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Now and Then - The Beatles 私訳

    私訳です。あとがき・解説は下に。けっこう意訳。(2025/06/19追記、修正)

     
    I know it’s true,
    it’s all because of you
    And if I make it through,
    it’s all because of you

    本当に
    全部君のせいだよ
    でももし僕が上手くやれてるなら
    それはすべて君のおかげなんだ

    And now and then,
    if we must start again
    Well, we will know for sure
    That I love you

    たまにだけど
    もし、全てやり直したら…
    ああ、本当に思い知るよ
    君がずっと大切な存在だと言うこと

    Now and then,
    I miss you
    Oh now and then,
    I want you to be there for me
    Always to return to me

    たまにさ
    会いたいなって
    いや、たまにだけど
    君がそこにいてくれたらって
    いつでも帰ってきてくれていいのにって

    I know it’s true,
    it’s all because of you
    And if you go away,
    I know you'll never stay

    思い知ったよ
    全部君のおかげだった
    君は去って行き
    もう二度と戻らない

    Now and then,
    I miss you
    Oh now and then,
    I want you to be there for me

    時々
    君に会いたくなるんだ
    ああ、今も、そしてあの時も
    君にそこにいてほしいんだ

    I know it’s true,
    it’s all because of you
    And if I make it through
    It's all because of you

    ああ、分かっている
    全部君のおかげだった
    そして僕達がうまくやれてるなら
    それは全て君のせいなんだ

     

    随時訂正予定。
    転載してもいいけど、できれば出典をつけて。

     

    訳にあたって


    ネットでこの曲の訳詞を探しましたが、ピンとくるものがありませんでした。
    私は英語が得意なわけでも、The Beatlesの専門家でもありません。親しいネイティブの知り合いもいません。
    私が訳すなどおこがましいと思っていましたが、一方ですぐ見つけられる訳がこうでは良くないことだと思いました。
    なので自分で訳し、ネットに乗せました。

    訳は1文1文こだわり、直訳は避けました。誤訳はないようにと思って書いてるのでそんなにはないと思いますが、あったら教えて下さい。

    英詩を日本語に訳そうとする時、テーマを決める必要があると思います。
    日本語詩として美しい訳、直訳的な訳、文化的差異をうまく表現した訳、原曲のメロディにのせてそのまま歌える訳などなど……。
    また詩には多層的な意味があり、いろいろな解釈ができます。作詞者も、ある程度いろいろな解釈を想定しているでしょう。


    この歌は失恋ソングにも、かつて離別した仲間へのメッセージにも、追悼の詩にも、Johnからビートルズへの思いにも読めます。
    しかしいいとこ取りで訳そうとしても、英語と日本語は違う言語なので、全てを読み取れるような日本語に訳すのは、とても難しいと思います。少なくとも私にはできません。できる人がいたらお願いします。

    だからテーマを決めました。私のこの和訳のテーマは、John、Paul、George、Ringoのそれぞれのお互いに対する思いを踏まえつつ、それぞれの気持ちをミックスしたもの、というイメージです。

    原詩がJohnなのでJohnの気持ち風に訳そうともしたのですが、完成までの経緯を鑑み、割合としてはPaul4割、John3割、Ringo2割、George1割の気持ちを込めた感じです。Georgeを蔑ろにする気はありませんが、完成までの経緯を考えるとこのくらいが妥当かなと。
    (追記:もう一人、大事な人を忘れてました。下に書きます。)

    よく見るネットでの和訳は、どうとでも読めるようなラブソングです。和訳としては合っているのでしょうが、しかし、それでは面白くありません。
    もう一つは、やはりThe Beatlesを題材にして訳す場合でしょうが、それぞれのメンバーの関係性が感じられなかったり、慣用表現に囚われてしまっている訳が多いと思いました。


    そういうのには、気を配りました。しかし当然、私は私が知らないことに囚われているでしょう。気が付いたら、ぜひ教えて下さい。

     

    解説(言い訳)のコーナー

    読む必要のないコーナーです。しかし、なぜこう訳した?と言われたら、一応理由があるので、全てではないにしろ理由を載せます。

    it’s all because of you
    まず、最初のit’s all because of youですが、多くの人は「すべて君のおかげさ」と訳してますよね。そしてその後も全部。Johnがそう歌い始めるかと言うと、想像できません。というか、つまらん。because of youは「君のせい」とも「おかげ」とも読めると思いますが、二度目がAnd if I make it through,のあとに出てくるのですから、そっちを「おかげ」にして最初を「君のせい」にしたほうが、Johnっぽいし、面白い訳です。ほんと、君らのせい。でも僕が今いい感じなら、それは君らのおかげ。自分勝手で、いたずらっぽい感じ。ネイティブの聞こえ方なんてわかりませんが、ネイティブもそう感じるんじゃないですかね?(違ったらすみません)

    Now and then
    この訳、一番大事なところですね。慣用句的な意味では、「時々」とかになるのでしょうけど、常にそのように訳してしまうのは、よくある和訳の罠に陥ってしまうと思います。
    こういうイディオムって、ネイティブも二重に聞き取ってますよね?慣用句的な意味だけじゃなく、元の言葉の感触や余韻を感じていると言うか。

    日本語の慣用句に「猿も木から落ちる」っていうのがあります。意味は「上手な人でも失敗する」くらいの意味だと思いますが、確実に話し手や聞き手は、「お猿さんが木からおちる」イメージを持ちます。
    イメージが重なるんです。
    他のイディオムも同じかな、"over the moon"(大喜びして)は月までぶっ飛ぶイメージ、“spill the beans”(秘密を漏らす)は豆をこぼして「あちゃ!」ってなるイメージが、ネイティブには浮かんでいると思います。

    そして”now and then” は「時々」だけど、「今と(過去または未来の)その時」の距離感や切なさを感じさせる表現です(これはネイティブに聞いたので合ってるんじゃない?)。だから、常に時々と訳すのではなく、流れや表現に合わせて「たまに」「今も、そしてあの時も」と訳すべきかなと(ちがったらごめんね)。

    That I love you
    これね。「大切な存在だ」にしました。愛してる、だと日本語として強すぎます。それに、ああ、そもそもJohnが他のメンバーに向かって"I love you."と言うイメージがないんですよ!この点から、「だからこの曲はJohnが他のメンバーに向けて歌った歌ではない」と言ってる方まで見かけました。私も正直そう思う所もあるのですが、PaulやRingoは少なくともこう受け取って歌ったのかな、と思い、こういう解釈を取りました。うーむ。

    この曲の”I”と”You”(追記)
    大事なことを書き忘れていました。この曲が示す、「僕」と「君」。
    まず、上にJohn、Paul、George、Ringoのそれぞれのお互いに対する思いををミックスしたもの、というようなことを書きました。しかし、それだけではこの曲の味わいは半減します。私の解釈では、この曲の”I”は、「この4人以外の人」でもあります。どういうこっちゃ。つまり、The Beatlesの周りの人や、ファン、私、あなたです。私もこの曲の主人公となります。

    本当に、Johnのせいでこんな記事を書いている……、でも、Johnのおかげで、この記事を書けている。会ってみたいよ。だってJohn、私がThe Beatlesを知るずっと前にはもういなかったし。

    次に、”You”ですね。これは、もちろん”I”の立場によりますが、もし私だとしたら、JohnやGeorgeが”You”になるでしょう。
    そして訳し方……これはもう、英語と日本語の違いなので仕方ないのですが、Youは人数を問わず使えます。つまり、「君」でも「君たち」でも良いんです。しかし、日本語に君を単複両方表せる表現なんて、この場にあった言葉が見つからないので、仕方なく「君」と訳しました。聴く時に、「君たち」を感じながら聴くと、また違った読み方ができると思います。

    ラストの君のせいなんだについて
    最後まで感動的にしきらずに、皮肉っぽいユーモアをで終わるのがThe Beatles流かなと。気に入らなかったら自分で変えてください。最後まで感動的に終わってもいいと思います。

     

    あと、上にかなり他の訳の人に失礼な事書きました。だってこの世に間違った和訳しかないと述べてるようなものですから。不遜にすぎます。とは言え、人がなにか新しいものを作る理由なんて、必要だと思ったからです。自分のもののほうが全然いいと思ったから作ります。劣化品や代用品なら、わざわざネットに乗せる必要はありません(言い過ぎ)。それくらいの気持ちで訳してみました。


     
     

    okaki

     
     
    色々と書いてみます。お金がもらえるようなことは書けません。 知識も熱意もないので、せめて正直に、誠実に。

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