
修善寺の新井旅館は文豪が通った宿!芥川龍之介は1か月滞在、ドラマ『花咲舞が黙ってない』のロケ地にも【2026年】
※本記事はアフィリエイト広告(楽天トラベル)を利用しています。見出し画像はAIで作成したイメージです。
『花咲舞が黙ってない』の第5話を見て、「半沢直樹が浸かっていた露天風呂、どこの旅館?」と調べた人。あるいは、芥川龍之介が泊まった宿に一度は泊まってみたい人。その答えは、伊豆・修善寺温泉の「新井旅館」です。
先に結論を言います。新井旅館は、明治5年(1872年)創業で、建物15棟が国の登録有形文化財の宿です。芥川龍之介はここに約1か月こもり、ドラマの撮影では露天風呂や渡りの橋が使われました。「誰がどの棟に泊まったか」を知ってから行くと、同じ1泊でも見えるものがまるで違う宿です。
部屋や料理の写真をたっぷり見たいなら、泊まった人の宿泊記がいちばんです。私自身はまだ泊まったことがありません。そこでこの記事では、静岡東部に住む私が公式サイトと旅館のブログを読み込んで、「泊まる前に知っておくと楽しくなること」に絞って書きます。
👉文豪の棟に泊まれる日があるか、まずは空室だけ見ておくと計画が立てやすくなります。
新井旅館に泊まった文豪は誰?
芥川龍之介、尾崎紅葉、泉鏡花、岡本綺堂、高浜虚子、島崎藤村、田山花袋など、明治から昭和の文人がこの宿に泊まっています。公式サイトの「文化財の歴史と文人墨客達」には、作家・俳人・歌人だけで18人の名前が並びます。
人が集まった理由は、3代目の館主・相原寛太郎(雅号・沐芳)です。自分も画家を目指していた人で、文人や画家と深く付き合いました。宿に残る書画はそのつながりから生まれたものです。
文豪たちはどのくらいの頻度で泊まっていた?
回数の記録が残っている人ばかりではありません。公式サイトと旅館のブログからわかる範囲で、泊まり方の濃さで3つに分けました。
1か月こもった:芥川龍之介
大正14年(1925年)の4月から5月にかけて、約1か月滞在(旅館のブログでは4月13日〜5月6日)
泊まったのは「月の棟」(大正8年築)。公式サイトでは「芥川龍之介が一ヶ月滞在していた部屋がある」と紹介されています
滞在中に短編「温泉だより」「新曲修善寺」を書き、宿から手紙をたくさん出しました
療養のつもりで来たのに、出版社からの原稿の催促に追われていたことが手紙から読み取れます。修善寺の地元の文芸マガジン「湯文好日」によると、山に囲まれた湯の景色を手紙で「水族館みたいだ」と書いています。
旅館のブログで紹介されている、主治医への手紙に添えた絵も面白いです。修禅寺の鐘楼、部屋で読み書きする自分、池の鯉。そして同じ時期に泊まっていた泉鏡花夫妻が向かい合って話す姿まで描かれています。100年前の宿の空気が、そのまま伝わってきます。
何度も通った、ここで書いた:尾崎紅葉・泉鏡花・岡本綺堂・高浜虚子
尾崎紅葉:館主と親しく、梅林に句碑が残る。公式サイトでは、名作「金色夜叉」はこの宿で書かれたとされています
泉鏡花:夫妻のお気に入りは離れの客室「紅葉」(昭和2年築)。「桐の棟」は鏡花の小説に出てくる部屋です
岡本綺堂:滞在中に取材した戯曲「修禅寺物語」を発表。執筆した部屋がある「花の棟」は、今は建て替えられています
高浜虚子:「雪の棟」に滞在。昭和28年には大広間で「伊豆の大句会」を開きました
旅の途中に泊まった:島崎藤村・田山花袋・川端康成
島崎藤村と田山花袋:明治42年に「青州楼」(明治14年築、宿でいちばん古い建物)に宿泊。天城越えの拠点にしていました
川端康成:随筆「伊豆温泉記」に、今の天平大浴堂の前身「菖蒲の湯」が出てきます
ちなみに文人ではありませんが、画家の横山大観には専用のアトリエ兼居室「山陽荘」まで建てられました。「霞の棟」には、大観が何度も泊まりたがった部屋があります。
私がいちばんぐっとくるのは、芥川と鏡花が同じ時期にこの宿にいたことです。廊下ですれ違っていたかもしれない宿に、今も泊まれる。文学好きにはこれだけで十分すぎる理由です。
新井旅館が出てきたドラマは?
いちばん新しいのは、日本テレビ系『花咲舞が黙ってない』の第5話(2024年5月11日放送、主演・今田美桜さん)です。旅館の公式ブログで、映った場所が紹介されています。
冒頭の場面:相馬(山本耕史さん)と半沢直樹(劇団ひとりさん)が浸かる露天風呂は「木洩れ日の湯」
オープニング:花咲舞がジャンプする廊下は、登録有形文化財の特別室「吉野の棟」
名刺交換の場面:登録有形文化財の「渡りの橋」
ほかに、食事処「清渓の間」や客室「吉野」でも撮影
ドラマの中の温泉地「眠山温泉」の場面は、修善寺温泉街でも撮られています。旅館のブログによると、頼家の墓、独鈷の湯の周り、足湯の河原湯、赤蛙公園のあたり、竹林の小径などです。宿に泊まれば、ドラマの場面をそのまま歩いて回れます。
ほかにはどんな作品のロケ地?
TBSの火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』(2021年7月期、主演・二階堂ふみさん):新井旅館の公式サイトのトップに、ロケ地として作品名が載っています。どの場面が撮られたかまでは公式に書かれていないので、見返して探すのも楽しみ方のひとつです
映画『ヘルドッグス』:こちらも公式サイトのトップにロケ地として名前が出ています
「あの場面の廊下を自分で歩きたい」と思ったなら、日帰りの観光ではなく泊まるのが近道です。渡りの橋も吉野の棟の廊下も、宿の中にあるからです。
新井旅館のお風呂はどんな所?天平大浴堂とは?
目玉は昭和9年に建てられた「天平大浴堂」です。日本画家の安田靫彦が設計を指導した総檜の大浴場で、それ自体が登録有形文化財です。
浴場:天平大浴堂、あやめ風呂(2023年11月リニューアル)、木洩れ日の湯(露天)、折節の湯 雪花(2023年4月オープンの露天)
貸切風呂:「睡蓮」は45分1,100円・宿泊当日にフロントで予約、「翡翠」は無料・予約不要
入れる時間:15時〜翌朝9時。露天風呂だけは深夜0時〜朝7時は入れません
注意点:すべての浴場が男女の時間交代制です
泉質:アルカリ性単純泉(pH8.5)。全浴場が源泉かけ流し
公式サイトによると、無料の貸切風呂「翡翠」には「芥川龍之介お気に入りの、池の鯉が臨めるガラス窓」が残されています。お風呂好きではなかったといわれる芥川が気に入った窓です。文豪目当てで泊まるなら、ここは外せません。
日帰りについては、公式サイトに期間限定の日帰りプランの案内があります(2026年10月31日確認)。お風呂だけ入れるかは、行く前に電話(0558-72-2007)で確かめてください。
新井旅館の食事は?
夕食は月替わりの会席料理です。2026年10月31日時点で公式サイトに載っている秋の献立には、伊勢海老の黄金焼や金目鯛、6種盛りのお造りが並びます。
お造りには、中伊豆の本わさびを客室ですりおろして出してくれる
ご飯は修善寺産の特別栽培米「桂流こしひかり」
朝食は三段重の御膳
夕食は18時か18時30分、朝食は8時か8時30分から選ぶ(チェックインの順で決まります)
注意したいのは、19時を過ぎて着くと夕食が出ないことです。紅葉の週末は道が混むので、車の人は早めに出発するのが安心です。
修善寺駅から新井旅館へはどう行く?
電車:三島駅から伊豆箱根鉄道で修善寺駅まで約30分。東京からは特急踊り子で修善寺駅まで約2時間
バス:修善寺駅から修善寺温泉まで約10分、片道300円。バス停から歩いて約3分
タクシー:修善寺駅から約2,000円弱
車:沼津ICから約50分。駐車場は玄関の80m先、20台まで無料
修善寺温泉は組合の決まりで、駅からの送迎がありません。バスかタクシーで向かいます。
新井旅館のチェックイン・チェックアウトは何時?
チェックインは15時、チェックアウトは11時です(プランによって違う場合があります)。
チェックイン前の館内での休憩はできませんが、荷物と車は預かってもらえます。チェックアウト後も荷物を預けて、竹林の小径や修禅寺をドラマの場面と重ねながら歩いてから帰るのが、いちばん無駄のない回り方です。
泊まるならどの部屋?予約で気をつけることは?
料金は楽天トラベルに表示されている最安料金です(2026年10月31日確認)。
私が泊まるならここ:新井旅館の「吉野の棟」
最安25,960円〜、レビュー268件・★4.58
竹林の小径まで徒歩2分(楽天トラベルの宿の紹介より)
私が選ぶなら「吉野の棟」です。作家の川口松太郎と舟橋聖一が滞在して執筆した棟で、『花咲舞が黙ってない』のオープニングを撮った廊下もここにあります。泊まれる部屋の中で、文豪とドラマの両方がそろうのがこの棟です。公式サイトでも、川沿いの部屋なら「吉野の棟」か「花の棟」が人気だと紹介されています。
ただし吉野の棟は特別室です。予約するプランでどの棟になるか、予約前にプランの内容を確かめてください。
👉文豪の棟がある日を選ぶなら、空室は早めに見ておくのが安心です。
予算を抑えたいなら:湯めぐりの宿 修善寺温泉 桂川
最安15,700円〜、レビュー2,011件・★4.34
無料で使える貸切風呂が7つ
新井旅館より約1万円安く泊まれます。「文化財の部屋」にはこだわらず、修善寺温泉に泊まってドラマの撮影場所を歩ければいい、という人にはこちらが合っています。文豪が過ごした部屋と天平大浴堂にこだわるかどうか。迷ったら、そこで選ぶのがわかりやすいです。
👉2,000件のレビューで、お風呂と食事の評判を先に読めます。
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紅葉の時期に行くなら、混む時間を先に知っておくと楽です。
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車で行く人は、チェックインの15時までにお昼を済ませておくと、宿に着いてからが楽です。修善寺へ向かう途中の道の駅伊豆のへそなら、いちご専門店のカフェでランチが食べられます。
川端康成が『伊豆の踊子』を書いた湯ヶ島温泉は、修善寺から少し奥にあります。文豪の宿めぐりを続けたい人はこちらもどうぞ。
👉伊豆の穴場温泉は、修善寺の少し奥にある。湯ヶ島・雲見・北川の静かな温泉と泊まれる宿
まとめ:新井旅館は「誰がどこに泊まったか」を知ってから行く宿
明治5年創業。建物15棟が国の登録有形文化財
芥川龍之介は大正14年に約1か月、「月の棟」に滞在。同じ時期に泉鏡花夫妻もいた
尾崎紅葉・岡本綺堂・高浜虚子は、この宿で作品を書いたり句会を開いたりした
『花咲舞が黙ってない』第5話(2024年5月11日放送)で、露天風呂・吉野の棟・渡りの橋が登場
天平大浴堂は昭和9年築の総檜風呂。お風呂は男女の時間交代制
チェックイン15時・チェックアウト11時。19時を過ぎて着くと夕食が出ない
修善寺駅からバスで約10分、バス停から歩いて約3分
ドラマで見た廊下を歩き、芥川が眺めた鯉の窓のお風呂に入る。そんな1泊ができる宿は、ほかにはなかなかありません。
👉新井旅館の空室と今の料金は、ここで確認できます。