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Photo bymayumi4748

町石道に向けて(6、いや無理無理無理でした)

     はじめましての人も、前から知ってる方も、ごきげんよう。
     岡埜 由木古です。

     この一環↓で参加する事は不可能として諦めたんだが。

    (文字数:約2400文字)


    良いように考える

     鉄分系の数値以外は、心臓、肝臓、腎臓、血圧に安静時の酸素量も正常。骨密度と筋肉量に至っては、十年前の三十代よりも良くなっているんだぜ。

     これまでの訓練で、ふもと辺りの比較的平坦な道を四時間程度なら歩ける事も確認した。

     最大限に良いように考えると、
    「あんたはそない無理して登らんでええで。ってか今登られへんで」
     とお大師様から言ってもらえたに等しかろう。

     という次第で和歌山県は橋本駅近くに前泊。仕事だった配偶者は職場からそのまま来る。
     良い部屋だね 山登り準備に便利
     (;・ω・)(・∀・)

     数日前に予約したもので、ソファーセットまで付いた広い部屋しか空いていなかった。その割にはビジネスホテルだしリーズナブル。

     夕飯は和歌山ラーメンを食べる。和歌山に来たら和歌山ラーメンだろう。醤油豚骨系細麺チャーシュー煮卵入り。
     美味い(・ω・)(・∀・)美味い

     配偶者を待っていた間に、登山ルート中の要注意ポイントは頭に入れたので、食べながらざっくり説明する。
     “(・ω・)ふんふん

     23.5kmの8時間かかるつもりでいたところを、その三分の一、つまり8km前後の約3時間になるんだし、ホテルの朝ごはんをゆっくり食べよう。
     (・ω・)(・∀・)そうしよう


    慈尊院から丹生官省符神社

     一町ごとに石塔が建てられた町石道ちょういしみちを、慈尊院じそんいんにある180町目からスタートだ。
     (一町は現在の単位で約110m)
     せっかくなので慈尊院に参拝する。

     弘法大師の母上が尼となって暮らしていた場所で、御本尊は弥勒みろく菩薩。「慈尊」も弥勒の別名。
     余談だけども弘法大師は、弥勒菩薩がこの世に来臨する時までを、高野山の奥之院で待っていらっしゃる、という話。

     180町目の町石は、慈尊院から丹生にう官省符かんしょうぶ神社へと向かう階段の途中にあるので、
     せっかくだから丹生官省符神社にも参拝する。

     弘法大師が高野山へ向かう道中の安全を祈願するために建てた、平安時代の当時は国家運営の神社。
     つまり弘法大師は国家の重臣だったと言っても差し支えがない。

     無事に帰れますように道中を見守って下さい
     登るのは自分で頑張る
     (・∀・)(ーωー)
       人    人


    甘く考えてはいなかったが予想は遥かに超えた

     登山ルート中の要注意ポイントを重点的に頭に入れておいたんだが、
     (・∀・)急な上り坂、とか。

     要注意ではない道中も、基本的には山道で、上り坂はもちろん滑りやすい岩場や草をかき分けて進む獣道なんだよな。
     (;;∀;;)ふひーっ!

     基本で既に息が上がってしまって、整う暇もなく要注意ポイントに差し掛かった日にゃ、しんどいし苦しいし助けて。どうして皆さんこの道を普通に楽しく歩き通せるの?
    (配偶者に言わせればまぁ景色を楽しみつつ行けるかなって感じらしい)
      ↓
     そりゃだから貴方には物凄いハンディキャップ(貧血)があるから
     (・ω・)(;;∀;;)ひひゃーっ!

     私的にも、なんだ、上り階段や上り坂で足を大きく振り上げる、その度に気が遠くなるんだ。
     察するに太ももの大動脈に血流が向かった時点で、脳からは酸素が失われて、これはもう現時点では無理という状況では。

     何これ何これ目の前一面虫だらけっ
     (・ω・)(;;∀;;)
     幻覚見えてるじゃないもうやめよう

     そこに加えて雨も降ってきて、季節がら落ち葉も降り積もって滑りやすいし、配偶者にとっては想定よりもふもと側まで、「クマ目撃多発」の看板があるのが怖くて仕方がない。
     引き換えそう山登りは無理しちゃダメ
     (・ω・)ノ(;;∀;;)はいー

     157町目の23町分、2.5km時点でストップ。
     慈尊院最寄りの九度山くどやま駅まで引き返して高野山までは電車にしました。

     神社にお祈りした甲斐が無い、わけではない。
     私は完遂を神に祈ってはいない。
     無事に帰れる事が何よりであり、中止を判断できる事が神慮である。


    そもそも地図読むのも苦手

     僕は地図上の等高線を気にして見ていたんだけど
     (・ω・)(・∀@)はい

     ルート上の「ここから平坦」みたいに書かれてある道って、山を登り尽くして尾根沿いに歩いてるって事じゃないかな。
     そこから上古沢かみこさわ駅まで抜けるルートは、「急な下り坂」が相当に長く続くみたいに書いてあったから、僕たちも今日一番の難関だと思っていたんだけど、
     もしかしてそのルートって、今上古沢駅に停まっている電車の車窓から見えている、尾根のどこかから下る道?

     滑り降りるかのような急斜面ですが
     (・ω・;)(@∀@;)うきゃーっ!

     あんなん無理だよ雨の中
     あの時点で引き返してよかったよね
     (;・ω・)(@∀@;)
           マジガクブル

     貧血治しても今後一生涯180基の町石道はやらなくていいです。

     本来参加しようとしていた、町石道登山参拝の方々は、180町を達成した模様を、私たちも山頂に到着して大師教会でのセレモニーを見に行って確認しました。

     やっぱここで唱えるのは『相互供養和讃』だな
     (・∀・)(・ω・)そうなの?

     しかしだ。

    最重要注意事項:
     数十人規模の団体でなければ町石道には行くな。
     クマの目撃情報はここ数年で確実に増えている。
     「私でも行けたよ大丈夫」「お大師様への信仰があれば達成出来ます」といった他人からの無根拠な情報も信用するな。
     人の状況は人それぞれで異なる事を、他人も自分も肝に銘じろ。


    以上です。
    ここまでを読んで下さり有難うございます。

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