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日本人アーティストが愛用するダイナミックマイク。その中で僕がゼンハイザー e945を選んだ理由

    僕は別に、ボーカリストになりたいわけではありません。

    ……いきなり身も蓋もないことを書きましたが(笑)。

    もちろん歌うこと自体が嫌いなわけではありません。

    ただ、50歳を過ぎた今から「歌で天下を取るぞ!」みたいな話ではないですし、そもそも僕は声量があるタイプでもありません。

    むしろ、自分の声には昔から少しコンプレックスがあります。

    声が通るタイプではない。

    大きな声で押し切れるわけでもない。

    そんな人間が、なぜボーカルマイクを買ったのか。

    今回は、ゼンハイザーのダイナミックマイク e945 を選んだ理由について書いてみようと思います。


    DTMを続けていると、どうしても欲しくなるもの

    僕は普段、ギターを弾いたり、Ableton Liveで曲を作ったりしています。

    ギター、ベース、シンセ、サンプル。

    今でもそれだけで十分楽しいです。

    でも、DTMを続けていると、ふと思う瞬間があります。

    「ここに自分の声を入れられたら、もっと面白いんじゃないか?」

    もちろん、僕が急にボーカリストになるわけではありません(笑)。

    歌の練習を毎日しているわけでもないです。

    ただ、仮歌でもいい。

    コーラスでもいい。

    曲の中のちょっとした声ネタでもいい。

    自分自身を音素材として使えるというのは、制作の可能性を広げてくれる気がしました。

    数学的に言えば、使える変数がひとつ増えるようなものです(笑)。


    実はShure BETA57Aは以前から持っていました

    僕は以前から、ShureのBETA57Aを使っています。

    配信用マイクとして使っていた時期もありました。

    そして、特に不満があったわけではありません。

    むしろ今では、ギターアンプ録音用としてかなり気に入っています。

    自分のFenderのアンプから出る音を録る時には、今でも頼れる一本です。

    ただ、ボーカル用マイクとして考えた時には、少し違う方向のものも試してみたくなりました。

    BETA57Aが悪いという話ではありません。

    用途が違う、というだけです。

    ギターにはギターの良さがあり、声には声の良さを引き出すマイクがあるのではないか。

    そう思うようになりました。


    最初に浮かぶのは、やっぱりSM58

    ダイナミックマイクと言えば、やはりShureのSM58です。

    世界中で使われている定番中の定番。

    「迷ったらこれ」

    と言える安心感があります。

    正直、僕も最後まで候補でした。

    耐久性もある。

    情報も多い。

    ライブでも宅録でも使える。

    これを選んで大きく後悔する人は少ないと思います。

    でも、僕の場合は少し違いました。

    僕が欲しかったのは、「誰が使っても間違いないマイク」ではなく、

    「自分の声をどう扱うか考えられるマイク」

    だったのです。


    e935か、e945か

    そこで候補になったのが、ゼンハイザーのe935とe945でした。

    どちらも評価の高いダイナミックマイクです。

    e935は万能型という印象があります。

    扱いやすく、いろいろな場面で使いやすい。

    初めて良いマイクを買うなら、かなり魅力的な選択肢だと思います。

    一方でe945は、よりボーカルに向いた性格を持っています。

    スーパーカーディオイドという指向性もあり、声を狙って拾う方向のマイクです。

    そして僕が最終的に選んだのは、e945でした。


    機材選びには、憧れという非合理的な理由もある

    ここは正直に書きます。

    e945を選んだ理由のひとつは、好きなアーティストが使っていたからです。

    これを格好悪いと思う人もいるかもしれません。

    でも、僕は機材選びにおいて、この理由はかなり大きいと思っています。

    ギターだってそうです。

    好きなギタリストが使っている。

    好きな音楽を作った人が使っている。

    それだけで、その機材に触れてみたくなることがあります。

    僕の場合、椎名林檎さんが使用していることを知ったことは大きかったです。

    また、ラブリーサマーちゃんについても、阿佐ヶ谷冬のDTMまつりの資料で、自身の声の小ささを理由の一つとしてe945を使用していることを知りました。

    もちろん、同じマイクを使えば同じ音になるわけではありません。

    そこは分かっています(笑)。

    でも、自分の声の特徴を理解した上で、それに合う道具を選んでいるという考え方には惹かれました。


    声量がない自分がe945を選んだ理由

    僕自身、声量があるタイプではありません。

    だからこそ、マイクには少し助けてもらいたかった。

    これは決して「e945を使えば誰でも声が大きくなる」という話ではありません。

    そんな都合の良い機材があったら、僕ももっと早く買っています(笑)。

    ただ、自分の声をどう拾ってもらうかを考えた時に、e945という選択肢は自分には合っている気がしました。

    声の弱さを隠すのではなく、その声をどう届けるか。

    そこを考えるための道具として、魅力を感じました。


    まだ僕はボーカリストではありません(笑)

    ここまで書いておいて何ですが、僕はまだ本格的に歌を録っているわけではありません。

    e945を買ったからといって、突然ボーカル曲を量産しているわけでもありません。

    でも、それでいいと思っています。

    機材は、買った瞬間から最大限使いこなさなければ意味がないものではないと思うからです。

    いつか使うかもしれない。

    必要になった時、すぐ使える。

    その可能性を手元に置いておく。

    それも音楽を続ける楽しさのひとつではないでしょうか。

    ギターもそうですが、楽器や機材は単なる道具ではなく、自分の表現できる範囲を少しずつ広げてくれるものだと思います。

    ゼンハイザーe945は、僕にとって「歌うためのマイク」というより、

    これから先、DTMでできることをひとつ増やしてくれるマイクです。

     
     
    物書き兼、おうちギターおじさん。機材レビューや音作り、PCまわりの話を中心に、noteで1400本以上の記事を書いています。Shimizu先生のもとで修行中。音楽のそばで起きた出来事を、ときどきエッセイにしています。※Amazonアソシエイト使用

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