
FBIにはなれないけれど。私の中の危機意識。|アラフィフのエッセイ
先日、リサイクルショップに行った時のことである。
奥の方で大きな声が聞こえて来ていた。
どうやら、高齢男性が一人、店員さんと話している。
内容はよくわからないが、品物の問い合わせのような雰囲気であった。
私はフラフラと店内を移動しながらショッピングしていたのだが、遠くから聞こえてくる男性の声が、先ほどよりもさらに大きくなっている。
だんだんと怒りを含むようになり、少々、剣呑な雰囲気で、空気がピリッとして来た。周りのお客さんも何となく様子をうかがっている。
その時に自分でもびっくりしたのだが、自分が何をしたかと言うと、とりあえず出口の位置をもう一度確認したのである。
つまり、何かあったらすぐに逃げられるようにと。
そして気づいたのは、リサイクルショップには出入口が一つしかないということであった。正面の自動ドアである。
もしかしたらバックヤードには裏口があるのかもしれないが、とりあえず目に入る場所には一か所しかない。
なんとなく怖いと感じた。
これまで海外のテロ映画やパニック映画やFBIのドラマなどを見過ぎているため、そういう思考になる。笑
一か所を塞がれてしまったら終わりなので、逃走経路確保が課題だと思ってしまったのである。
そして思い出した。以前イギリスに暮らしていた時にはいつももう少し安全確保に気を張っていた。ロンドンの人混みではスリに注意し、レストランでも荷物はいつも近くに置いていた。
なんとなく怪しい雰囲気の道を歩くのも、エリアに近づくのも避けていた。
イタリアに旅行した際には、友人がクレジットカードを盗まれたこともある。鮮やかな手口であっという間だった。
危険とはいつも隣り合わせだという意識があった気がする。
日本にいると、特に私が現在住んでいる場所は郊外なので、これまで基本的にはその必要はなかった。このあたりはいつも平和な雰囲気が漂っている。
そう思っていたが、今回のリサイクルショップの出来事で久しぶりに海外での緊張感を思い出した。
事件は起きないにこしたことは無いが、身を守る意識も大事だとあらためて感じた。FBIのような能力は持ち合わせてはいないが(笑)、平和な日本でもある程度アンテナを立てて暮らしていこうと思う出来事だった。
ちなみに、怒っていた男性は結局トーンダウンして素直にレジに並び、その商品を買って店から出て行った。
あー、良かった!笑