
各駅停車しか止まらない駅に住んで感じたこと
私は、学生時代に京王線沿線の世田谷区に4年ほど住んでました。
上京した当時は東京の地理がまったくわからなかったため、大学が斡旋していたアパートを内見し、そのまま入居を決めました。
駅からはやや遠かったものの、閑静な住宅街で日当たりも良く、初めての一人暮らしにはなかなか良い物件だったと思います。
■京王線について
京王線は、新宿から高尾山口、京王八王子などを結ぶ大手私鉄です。
沿線には、調布や府中、聖蹟桜ヶ丘などの街があり、通勤・通学に欠かせない路線となっています。
参照:京王線 駅・時刻表・路線図
そんな京王線ですが、各駅停車・快速・区間急行・急行・特急など、列車種別が複数あります。
上京したばかりの頃は、どの電車に乗ればよいのか覚えるのに苦労しました。
地方で暮らしていた頃は、駅に来た電車に乗れば目的地へ向かえることが多かったため、「到着した電車に気軽に乗れない」という経験は、なかなか新鮮だったように思います。
■ふとした疑問

東京での生活にも慣れてきた頃、大学の友人たちと駅で別れる際、それぞれ乗る電車がバラバラであることに気づきました。
=========
友人A・B : 特急
友人C : 急行
友人D・私 : 各停
=========
今となっては当たり前の光景ですが、当時は「同じ路線なのに、目的地によって乗る電車を選ばなければいけないんだ」と、不思議な感覚を覚えました。
また、大学を卒業して社会人になった頃、帰宅時は明大前駅で井の頭線から京王線に乗り換えていました。
当時住んでいた最寄り駅は各駅停車しか止まらない駅だったため、乗り換えのタイミングを逃すと、次のような光景が待っていました。
========================
18:52 各駅停車:高尾山口 ← 乗り遅れた電車
18:56 特急 : 橋本
18:59 特急 : 京王八王子
19:01 急行 : 橋本
19:03 各駅停車: 高尾山口 ← 次に乗りたい電車
========================
目の前を通過していく特急、特急、急行。
早く家に帰りたいのに、乗りたいのはその後に来る各駅停車です。
結局、10分近くホームで待たなければなりません。
仕事を終えて疲れ切った身体には、この待ち時間がとても長く感じられました。
そこで、ふと思いました。
「わざわざ東京23区内の各駅停車しか止まらない駅に住むより、郊外でも特急が止まる駅に住んだ方が、早く家に帰れるのでは?」
もちろん、郊外に住めば職場までの所要時間が長くなることもありますし、満員電車に揺られることで体調に影響が出る可能性もあります。
それでも私にとっては、都心に近い場所に住むことだけでなく、帰宅時に乗れる電車の選択肢がどれくらいあるかも、重要なポイントだったことにそのとき気づきました。
それなりの家賃を払っているのに、乗れる電車が限られている。
場合によっては、郊外に住む人よりも帰宅が遅くなることさえある。
そんな状況に、少しずつ不満を感じるようになりました。

■その後
では、そんな不満を感じた私はどうしたのか。
京王線沿線を離れ、墨田区へ引っ越しました。
引っ越しの理由は、上記の駅に停車する電車の種類だけではありません。
京王線の通勤ラッシュにも耐えられなかったため、職場の最寄り駅まで乗り換えなしで、座って通勤できる場所を選びました。
(※井の頭線の朝の混雑もなかなかでした・・・)
また、この経験から物件を探す際には、可能な限り優等列車が停車する駅を最寄り駅にしたいと意識するようにもなりました。
各駅停車しか止まらない駅と比べると、家賃は高くなる傾向があります。
それでも、毎日の通勤で感じるストレスを減らせるのであれば、その分は支払ってもよいと考えたのです。
■最後に
京王線沿線は住みやすく、今でも好きなエリアです。
ただ、通勤のことを考えると、引っ越し先の候補としては優先度が下がりますね。
もちろん、実際にどこが便利かは、職場の場所や通勤時間、乗り換えの有無によっても変わります。
これから上京する方や引っ越しを検討している方は、家賃や間取り、駅からの距離だけでなく、「自分が乗りたい電車は、最寄り駅にどれくらい停車するのか」 という視点でも物件を探してみてはいかがでしょうか。
具体的には、次のような点を確認しておくと、入居後のギャップを減らせるかもしれません。
・最寄り駅には、どの列車種別が停車するのか
・通勤・通学時間帯に、乗りたい方向の列車がどのくらい運行しているのか
・乗り換えに失敗した場合、次の列車まで何分待つことになるのか
物件探しでは、目的地までの所要時間を調べることが多いと思います。
ただ、毎日の通勤・通学では、一本乗り遅れたときの待ち時間も、意外と大きなストレスになります。
これから住まいを探す方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
