
【金曜映画評】 超大作『黒部の太陽』 - 事業承継や仕事への執念など、ビジネスマンや中小企業の経営者に観てもらいたいポイントが盛りだくさん!
こんにちは、クリエイティブディレクターの木村博史です。
金曜日は大好きな映画を紹介させていただき、休日の映画鑑賞の足しになればいいかな、と金曜ロードショーならぬ金曜エイガヒョー(映画評)です。
今回は、もしあなたが「何かに立ち向かうエネルギー」を求めているなら、ぜひ手に取ってほしい一本のご紹介です。
今回ご紹介するのは、日本映画史上最大のプロジェクトの一つ、『黒部の太陽』(1968年公開)です。
🎞️ 1.単なる「超大作」で片付けられない、骨太な人間ドラマ
1968年に公開されたこの作品。
石原裕次郎と三船敏郎という二大スターの共演、そして世紀の難工事と言われた黒部ダム建設(関電トンネル)の舞台裏を描いた圧倒的なスケール感に目が行きがちですが、本質はそこだけではありません。
私がこの映画を強く推したいのは、『半沢直樹』に熱狂するようなビジネスマンや、社会派ドラマを愛する層にこそ刺さる「組織と個人のドラマ」が凝縮されているからです。
その凄まじさは、当時の「ビリング(クレジットでの俳優の名前の表示順)」にも現れています。
石原プロと三船プロの合作ということだけではなく、あまりにも豪華すぎる出演陣の顔を立てるため、なんとクレジットは「五十音順」で標記されました。
まさに、日本映画界のプライドが真っ向からぶつかり合った、前代未聞の熱量で作られた映画なのです。

🎞️ 2.演出を超えた「リアル」が宿る、破砕帯の噴水シーン
この映画を語る上で外せないのが、トンネル工事最大の難所「破砕帯」で水が多量に噴き出すシーンです。
実はこれ、単なる迫真の演技ではありません。
撮影中、想定を遥かに超える多量の水が送出されるという「事故」が実際に起きてしまったのです。
しかし、現場はその極限状態をそのままフィルムに収めました。主演の石原裕次郎さんは、この時の激流によって骨折という重傷を負っています。
あの画面から伝わる、恐怖すら感じるほどの水の勢い。
それは、俳優たちが命がけで「工事の過酷さ」を体現した、本物のドキュメントでもあるのです。
🎞️ 3.「事業承継」に悩むすべての人へ
そして、私が長年「事業承継をビジネスにする人は、この映画をネタにしたらいいのに」と思い続けているポイントがあります。
それが、熊谷組・岩岡班を率いる岩岡剛(石原裕次郎)と、その父でありベテランの岩岡源三(辰巳柳太郎)の関係性です。
「古い仕事の流儀」を重んじる父と、「新しい手法」で道を切り開こうとする息子。
この親子の葛藤は、まさに現代の企業が直面している「事業承継」そのものなのです。
特に、辰巳柳太郎さん演じる源三の姿には胸を打たれます。
一見、荒っぽく頑固に見えるその手法。しかしそこには、今の中小企業の経営者たちが抱える「言葉にならない苦労」や「職人としての矜持」が滲み出ています。
辰巳さんの演技は、何度観ても、それこそ100回観ても飽きないほどの説得力があります。
今の経営者が抱える葛藤に、これほどまでに現実味を与える演技を、私は他に知りません。

🎞️ まとめ:ぜひ自分から、この作品に出逢いにいってください
これほどまでの超大作であり、豪華な出演陣が名を連ねる作品ゆえ、権利関係や規模の問題から、なかなかテレビで放映される機会がありません。
だからこそ、自分から能動的に観に行ってほしいのです。
「つくる」のではなく「達成する」ために、先人たちが何を賭けたのか。
そこに少しの気づきがあれば、明日からのあなたの「仕事」という現場も、また違った景色に見えてくるはずです。
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木村博史(きむら・ひろふみ)
インプリメント株式会社 取締役社長/COO。
企業の動画プロモーションやオンラインシフトのサポート、SNS活用などを幅広く手掛けるクリエイティブディレクター。
『はじめての動画制作読本』『改訂 YouTube 成功の実践法則 60』『スマホだけ×顔出しなし 隠れYouTuberで毎月3万円を稼ぐ』など著書11冊。
📕 書籍は下記を参照ください。
https://www.amazon.co.jp/stores/木村博史/author/B00JLHMTU2
📖 wikipediaで紹介されています
https://w.wiki/JG$t