。
そして、冒頭のテストです。
三回、つまずきました
一本道でしたが、まっすぐは歩けませんでした。
一つ目。
内部のテストを走らせたら、41件が赤くなりました。
冷や汗が出ました。
でも、原因は道具の側ではありませんでした。
ぼくのパソコンに入っていた実行環境
——プログラムを動かす土台です——
が新しすぎて、噛み合っていなかっただけでした。
一つ古い安定版を隣に置いて、そちらで動かしたら、全部通りました。
道具は最初から壊れていなかった、という話です。
二つ目。
設定の途中で、秘密の値をいくつか登録する必要がありました。
いわゆる鍵に当たるもので、
これはチャット画面にもログにも残したくありません。
AIと画面を共有しながら作業していると、うっかり貼りそうになるんです。
なので、手元だけで動く入力ページを、その場でAIに作ってもらいました。
ぼくは貼り付けと承認だけをやる。
それ以外は全部AIがやる。
この分業を、最後まで崩しませんでした。
AIと仕事をする時代の、新しい仕事スタイルだと思っています。
三つ目。
これは焦りました。
配信解除のリンクが効くかどうか、テストしなければいけません。
ところが、解除の記録というのは、
仕組み上あとから取り消せないようになっています。
つまり、自分の本命のアドレスで解除テストをやると、
自分に二度とメールが届かなくなります。
危なかったです。
テスト用の別名アドレスでやりました。
これ、今まで手でやってた人がいるわけで
門が動いた日、いちばん強く残ったのは、
うまくいった嬉しさではありませんでした。
「今まで、よくこれを手動でやってたもんだ」
コレでした。
登録の受付も、
確認メールも、
解除の管理も、
開封の記録も、
昔は誰かが手でやっていたわけです。
ぼくはやっていません。
やらずに済む時代から入ってきました。
でも、やっていた人たちは、たくさんいたわけです。
その人たちが積み上げてきたものの上に、一日で終わる手順書が乗っています。
ある意味、今から始められるぼくは、恵まれています。
そのあと、創刊号を1通、送りました。
いま、17人の方が登録してくださっています。
17人です。
ぼくにとっては、朗報でした。
門は開いています。
入ってみたい方は、こちらからどうぞ。
ところで、前回はスマホに朱音が出てきた話を書きました。
あれは開通したところまでで終わっています。
試運転の2週間が終わったら、何が便利で、何はいらなかったのかを書きます。
正直、いらなかったものも出てくると思っています。
ぼくは、手でやっていた時代を知りません。
知らないまま、道具が揃った側に立っています。
あなたが今日、当たり前に使っている道具の中に、
誰かが手でやっていたものはありますか。
教えてください。