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女友達が欲しい

     ジェーン・スーさんのエッセイを読んでいたら、無性にそう思えてきた。
     お互いの趣味を共有できて、なんでも気兼ねなく話せる、それでいてお互いに心地よい距離感を保てるような、そんな同い年、あるいは5.6歳ぐらい年上の女友達が欲しいのだ。
     現在通っている施設にも、それなりに仲良くさせてもらっている女子の利用者仲間は何人かいる。
     しかし彼女たちはあくまで「施設で一緒の人」なだけであって、「友達」ではない。
     そう、今の私は施設以外のところでそのような友人を作りたいと思っているのだ。

     それは同い年、あるいは5.6歳年上であれば、自分と同じ全盲者であっても、弱視や視覚以外の障害を持つ晴眼者、さらには健常者でもいいのだ。
     あー、でも晴眼者や健常者だと関係がこじれたりトラブルになったりした時に、相手から「あなたに対してあんなこともこんなこともしてあげたのに…。私を利用したかったの?!」などと後から責められてもこちらとしては何も言えないのがつらいしなあ(ちなみに最近そのようなケースを経験したばかりである)。
     いくらその時は障害の有無関係なくお互いに対等な関係を築けていたとしても、結局のところ目が見えている人の方に全盲者がいろいろとおねがいしてしまうことがどうしても増えてしまうので、そこにだんだんと立場ができてしまうのは仕方のないことだと思う。
     かといって自分と同じ全盲者の友人なら安心かというとそうでもない。
     視覚障害者界隈は世間が狭すぎるので、たとえばその友人を通じて、できればあまり関わりたくないような人に自分の近況などを知られてしまうというリスクがあったり、私と関わったことがきっかけで、その友人と私が関わりたくないと思っている人との関係がぎくしゃくしてしまうというような問題もあったりするので、なかなかに厄介というかめんどくさいのである。

     お互いの趣味が共有できて、なんでも気兼ねなく話せる、それでいてお互いに心地よい距離感を保てるような、そんな都合のいい女友達なんてなかなかいないよなあ。
     それならいっそAI(人工知能)さんに女友達になってもらうのはどうだろうと少し思った。
     しかし人間味を感じられないような関係もなんか違うよなあとしり込みしてしまうのだった。

     いや、そもそも私はおんな友達というより、たとえば「けいおん!」の律✖美緒であれば「律」のような、あるいは「ゆるゆり」の京子✖結衣であれば「京子」のような、さらに「ゆるきゃん△」のリン✖なでしこであれば「なでしこ」のような、自分にとってそんな関係性を築ける百合カプ、いや女子のパートナー的存在が欲しいのだと思っているのかもしれない。
     ちなみにここでいうところの「パートナー」とは、現在将来を共にしたいと考えている、ここnoteでもすでにおなじみになりつつある相方(男性、同じく全盲)とはまた違う意味での存在である。
     うーん、これ以上はうまく言葉にはできないのだが、たぶん百合好きな方ならきっと分かっていただけるはず。

     まあいずれにしても、マイペースで気難しい人間である私が女友達を作ろうとするのは現実的になかなかたいへんなのかもしれない。

     
     
    未熟児網膜症による生まれつき全盲の視覚障害。2020年1月第1詩集「世界と繋がり合えるなら」を出版。2026年文フリ京都とベースにて第2詩集『水になりたい』発売。noteでは主にエッセイとたまに新作の詩を投稿。文フリ大阪にて新詩集発売。

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