
【AIイラストの考え方】夜光虫の海は、蹴ったところだけ光る|生物発光
夜の海が青く光っている写真を、ときどき見かけます。波打ちぎわが、ぼうっと青い。きれいだな、で終わって、あれが海のどこまで光っているのかは、たいてい考えないまま次へ流してしまいます。
なので今回は、AIで夜の海に犬を立たせて、確かめてみます。まずは、犬がじっとしている1枚から。
🌕 画像1:犬は、じっとしている

日本語プロンプト:1:1。夜の浜辺。月明かりのうす明かり。波打ちぎわの浅い水の中に、現実的な短毛の犬が1匹、じっと立っている。海には夜光虫がいるが、水は静かで、どこも光っていない。犬の全身と、まわりの水面が広く入る距離。
満月の夜です。月の光が水面に銀色の帯を落として、犬は浅瀬に立ったまま、横を向いています。
その海には、夜光虫という小さなプランクトンがいる、と指示に書いてあります。それなのに、どこも光っていません。
💙 画像2:犬が、走りだした

日本語プロンプト:1:1。添付の画像を元にする。場所、カメラ、月明かり、海の夜光虫は変えない。犬だけが、水を蹴って走りだす。夜光虫の光は青く、はっきり見える。
犬が水を蹴ったとたん、足もとが青く光りました。はね上がったしぶきの一粒ずつが、青く光っています。犬のうしろには、青い帯が長くのびています。走ってきた通り道のようです。
いっぽう、沖のほうは1枚目と同じ暗さです。月の帯も、銀色のまま。
それと、犬の向きが1枚目と反対になりました。走る方向は、指示していません。
🌊 光ったのは、水が動いたところ
夜光虫は、1枚目にも2枚目にも、同じだけいるはずです。変えたのは、犬が動いたかどうかだけ。それなのに、青くなったのは犬のまわりと、犬の通り道でした。
光ったのは、水が動いたところでした。
ただ、手前の浅瀬にも、青い粒が点々と散っています。犬が蹴っていない場所です。波打ちぎわの小さな波で光ったのか、AIが足したのかは、画像からは分かりません。
当の犬はというと、光には目もくれず、前だけを見ています。
🔬 刺激されると、光る
水族館の解説によると、夜光虫は刺激を受けると青く光るそうです。波打ちぎわや白波が光って見え、海に石を投げると、その通り道まで光るとありました。こうして生きものが自分で光ることを、生物発光といいます。
そう考えると、犬の通り道に青い帯が残ったのは、石を投げたときと同じこと、と読めます。石にしては、だいぶにぎやかですが。
逆に言えば、刺激がないあいだは、夜光虫がいても水は暗いままです。もちろん、AIが本当に夜光虫を刺激したわけではありません。それでも、どこを光らせるかは、水が動いたところに寄っていました。

🧩 いつものプロンプトへ足すなら
手持ちの画像に、夜光虫の光だけを足す指示です。場所も画風も、変えません。
どんな画像でも、そのまま試せます。
Keep the subject, place, and art style as they are. Make a bright blue glow, like bioluminescent plankton, appear only where the subject touches or moves.日本語訳:被写体、場所、画風はそのまま。被写体が触れたところや動いたところにだけ、夜光虫のような明るい青い光を出す。
試してみて、光が思ったより広く散っても、いつもの画像に青がひとつ増えます。それも、わりと悪くありません。
使いどころは、このあたりです。
いつもの画像に、ちょっとした光の遊びを足したいとき
走る、跳ねる、泳ぐ動きを、光で見せたいとき
暗い画面で、どこを見ればいいかを光で示したいとき
それにしても、海じゅうを光らせるには、犬が何匹いても足りなさそうです。
ま、いっか。
あとがき
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