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【とりこれ】同人小説の帯デザイン【ポイント2つでOK!】

    こんにちは、白鳳です。
    今日は同人小説作家向けの記事です。

    突然ですが、
    お前らは帯デザインを甘く見すぎている!
    せっかくいい表紙をイラストレーターからもらっとるのに!!
    なんだその帯は!!
    帯も数千円くらい印刷費かかってるやろ!!!
    なのに作品にプラスどころかマイナスになっとるやんけ!!!

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    悪い帯の例(※1)

    ダサい!本当にダサい!!
    けどこれをお読みの方はわかると思う!
    「ダサいんだけど俺も自分で作るとこれになっちゃう……」
    そんなお前らに今日は『とりあえずこれだけやっとけ』テクをご紹介するので、ぜひ以下を読んでみてほしい!!

    小説本の帯『とりこれ』技2選

    ①太いフォントを使う

    細いフォントを使ってしまうのは多くの人がかなり陥りがちなミス。いやミスというほどではなくて、細いフォントのデザイン意図がある場合も当然あるんだけど……。ただ、多くの場合はミスといって差し支えないくらいデザイン意図が伝わっていない。ので基本的にはぶっといフォントを使え。ちなみに専門的には「ウェイトが重い」フォントと言うぞ。

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    源ノ明朝Regular→源ノ明朝Heavyに変更

    単にフォントの太さを変えただけで全然それっぽさがぜんぜん違うのがわかると思う。帯は短い文章のキャッチ、いわば見出しだから見出し向きの太いフォントを使うのが原則正解になる。
    おすすめフォントは明朝体なら源ノ明朝、ゴシック体なら源ノ角ゴシックになる。どちらも同じフォントの中に激細~極太まで太さが多く取り揃えられている。帯に使う際はいずれもBold(太い)かHeavy(極太)を使えばよい。
    なお、いや俺はどうしても細いフォントを使いたいんだという人については、とりこれの次のレベルへ行っているのでまた違う話になってくるため割愛。

    ②とにかく文字を埋める

    市販の小説の帯を見てもらえればわかると思うがここぞとばかりにスペースが文字で埋まっている。フランス料理のような余白の美は必要ない。たった高さ45mm程度しかない帯の空間、小説本で貴重な中身を説明できるスペースを無駄にするな!

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    メインのコピーをずらしてサブコピーをつけたり隙間になんかイベントとかサークル名とか

    一気に市販の帯らしくなってきた。せっかくなのでコピーの書き方についてもちょっとだけ解説を。
    この例だと「願い、夢、責任、才能 星は彼方にしか輝かない」というめちゃくちゃかっこいいキャッチフレーズがもともとあった。確かにかっこいい!けれど内容が伝わんないね。そもそも帯って会場でその本を目にした人に「おっこれ面白そう中身ちょっと見てみるか」って思ってもらうためのものだから、ナンカフンイキカッコイイコピーだけだと何言ってるかわからないんだよね。
    まあでもそれももちろん作品の雰囲気を表すために大事なものだからそれをなくせとは言わない。重要なのは、作品の内容やあらすじを説明できる文を少しでも入れろということだ。
    なので今回はサブコピーにあらすじをちょろっと書かせてもらった。これがあるおかげで、メインキャラクターがPと千奈であることが明確になるし、メインコピーの「願い」「夢」「責任」「才能」がぐっと「誰の」ものなのか、どう物語に関わってくるか一気に気になってこないか?
    サブコピーを入れても右下にまだ空きがあったので、もう適当にイベント情報とサークル名を入れた。このへんまで来ると極論どうでもいい。スペースが埋まっているということが大事である。「そんなん知っとるわ」みたいなことでもいいから書いておけ!

    プラスアルファの技2選

    ③文字詰め、フォントサイズの調整

    これやったらもうプロ一歩手前だよな~という技。小技なんだけどいい加減に触るとぐちゃぐちゃになるので最低限だけ教える。

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    メインコピーの迫力が上がった

    基本的にやることは2点で、句読点の後はスペースが空きすぎるので詰めることと、文章のひらがなを小さくすること。
    前者は文字書きであればいわゆる「約物半角」というやつをやっていると思ってもらえればいい。
    後者はかなり機械的にやってよく、特に助詞や助動詞は原則小さくしていい。ただ、「ゆっくりと」みたいなひらがなの自立語に関しては小さくしないほうがいい。このあたりは文章の強調したいところに応じて調整してほしい。

    ④イラスト透けデザインの調整

    この例でもあるように、帯にカバーイラストが透けるようなデザインはしばしば見られるものだと思う。が、この例だと透け具合が地味過ぎてよく見ないとわからない!
    ①で文字を太くしたおかげで多少背景がごちゃついても全然問題なく文字が読めるようになっているはずなので、ここは攻めてアピールしていい。せっかくイラストレーターに描いてもらった表紙を帯で隠してしまうんだから、ちょっとでも元のイラストを伝える努力をしろ!

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    帯と表紙の一体感が増した

    小さな調整ではあるが大違いなのがわかると思う。
    今回は帯部分の表紙イラストの不透明度を10%→30%まで上げたが、文字は全く問題なく読める。イラストや帯のベースカラーにもよるがだいたい25%前後で設定しておけば概ねうまくいく。
    また、これは好みにもなるが今回はイラスト部分をグレースケール化して重ねている。印刷所にもよるが単色で帯が刷れるので印刷費が安くなったり、それっぽさが増したりする。

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    最終的にここまで変わる

    最後に

    いろいろと書いてきたがどうだっただろうか? もちろん、これは手っ取り早く60点取るためのアプローチであり、この手法でなくてもキレイだったりカッコいい帯を作ることは可能であるが、取っ掛かりがわからない人にとって第一歩になってうればうれしい。
    「これどうやってやったらいいの?」という質問があればコメントに書いてもらえれば随時回答させてもらう。また「いや、それは納得いかない!」という意見があればこちらもどしどし書いて欲しい。そうやって知識の集積がなされるのが界隈にとってもっとも喜ばしいことだからだ。まあ、本音を言うと「勉強になりました!」みたいなコメントが一番うれしいのはそうなのだが……。
    ともかく、この記事が少しでもあなたの次回作の糧になれば幸いである。

    ※1……サークルMol_AtoriumのEculeさん(@mol_ecule614)に冬コミの新刊の画像素材の使用許可をいただいた。こんな厳しい記事に対して、快く許可を出していただいて感謝してもしきれない。なお、この本は内容がすごく面白いので、気になった方はぜひ読んでみてほしい。
    通販:https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2712530

    宣伝

    弊サークル『Ende der Welt』では帯デザインに限らず各種依頼を受け付けているので、同人誌を制作するにあたってサポートが必要な人は気軽にDM(X:@il_hakuho)やメール(hakuho@edw.sakura.ne.jp)で連絡してほしい。
    受付可能なことと金額の目安は以下の通り。
    表紙イラスト:20,000円
    表紙デザイン:5,000円
    カバー全体デザイン(表紙デザイン含む):8,000円
    お品書き制作:5,000円
    本文組版:5,000円
    Webサイト制作:15,000円~
    他にも名刺・帯等印刷物全般のデザインや入稿データ制作に関しては対応可能となる。
    また上記の金額は目安であり、条件と交渉によっては値引きもありうるし、逆に超短納期でも割増で請け負うことができる。
    相談するぶんには無料なので「はじめて本を作るんだけど、何をすればいいのか、いくらくらいかかるかわからない……」という人でも気軽に連絡してほしい。

     
     

    白鳳

     
     
    なんかいろいろやるおじさん。

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