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Photo byarainsan

アホバカ論争に終止符を

     先日pixivでの連載を終了させた。

     そんなわけでコイツとその親世代の小説を引っ提げて、行くあても結末も分からない長い旅路に赴くぜ、
     とせめて言い方だけは格好良さげにしてみる。

     で、ここからは上記作品中の、こだわりポイントでありつつも、本筋からは外れまくった純然たる余談なんだが、

     関西では「アホ」が好まれ「バカ」が嫌われ、
     関東では「バカ」が好まれ「アホ」が嫌われる、


     ……という大前提をいいかげんで破棄しないかと。

     と言うのも九州出身の方言話者である私からすると、
    「アホ」と「バカ」が似通った意味に思われている自体、不思議なくらいに全く異なる単語だぞと。

     正式に解析された文献に出会えた事は無く、私自身歴史を遡って調べたわけでもないので、肌感覚、すなわちあくまでも個人的な意見だが、

    「バカにする」とは良く聞くが、
    「アホにする」とは聞かないだろう。


    「アホ」は「やる」ものだ。
     すなわち状況に応じてあえて繰り出す、わりとクレバーなジャズ的行為であり、関西人はそこをこそ誇りに感じている。「バカ」と同じにしてもらっちゃ困る。

    「バカ」は「やる」事もあるが、基本的には「罪の無い」行為だ。
     本人に作為は無いからこそ、関東が主流となった現代社会性の内では微笑ましく許容される。「アホ」は集団や秩序の和を乱す、迷惑行為に近い。


     すなわち味わいと文化圏が全く異なる両語であり、実は私はこの両語について、次の一行が最も言いたいのだが、

     共に要するには悪口であり、
     他人を不快にさせる意図も覚悟も無く使うな。

    「愛情表現」などという言い逃れは、芸人さん、すなわちプロの職人技巧か、日々築き上げた関係性の内側にしか適用されない。

     特に素人は関係性の有無すら見極め切れない御仁が多い。
     実際にこの両語を用いない文章を作ってみたら、わりとしっかり心にこたえる状況が現れ出るから、やってごらん。


    以上。

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