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Photo byshizuku_compass

ひとりになれなかった時期と、パパの夢|自死遺族|

    心療内科でも話を聞いてもらい、しんどさを和らげる薬と睡眠薬を処方された。
    少し眠れるようになったことは、救いだった。

    会社を休む診断書も書いてもらった。
    動いている方が気が紛れるんじゃないかと思っていたけれど、友人が「まずは休んで!」と言ってくれた。
    今思うと、とてもじゃないけど働ける状態ではなかった。

    心臓のあたりが、ヒリヒリ、キリキリとひどく痛い。
    目が覚めている限りずっと痛む。
    涙が不意にこみ上げてくるから、タオルを握りしめたまま離せない。


    日中もほぼ横になっていた。
    誰もいない家に、一人でいることができない。

    息をするのが突然苦しくなる。
    景色のすべてが、サングラス越しに見ているみたいに薄黒い。
    私の心や脳は大丈夫なんだろうかと、ぼんやりとした頭で心配する。


    そんな中でも、さまざまな手続きをしなければならなかった。
    書類を見る仕事をしていたけれど、書類の内容がまったく解読できない。

    運転しないよう家族に言われていたので、市役所へ行くのも友人が同行してくれた。
    本籍が市外のため処理に日数がかかったこともあり、すべてが重くのしかかった。

    一人だと、何もできない人になってしまったようで、心もとない。



    「このために生きてきたんだ」と思える瞬間を、大切にしたいと思っていた。

    数ヶ月前。
    お餅つきをした我が子が「ペッタン!ペッタン!」と飛び跳ねながらキラキラ話す様子を、パパと一緒に見守ったとき。

    子どもをおんぶしながら、パパと庭の木にクリスマスのライトを巻き付けたとき。

    ……ありがとう、パパ。
    これから先、そんなささやかで、なんでもないあたたかさを感じることはあるのかな。



    また夢にパパが出てきた。

    パパの髪が少しハネていて、
    みんなで笑っていて、
    優しくて温かいキスをした。

    「どんなところが好き?」と聞いたら、
    「かわいいところ。すごく美人」と言ってくれた。

    「どうしたらそんなに頑張れるのかなあと思っていた」と、パパ。

    夢の中のパパは、あの頃のままのパパだった。






    最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
    ここに書いているのは特別な話ではなく、私の日常です。
    同じような気持ちを抱えている方にも、そうでない方にも、何かが届けばうれしいです。

    🌿 時期ごとに、まとめています。


     
     

    ひの

     
     
    自死で夫を亡くしたママです。子どもたちとの日常や、思い出・心の揺れをやさしく綴っています。  読んでくれてありがとう。 Xは、@hinolife1224 です。

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