
バックレ・トゥ・ザ・フューチャー 第13話「豊」

ここではまるで空のしみみたいにしか見えない





ラスベガスで最も古いカジノホテルのひとつらしい
人通りも少なくなってきて痴話喧嘩している酔っ払いとかもいたので、この辺で切り上げてLyftでストリップに戻ることにした。往復とも20ドルぐらい(明細見たらやはり3269円、3167円)だった。今度のドライバーはさっきよりも普通の人だったが、共通点は信号待ちでひたすら貧乏ゆすりすること。そもそも英語に「貧乏ゆすり」に相当する言葉はあるのだろうか。
今ちょっと調べたら、あの行為を貧乏扱いしているのはほぼ日本だけらしい。こんなところまでガラパゴス、そら今みたいな体たらくになりますわ。おちぶれても元世界第2位の経済大国。おちぶれてすまん。おちぶれてすいま千円……6.35ドル(2026/10/30現在)
認めろ 認めろ 諦めろ
諦めなきゃ始まらないこともあるんだ
自分が日本人であることしかすがるもののない人たちが、落ちぶれたことを認められずに排外主義(欧米の白人には何も言わないくせに)なんかにおちいっていくんだろう。そしてそれを利用して権力を維持したい奴らや儲けたい奴らがのさばっていろんなものを私物化しているのだ。
毎日朝礼でびんぼっちゃまの恰好をして、その日のレートで「おちぶれてすいま千円……〇〇ドル」って唱和したらいいんだ。わしはそう思う。Boーマニズム宣言を書きだしたら最低でも数千文字は止まらなくなりそうだから、ゴーマンかます前に先に進んでよかですか?
ベラージオでLyftを降りた。ラスベガス名物の噴水ショーを見よう。キャナルよりしょぼかったらどうする?とか言いながら1階のカジノを通り抜けて噴水まで歩く。サイバーなスロットマシンが並んでいてカラフルな効果音が耳に入ってきて、マザー2の最初の町、オネット(Onett)のゲームセンターを思い出したりする。

ベラージオ側(西)から1回、正面(東)から1回噴水ショーを見たけど、まあしょぼかった。回によって音楽と水量が違うらしいから、単に外れだったのかもしれない。帰ってきてキャナルシティ博多の噴水ショーのことを調べたら、まさかのベラージオのやつと同じ会社が設計していて、逆にキャナルのが凄いのかもなとか思ったりした。
しかしこの砂漠のど真ん中で噴水ショーができるのも凄いことだよな。Las Vegasはスペイン語で「肥沃な土地」、つまりオアシスのことを指しているらしい。漢字1文字にすると「豊」ってことだ。この旅行中、ことあるごとに自分たちが恵まれていることを感じて、「うちらって豊じゃね?」って言ってた。
ストリップのネオンの中を歩いていると、マザー2のムーンサイドに迷いこんで来たような気持ちになってくる。そしたら目の前に「ハロー!そして・・・・グッドバイ!」にそっくりな格好の男(よく見ると似てないが)が現れて、この旅は本当にとんでもないことになってるなと思った。






今日の宿の方に向かって歩道橋で対角線上に渡ったら、かわいいフラミンゴホテルが見えてきたので入ってみる。ここもやはり1階がカジノ。お目当てのスロットマシンがなかったので、クラシックな(リールがデジタルじゃなくて単純に777を揃えるやつ)でちょっと遊んでみたら20ドルぐらい儲けた。


中庭を散歩して一服していると、どぶねずみがうろちょろしていた。グランドキャニオンでリスに会ったら嬉しいのに、こんな街中でねずみを見ると嫌な気持ちになるのが自分でもちょっと滑稽だった。たぶん汚さは変わらないのにさ。ホテル内の売店ではかわいいフラミンゴのぬいぐるみがたくさん売られていた。明日は昼スロットして、勝った金でフラミンゴを買おうぜ。

ホテルまで余裕で歩けるかと思ってたら、この辺の1ブロックの大きさが半端なくて、15分ぐらいかかった。だんだん治安が悪い雰囲気になってくるのも少し不安だったけど、無事に部屋に戻ってきた。さて、スフィアさんを眺めながら酒を飲むとしよう。



(韓国SBS大河ドラマ『野人時代』(2002) 第84話参照)
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