メインコンテンツへスキップ
見出し画像

40代からの転職は「人脈」が武器になる?日本・台湾・中国の職場文化

    40代からの転職、日本と台湾・中国では「人脈」の価値が違う?

    日本では転職サイト、台湾・中国では知人の紹介?3つの国で感じた採用文化の違い

    皆さんは、転職するとき、まず何をしますか?

    転職サイトに登録する?
    人材紹介会社に相談する?
    それとも、昔の上司や取引先に連絡してみる?

    日本、台湾、中国のビジネスに関わってきた私が、以前から興味深いと感じていることがあります。

    それは、「人脈を使った転職」に対する考え方の違いです。

    特に40代、50代になってからの転職では、その違いがより鮮明になるように感じます。

    🇯🇵 日本:採用は公平な選考プロセスが基本?

    日本では、新卒一括採用の文化が長く続いてきました。

    中途採用でも、求人への応募、書類選考、複数回の面接という流れが一般的です。

    もちろん、知人の紹介で入社するケースもあります。

    最近では「リファラル採用」という言葉もよく耳にします。

    ただ、私が日本企業で働いてきた経験では、誰かに紹介してもらったとしても、正式な選考プロセスを経ることが重視される印象があります。

    日本では「誰を知っているか」だけではなく、「会社の採用基準に合っているか」が大切にされているように感じます。

    また、「コネ入社」という言葉には、実力以外の理由で優遇されたような、少しネガティブな響きもありますよね。

    でも、これは本当に悪いことなのでしょうか?

    🇹🇼 台湾:人脈も一つの実力

    一方、台湾ではどうでしょうか。

    私が台湾のビジネス社会で感じるのは、人とのつながりがキャリアの選択肢を広げる場面が多いということです。

    例えば、40代の営業マネージャーが転職を考えているとします。

    その人が長年築いてきた顧客との関係や、業界内での評判を知っている経営者から、

    「うちの会社に来ない?」

    と声がかかる。

    こうした転職は、決して不自然なことではありません。

    なぜなら、その人が20年間で築いてきた人脈や信頼関係そのものが、ビジネス上の価値を持っているからです。

    人脈は、単に知り合いが多いということではありません。

    「あの人なら仕事を任せられる」

    そう思ってもらえる関係を、長い時間をかけて築いてきた証拠でもあります。

    もちろん、紹介されたからといって必ず採用されるわけではありません。

    最終的には、仕事で結果を出せるかどうかが問われます。

    🇨🇳 中国:「関係(グアンシー)」というビジネス文化

    中国のビジネスでは、「关系(Guānxi/グアンシー)」という言葉があります。

    単なる知り合いという意味だけではなく、人と人との信頼、紹介、相互の協力関係などを含む概念です。

    特に営業職や事業開発、管理職などでは、業界内で築いてきたネットワークが大きな強みになることがあります。

    例えば、新しい市場に進出したい企業が、業界経験20年の人材を採用する場合。

    その人の専門知識だけでなく、顧客との関係や業界への理解にも期待することがあります。

    つまり、会社はその人の「経験」だけではなく、「市場へのアクセス力」も評価しているのです。

    ただし、関係があることと、能力があることは同じではありません。

    紹介によって採用された人でも、成果が出なければ信頼を失います。

    また、中国でも企業の規模や業界によって採用方法は大きく異なります。

    40代以降、転職市場で本当に価値があるものは?

    私は、ここが一番面白いところだと思っています。

    20代の頃は、学歴、語学力、資格、ポテンシャルなどが評価されやすい。

    しかし40代、50代になると、それだけでは十分ではありません。

    これまで何を実現してきたのか。

    どんな課題を解決できるのか。

    そして、誰から信頼されているのか。

    長年の仕事で築いてきた信用が、新しい仕事につながることがあります。

    これは台湾や中国だけではなく、日本でも同じはずです。

    ただ、その信用を採用にどう結びつけるか、という部分に文化や企業慣行の違いがあるのかもしれません。

    「コネ入社」と「信頼による採用」は同じ?

    ここで、一つ考えたいことがあります。

    例えば、実力が十分でないのに、親族や有力者との関係だけで採用される。

    これは公平性の問題につながります。

    一方で、10年間一緒に仕事をしてきた取引先から、

    「あなたの仕事ぶりを知っているから、ぜひうちに来てほしい」

    と言われる。

    これも「コネ入社」なのでしょうか?

    私は、この二つは区別して考える必要があると思っています。

    人脈によって選考を不当に有利に進めることと、仕事で築いた信頼によって新しい機会を得ることは、同じではないからです。

    最後に:あなたはどう思いますか?

    日本では、転職するときに求人サイトや人材紹介会社を利用するイメージが強いかもしれません。

    一方、台湾や中国では、特に経験豊富なビジネスパーソンにとって、人脈から新しいキャリアが生まれることもあります。

    ただ、これは国ごとに明確に分かれるものではなく、業界、企業規模、職種によっても違います。

    私自身、日本・台湾・中国のビジネスに関わる中で、「人脈はキャリアにとってどんな価値を持つのだろう?」と考えるようになりました。

    皆さんの周りではどうでしょうか?

    40代以降の転職では、実績と人脈、どちらが重要だと思いますか?

    ぜひ、皆さんの経験も聞かせてください。

    ⸻

    #日台文化比較 #台湾ビジネス #中国ビジネス #転職 #40代転職 #採用文化 #人脈 #キャリア

     
     
    台湾出身、日本在住。台湾と日本の文化、旅、グルメ、そして光学・半導体ビジネスについて発信しています。人と人、企業と企業をつなぐ架け橋を目指しています。

    あなたへのおすすめ