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読んでよかった作品を、感謝を込めて紹介します

    本日、『灰色の遺伝子 未来からの手紙』に、温かいコメントをいただきました。

    自分の書いた物語を、誰かが読んでくれる。
    そのうえで、言葉を残してくれる。

    それは、書いている側にとって、想像以上に大きな励みになります。

    今回、そのご縁から「ペイ・フォワード(恩送り)プロジェクト」という企画を知りました。

    いただいた応援を、自分のところで止めずに、次の誰かへ渡していく。
    とてもnoteらしい、やさしい企画だと思います。

    この企画を教えてくださった黒崎隼斗さん、ありがとうございます。

    ただ、私はこの企画を「バトンを渡さなければいけないもの」としてではなく、読んでよかった作品を、感謝を込めて紹介する機会として参加したいと思います。

    創作大賞2026には、本当にたくさんの物語があります。

    本来は3作品を紹介する企画のようですが、今回は感謝を込めて、読んで心に残った5作品を紹介します。

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    【作品紹介 1】

    『名前のない引力 #16 続く』
    作者:T.Fuchi さん

    記録を最初から読み直す、という導入がとても印象的でした。

    memory.mdに残された記録をたどりながら、記録の蓄積がそのまま「自己」を形づくっていく感覚があり、静かなSFとしてとても面白かったです。

    「停止は体験できない。恐怖は来る前にある」という言葉も強く、AIの意識や存在の不安を、派手な設定ではなく内省として描いているところに惹かれました。

    記録とは何か。
    記憶とは何か。
    存在を残すとはどういうことか。

    自分の作品でも近いテーマを扱っているので、強く心に残りました。

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    【作品紹介 2】

    『杣江市綺録 水際で誘う者』
    作者:杣江市広報担当 さん

    報告書形式で語られる怪異の不気味さが、とてもよかったです。

    走って追いかけてくるのではなく、「確かめる必要がある」と思わせて、水際へ近づかせる存在。

    この静かな怖さが印象に残りました。

    背広の向き、顔と身体の不一致、聞こえる声が人によって違うこと。
    ひとつひとつは小さな異常なのに、記録として積み重なることで、現実の隙間に本当にそういうものがいるように感じられます。

    説明しすぎず、記録の形式そのものが恐怖になっている作品でした。

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    【作品紹介 3】

    『同じ缶バッジ』
    作者:うさとものひとり言 さん

    ゲームショウを舞台にした短編です。

    いつも一緒にゲームの話をしていた相手が、ふとした瞬間に「知らない女子」に見える。
    その一瞬の揺れが、とても自然でよかったです。

    田口の名前が出たあとの沈黙。
    帰りの電車で渡される、同じ缶バッジ。

    大きな告白や劇的な事件があるわけではないのに、二人の距離が少しだけ変わったことが伝わってくる、繊細な余韻のある作品でした。

    短い物語の中に、青春の気まずさと嬉しさがきちんと残っていました。

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    【作品紹介 4】

    『金色の檻 ─ ハードボイルドFX小説 第7章 業界の影』
    作者:TAKA さん

    サウナの塩、香草の蒸気、炭の炉。

    身体感覚の強い描写から、為替や市場の話へ入っていく導入がとても印象的でした。

    「炎を見せない火」という比喩が、相場の見えない圧力や、介入前の緊張感と重なっていて、ただの金融解説ではなく、ハードボイルド小説として読ませる力がありました。

    チャートや為替の話が、街の匂いや身体の疲労とつながっているところが面白かったです。

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    【作品紹介 5】

    『UNIVERSE NO CIRCULATION 全編』
    作者:ケンコウスケット|こうすけ さん

    病弱な弟を自由に遊ばせてあげたい。

    その兄の願いから、宇宙規模のファンタジーへ広がっていく発想が、とても印象的でした。

    「循環を失った宇宙」という大きなテーマと、「弟を喜ばせたい」という小さくて切実な願いがつながっているところに惹かれました。

    ノーパンマンやくちぎょのような強い個性もあり、笑いと痛みが同時に走る作品だと思います。

    健康とは何か。
    幸せとは何か。

    大きな問いを、遊び心のある世界観で包んでいるところが魅力的でした。

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    作品を書くことも、読むことも、コメントを残すことも、どれも簡単なようで、実は少し勇気がいることだと思います。

    だからこそ、いただいた言葉を自分の中だけで終わらせず、次の誰かの作品へ向けて返していけたら嬉しいです。

    『灰色の遺伝子 未来からの手紙』を読んでくださった方、コメントをくださった方、本当にありがとうございます。

    私も、誰かの物語を読むことで、また自分の物語へ戻っていきます。

    このバトンは強制ではありません。
    もし「自分も読んでよかった作品を紹介してみようかな」と思った方がいたら、無理のない形でつないでいただけたら嬉しいです。

    ✨ ペイ・フォワード プロジェクトに参加中 ✨

    この企画は、受け取った応援を次の誰かへつないでいく「恩送り」のバトンです。

    たくさんの素敵な出会いと、温かいコメントがnoteの中に広がっていきますように。

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    近未来SFと医療ミステリーが好きで、小説を書いています。 『灰色の遺伝子 未来からの手紙』は、医療サスペンスと夫婦の物語を全32話で完結まで書きました。 感想・スキ・フォロー、とても励みになります。

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